『相棒ten』最終回
2012年03月25日
『相棒ten』最終回

『相棒ten』の最終回は、クローン人間誕生か?----という話でしたね。
二人目相棒の神戸尊もこれで警察庁官房付きとなり、特命係を去りました。
神戸役の及川くんに関しては、ようやく彼らしい演技が観られたような気もしました。
あの切羽詰まった演技を観てしまうと、もう少し続けて欲しかった・・・とも思ってしまうのですが。
これまでの間に、どうしてああした彼の演技力を引き出すシナリオが書けなかったのかなァと、残念です。
ミステリーのトリックやプロットにこだわり過ぎたせいで、俳優の演技への演出面がおろそかになっていたのかもしれませんね。
それにしても、「クローンとは、遅れて生まれて来る双子の一人」という杉下右京の説明で、なるほどと思いました。
ただ、クローンとして生まれて来るということは、クローン胚性幹細胞組織は体細胞提供者の年齢ということなので、誕生の瞬間既に0歳ではないということになるという話を聞いたことがあります。
つまり、それだけ短命だということなのかな?
また、クローンには世間の風当たりもさることながら、その他色々な障害をもつ可能性もあるのだとか・・・。
そう考えると、確かにそうなることが最初から100パーセント判りながら、人間として誕生させるのは酷なような気もします。
物語では、結局最後は生まれなかったという形になりましたが、ただ、これが『相棒』という特異な刑事ドラマのストーリー上よかったのかどうか・・・。
案外、制作スタッフの間でも意見が分かれたのではないでしょうか。
今後、杉下右京の新しい相棒が誰になるのかも興味がありますが、こうした一般人ではあまり知ることが出来ない職業や業界の人間を犯人にするようなストーリー構成を期待したいと思います。