共同浴場でのルール
2012年03月14日
共同浴場でのルール

皆さんは、共同浴場へ入る時、先に入浴している人たちに対してちゃんと挨拶をしていますか?
わたしの地元では、挨拶は当たり前のことで、これをしないと、
「礼儀知らず」
と、いうレッテルを貼られてしまいます。
しかも、この挨拶には一定のルールのようなものがありまして、昼間のうちに入浴する時は、
「こんにちは」
ですが、午後五時以降は、
「こんばんは」
と、なります。
ところが、共同浴場をあとにする時は、たいていの人が時間に関係なく、
「おやすみなさい」
と、なるのです。
でも、これに違和感を覚える場合は、
「おしずかに」とか「ごゆっくり」または「お先に」
などと、言う人もいます。
ですから、この挨拶がない場合は、たいていが観光客か初めて入浴する人だということが判るのです。
しかも、挨拶は必ずあとから入っていった方が先にしなければなりません。
既に入浴している人の方が先に挨拶した時は、
「挨拶ぐらいしなさいよ」
と、半ば呆れられていると思っていいでしょう。
これが地元の共同浴場での暗黙のルールなのです。

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武道必修化について
2012年03月14日
武道必修化について

学習指導要領の改定により、四月から中学一年、二年生の体育で、男女問わず武道が必修科目となるようですね。
この武道は、原則として「柔道」「剣道」「相撲」から学校側が独自に選ぶということのようですが、地域性により、「なぎなた」「弓道」「空手」なども選べるそうです。
そうはいっても、やはり資金面とも相談しなければならず、防具費や土俵などの整備費が必要となる「剣道」「相撲」を選ぶ学校は少数で、ほとんどの学校は用具費が少なくてすむ「柔道」を選択するようです。
でも、「柔道」の稽古中の事故は長野県内でも1964年以降少なくとも5例もあるとのこと。
硬膜下血腫や脊椎損傷で、亡くなったり障害が残った子供がいるということでした。
また、何度も頭を振られることで脳を支える血管が切れて起きる急性硬膜下血腫の危険性も少なくないということです。
こうした危険性が伴うことの要因の一つに、柔道を教える指導員の技量不足があげられるといいます。
まず生徒が技を覚える前に、柔道の基本である受け身を完全にマスターしているかを見極める技量が、指導者にあるのかということですが、これについても「自信がない」と、回答する教師が多いとか。
あるニュース番組で取り上げていたのですが、フランスでは指導者を目指す場合、子供たちに柔道を教えることができる資格を持つまでには、徹底した指導者資格取得のための講習を数カ月にも渡って受けなければならないのだそうですが、日本にはそうした明確なルールはないのだそうです。
有段者であれば、三時間ほどの講義を受けるだけで指導者認定が可能になると聞いたこともあります。
子供の能力は千差万別です。
本来ならば、この三つの武道を子供たちに選択させてしかるべきなのではないでしょうか。
しかし、その前に何故、今、武道なのでしょう?
その理由が良く判りません。
礼儀作法を身につけたり精神力を鍛えるなど、日本古来の武術に触れることで日本人たる誇りを子供たちの中に喚起させるためなのでしょうか?
それならば、茶道や華道、書道でもいいのでは?
文科省の考えに何か裏があるのでは?----と、勘繰りたくもなります。
指導適格者がいない場合は、必ずしも四月開始にこだわらず、十分な準備期間を取ってもらいたいと思います。
番組の取材によれば、フランスでは柔道の稽古中に事故が起きたなどという話は聞いたことがないそうで、日本はいったいどういう指導をしているのか逆に不思議だということでした。
因みに「剣道」では、全国的に見ても、指導者が不在の稽古後に子供たちが勝手にふざけ合っていてケガをしたような話は過去に聞いたことがありますが、稽古中にそうした事故に結びついたようなケースはほどんどないそうです。
とにかく、やると決まってしまったのなら、事故やけがをしないような万全の態勢で武道必修化を進めてもらいたいものです。
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