あまり年とったから・・・

あまり年とったから・・・icon25





    高齢者にとって気になる言葉は、色々あると思いますが、ある女性は、

    「あまり年とったから、判らなかった・・・」

    と、言われたことがショックだと言います。

    この女性は、いつも髪の毛を染めて綺麗にしてたのですが、このところ風邪が長引いていたせいもあり、髪を染めるのがおっくうで、しばらく白髪を放置していたところ、久しぶりに会った50代の知り合い女性から、

    「やだ、〇〇さんじゃない。あまり年とったから、判らなかった。白髪染めないと、誰だか判らないよ」

    と、言われたのだそうです。

    髪など染めても染めなくても年は相応にとっているんだから、ああいう言い方は失礼だと、高齢女性は話します。

    若い人が今までの長い髪を切ってショートヘアにしたからといって、あまり年とったから----などとは言われないはずですよね。

    月日が経てば年は誰もがとるものですから、もしも、高齢女性が誰だか判らなくても、「年とったから」は、必要のない言葉ではないかと思います。

    「髪、染めていないから、見違えちゃった・・・」

    ぐらいなら、たぶんその女性もさほど傷付かずに済んだのではないでしょうか。

    まだ、50代ぐらいの若さの人は、老人の気持ちが判らないためにとかく配慮に欠けた言い方をしてしまいがちですが、

    「今のうちに見ておいた方が・・・」とか「今度~~することが出来るかどうか判らないよ」などという言葉は、高齢者には実にショックな言い方なのです。

    「冥土の土産に」などということを高齢者はおどけて口に出すことがありますが、これは本心から言っている言葉ではないと考えるべきです。

    ましてや、若い人が口に出すのは極力控えるべき一言だともいえるのです。

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Posted by ちよみ at 19:09Comments(0)ちょっと、一息 14