腰痛は気の持ちようで治る

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    昨夜のNHK「ためしてガッテン」では、腰痛を取り上げていたが、激しい腰痛に悩まされている人の85パーセントは、原因不明の腰痛で、普通、腰痛原因の代名詞のように言われていた椎間板ヘルニアは、わずが5パーセントにすぎないということであった。

    しかも、その原因不明の腰痛の中でも、70パーセント近くの人は、日々のストレスが主な要因だという。

    つまり、腰には何の異常もないのに、長年激しい腰痛に襲われ続けている人の中には、ほぼ気の持ちようで治る人も少なくないということなのであった。

    これはいったいどういうことかというと、普通は、ある時突然原因不明の腰痛に見舞われても、その痛みをこらえるうちに、脳にある側坐核という部分から脳内麻薬であるオピオイドが出て、それ以上の痛みを感じないようにしてくれるのだそうだ。

    そのうちに、痛みは引き、腰痛も軽くなってしまうのだという。

    ところが、毎日多くのストレスを受け続けている人の中には、その側坐核の働きが鈍り、オピオイドが出にくくなっている場合があるのだそうだ。

    すると、脳が痛みをコントロールできず、激しい痛みが四六時中ダイレクトに感じられるようになってしまうのだという。

    これでは、日常生活はおろか、歩くことすらままならなくなり、ある患者さんは自殺さえも考えたほどだったそうである。

    では、その激痛の原因となる日々のストレスとは何なのか----?

    別に対人関係に悩むとか、多忙を極めていて精神的に疲れているということばかりがストレスではなく、話し相手がいない寂しさや子供が手離れてしまった張り合いのなさ、そして何をしても良くならない症状に悩むあまりの医療不信なども、れっきとしたストレスになるのだという。

    腰が痛い→医師を頼る→原因が特定できない→激しく悩む→痛いので家に閉じこもる→身体を動かさない→さらに痛みが増す

    こうした地獄の悪循環が、果ては自殺を考えるまでに患者を追い詰めてしまうのだそうである。

    ところが、番組が例にあげた女性患者は、痛み止めも効果を見せないほどの腰痛だったにも関わらず、夫がそんな引きこもりの彼女のためにもらって来た子犬の世話をするようになったことで、徐々に回復し始めたのだそうだ。

    つまり、彼女の意識が腰痛にばかり向かず、子犬の方へも向き始めたことで、自然と身体も動かすようになり気持ちも晴れ晴れとして、側坐核が活発に働きだしたのではないかと、番組では説明していた。

    わたしは、以前このブログの<今日のおまけ>で「病気になったら恋をしよう」と、いう記事を書いたことがあったが、正にその論理がここにも当てはまるのだと感じた。

    腰痛で受診し検査をしても原因が腰には見当たらないような場合、真犯人は脳ということも大いにあり得るのだとしたら、この患者さんのように子犬を飼うとか、絵を描くとか、大好きなアイドル歌手に夢中になるとか、何か心が躍るようなワクワクした思いを持つことが大事なのだということなのであろう。

    殊に、女性の場合は、寂しさやつまらなさ、気持ちの張り合いのなさが痛みと強く結び付くような気がする。

    それだけ、女性は男性に比べて感情に支配されやすい生き物なのだろう。

    女性は、宝石のキラキラや豪華な花の香りが大好きである。美しく着飾りたいという願望も、もしかしたら女性の身体の免疫力や抵抗力に大いに関係しているのかもしれない。

    原因不明の痛みや不定愁訴に襲われて悩んでいる奥さまを持つご主人などは、たまには夫婦そろっておしゃれなレストランでディナーを食べるというのも、回復を促す近道になる可能性もあるのだ。

    もうすぐ、街はクリスマスのイルミネーションに包まれる一年で最もおしゃれな季節である。

    夜の長い冬の心理的ストレス緩和のためにも、楽しいクリスマスデートを計画してみては如何だろうか?  続きを読む


Posted by ちよみ at 16:12Comments(4)ちょっと、一息 10