信じられない被災地の実情・・・・・1004

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信じられない被災地の実情




    連日のテレビ報道番組を観ていると、この非常時にもかかわらず、何で?----と、思うことばかりが耳に入って来る。

    家族の遺体を確認するために、安置所となっている被災区域内の各学校を回ろうとしても足となる自動車がない。

    ために自動車を買おうと業者へ出向いた男性に、そこの担当者が、車庫証明を持って来るようにといったという。

    家も何もかも津波で流されているのに、そんなものはないと答えたが、それでは売れないというので、地元選出の国会議員が男性の窮状を汲んで奔走し、自動車を買うことが出来たのだという。

    また、ガソリンは緊急車両にしか売れないとか、緊急車両しか高速道路を使えないというので、被災住民たちは身動きが取れないのだそうである。

    この未曽有の非常事態にいたってもなお、通常通りの手続きを踏めというお役所や企業の体質は、一体何なのだろうか?

    地震保険や火災保険に入っている人たちも、津波で家が流されているために、保険適用外とされることもあるとか・・・。正に、踏んだり蹴ったりである。

    福島原発のコンクリート建屋が水素爆発で吹き飛んだ際も、最初に記者会見した原子力安全・保安院の担当者は、技官という地位の人で、原発について精通してたが故に真実をありのままに述べすぎるということで、説明担当から外され、今の英語に堪能な事務方の広報担当者に替えられたのだという。

    どうりで、説明の仕方が専門家とは思えないようなたどたどしい口調であるわけだ。

    それにしても、本当のことを言い過ぎるから更迭とは、奇妙な話である。

    避難所の住民を受け入れる病院でも、どうしようもないドミノ現象が起きているという。

    大津波で小さな診療所が流され、地元住民を診ることができなくなったため、その住民たちは中でも近くにある総合病院を訪ねる。すると、総合病院は避難住民の患者であふれ、これまでそこに入院していた患者たちが相次いで強制退院させられるという矛盾が起きているのだそうである。

    これでは、どの患者も満足な治療が出来ないということになり、何のための病院かと、医師たちが嘆いているという。

    さらに、そういう被災地医療のため応援に行く被災地以外の医療関係者を送り出す側の病院も、多くの医師や看護師が被災地へ行ってしまうことで、患者数に対する医療者の数が少な過ぎるということで診療報酬にもひびき、まったく震災とは関係のない第三者病院の経営までもが圧迫されることにもなりかねない事態なのだそうだ。

    政府は、何を考えているのか、経済が疲弊しているこの時期に消費税を上げようとしているともいわれ、ただでさえ自粛ムードで買え控えが激しいところへ持って来て、ますます消費を低迷させようとしている。

    そんなことになれば、被災地の人たちは、自分たちのために国民が苦しい生活を強いられているという自責の念に苦しめられ、復興しようという気概も削がれ兼ねないと危惧する政治家もいるのだ。

    そうなれば、今は被災地への同情や関心を持って、共に嘆き励ましてくれている国民たちが、逆に被災住民に対して反感を抱く可能性さえあると、懸念するのである。

    とにかく、この東日本大震災の裏には、まだまだわたしたちの知らない真実が多すぎるように思う。

    海外メディアが、失笑ものの誤報を垂れ流している原因の大元は、結局、未だに復興のための試案すら国民に示せない政府の不安定さにあるのではないかと、番組は訴えていた。

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赤プリ不人気・・・・・1003

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赤プリ不人気




    皆さん、県会議員選挙の投票、行って来ましたか?

    わたしは、しっかり投票して来ましたよ。

    今日は、天気も良かったので、投票率が伸びるかと思ったら、こちらはあまり芳しくなかったようです。

    ここにも自粛ムードが影響してしまったのでしょうか?

    

    で、本題。

    旧グランドプリンスホテル赤坂(通称・赤プリ)といえば、バブル華やかなりし頃は恋人たちの定番デートスポットだった。

    その赤プリに宿泊しつつ大学受験をした、我が学友の某社長令嬢もいた。

    (わたしなんか、小さな仕出し屋さんの二階に泊っていたんだぞ)

    しかし、受験当時のわたしは、赤プリが何物かも知らなかったので、特別驚きもしなかったが、入学後その話を聞いた周りの友人たちはかなり羨ましそうであった。

    まあ、信州の田舎者にすれば、ホテルや旅館は客を泊めるところという認識しかなかったので、宿泊費が高かろうが安かろうが、一晩は一晩だろうというくらいにしか思っていなかった。

    その(三月末で閉館した)旧赤プリが、今回の大震災で被災し東京へ避難している人たちに建物の解体準備が始まるまでの三ヶ月間を、避難所として利用してもらいたいと解放していたのだが、利用希望者がほとんど集まらず、今のところ対象者の三割程度(360人程)にとどまっているそうである。

    福島原発事故を受け、避難が長期化する見通しとなっている被災者の人たちにとっては、いったん旧赤プリに移り住んでも、またすぐに別の場所へ移動しなくてはならないという二重の手間が敬遠されていることも理由の一つだそうだが、旧赤プリでの宿泊が無料ではないということが、二の足を踏ませる大きな原因であるらしい。

    生活費の一部でも自己負担となれば、利用者が敬遠するのももっともである。

    東京都は、一人一日約1300円の生活費を負担しようと検討もしているようだが、それ以上の負担をしなければならないとなれば、やはり、利用してもらうのは難しいだろう。

    長野県内でも、多くのホテルや旅館が被災者受け入れを早くから申し出てはいるが、やはり、期間限定の滞在や、宿泊料の自己負担が必要ということがネックとなっているようだ。

    とはいえ、部屋を提供する側にしてみれば、利用者は水道、ガス、電気も使うわけで、無料で滞在してもらうことも出来ない。

    そこで、他県へ避難する場合でも、利用する施設は公共の場所に限られてしまうのが現状だという。

    こうした受け入れる側の事情と被災者のニーズのミスマッチが起きることで、公共避難所の使用が長期化することは否めないようだ。

    国や各自治体は、一日も早く仮設住宅の建設を進め、被災者の方たちが手足を伸ばして誰に気兼ねすることもなく生活出来る環境を提供して欲しいものである。



        

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すぐに反論できる人・・・・・1002

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すぐに反論できる人




    何か嫌なことを言われたら、即座に反論できる人って、羨ましいですね。

    反論じゃなくても、間髪をいれずに皮肉で応酬できる人も、感心してしまいます。

    そういう人って、きっと、フラストレーションが溜まるなんてことはないんでしょうね。

    わたしは、どちらかと言うと、相手の言葉をいったん最後まで飲み込んでしまってから、ジワジワと反撃を考える方なので、気が付いた時は既に攻撃対象がいなくなっていたりして、あとの気持ちの処理にかなり手間取ります。

    いつか、言い返してやろうと思っているうちに、相手が亡くなってしまったということさえありました。

    そういう時は、ホントにがっかりします。

    やはり、言いたいことは、早めに口から出さなくては意味がありません。

    後悔先に立たずです。

    そんな性格が災いして、こんな病気だらけの身体になってしまったのかもしれませんね。

    担当医の先生にも訊かれました。

    「何か、ものすごくストレスになるようなことはありませんでしたか?」

    その時は、いいえ----と、答えましたが、思い返してみれば、わたしの毎日はストレスの連続だったのかもしれません。

    ストレスは幼い頃からかかり続けると慢性化してしまい、ストレス慣れしてしまうことがあるそうです。

    わたし以外にもそういう女性がいて、その女性曰く、

    「わたしは、他人から嫌なことを言われたら、それに対する反論を考えるのではなく、真っ先に一言、『バカ野郎!!』と、怒鳴ることにしているの。そうすれば、相手は必ず一瞬怯むか、言葉をなくすから、理論立てての反論は、それからゆっくり考えられるのよ」

    これは、なかなか良い手だと思いました。

    まずは、大声で相手の度胆をぬいておく----かなり、きわどい方法ですが、ストレス緩和には役立つでしょう。

    とにかく、大事なことは、相手にこちらが腹を立てているということを判らせること。

    でも、表面上は何食わぬ顔をしていながら、あとからじっくりと報復の爪をとがれる方が、本当は怖いんでしょうけれどね。
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質問に答えたら負け・・・・・1001

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質問に答えたら負け




    口げんかの必勝法は、「相手の質問に絶対に答えない」ということだそうである。

    たとえば、

    「なんで、あんなことしたの!?あんた、自分の立場が判っている?」

    などと責められたとしよう。こういう時に、

    「だって、仕方がなかったんだよ・・・」

    なんて、答えてはいけない。こういう時は、とっさにこう切り返す。

    「じゃァ、どうすればよかったって言うんだ?おれの立場って、何だよ。教えろよ!」

    すると、相手は、こう言い返して来る。

    「そんなことも判らないの?」

    そうしたら、すかさずこう言い返す。

    「判らないから聞いているんだろ!自分が答えを持っていないくせに、人に物を訊くな!!」

    そして、今度は、あなたが相手を言い負かす番となる。

    つまり、質問の主導権を自分の方に引き寄せてしまうことが肝心なのだ。加えて、決して、相手の立場を理解するそぶりを見せないことが重要である。

    「あなたの言うことも判らなくはないけれど・・・」

    などと、相手の気持ちに立った瞬間、あなたは、相手の言い分を受け入れなければならなくなるのだ。

    だから、徹底的に口論する場合は、決して、相手の立場に理解を示してはいけない。

    最後まで、「お前の言うことは、絶対に受け入れられない」という態度を崩してはならないのである。

    それが、口論になった場合の最もシンプルな攻撃方法なのだそうである。icon21

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人間の身体って・・・・・1000

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人間の身体って・・・




    今回の大地震で被災された人たちや、長野県北部地震で家を失った人たちに共通する思いは、出来ることならば生まれ育った土地から離れたくないという気持ちだろう。

    テレビニュースで観たのだが、栄村で被災した85歳の女性は、息子さんが千葉県からやって来て、避難所を出て自分たちと同居して欲しいと頼んだのだが、栄村から出て行きたくはないので、避難所を出るなら老人ホームへの入所を希望すると言っていた。

    しかし、その老人ホームも今は満杯で空きがないため、もうしばらく避難所生活を続けなければならないという。

    85歳にもなってから、未だ見たこともない土地で暮らすのは抵抗があるということも判る。

    福島原発事故のために、避難対象地域に指定され、住み慣れた地域を離れなければならない人たちも、放射能汚染がなくなったら、また、この地へ戻って住み続けたいと希望している住民が大半だそうだ。

    また、巨大津波でこれだけの惨事を目の当たりにしたにもかかわらず、宮城県の被災男性は、仙台などへ移住することを望まず、その理由として、海が見えなくなるのが嫌だと答えていた。

    これは、以前、テレビで放送された番組だったが、秋田県の女性の肌が東京の女性の肌とは比較にならないほどに潤っているというデータを示し、秋田美人の定義をたっぷりの肌の潤いにあると説明していた。

    ところが、この秋田県の女性たちをスタッフが東京へ連れて来たところ、彼女たちの肌水分は一気に低下。東京の女性たちと同じレベルまでに落ちてしまったのである。

    すると、秋田県女性たちは、「早く、秋田に帰りたい!」と、言いだした。そして、東京の空気が肌に合わないと言い始めたのである。おそらく、これまで肌の乾燥など体感したことがない彼女たちにとって、東京は正に異空間だったのかもしれない。

    人間の身体というものは、生まれながらにしてその土地土地に順応しながら成長する。

    水、食べ物、空気、気温などさまざまな要素が微妙に調和しあいながら、一人の人間を作り上げて行くのだろう。

    そういう意味では、人もその土地でしか生きることの出来ない木や花や動物と同じ生き物の一つなのだと思う。土地に根付いている文化や習慣から人間を切り離すということは、海水でしか住むことの出来ない魚を、いきなり真水の水槽へ放り込むようなものなのではないだろうか。

    被災者たちを強引に別の県や地域へ移住させることで、その後、多大な弊害が起きる可能性が捨てきれないように思うとともに、特に高齢者の方たちの健康が懸念される。



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手に職のある人は強い!・・・・・999

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手に職のある人は強い!




    昨日深夜、また、大きな余震がありましたね。

    一時は被害を免れた(福島原発以外の)原発が心配でしたが、今後もまだまだ予断を許さない状況が続くのでしょう。

    東北地方の避難所の方々の心労は如何ばかりかとお察しします。



    


    
    被災地の報道で取り上げられるボランティアの人々の中に、へ~~、こんな職業の人たちが・・・と、感心するものがある。

    医師や看護師は、もちろんだが、被災者の心のケアにあたる臨床心理士、長い避難生活で凝り固まった体をほぐしてくれる整体師、エコノミークラス症候群などから被災者を守るために体操指導をするエアロビクス・インストラクター、無料で散髪してくれる美容師や理容師などなど、手に職のある人たちの活躍が目立っている。

    津波に流された被災地では、読経で御霊を供養する僧侶や、被災者の遺体の泥をぬぐい清める納棺士も奔走しているらしいし、家や仕事をなくしたための借金返済についてなどの法律相談にあたる弁護士もいる。

    一日も早く子供たちが普段の生活に戻れるように尽力する教師や保育士たちも、給料度外視でフル稼働している現状がある。

    こういう時は、ただ単に被災者のために何か手伝いたいと思っていても、やはり、何一つ資格を持たない人間には、瓦礫の片付けや半壊家屋の掃除など労働力でしか助けることが出来ないと、無力感に陥る人も少なくないようだ。

    しかし、その労働力が今後はとても重要なのだと思うのだが、ボランティアを行なうにしても、もう一つ自信の拠り所が薄いのだという。

    そうした無力感を反映してか、最近の調査では、親が子供に臨む職業は、医師、看護師、教師、弁護士、薬剤師などがダントツに多いのだそうである。

    なんか、判る気がするなァ・・・・。face06



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おいしい物は心を開かせる・・・・・998

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おいしい物は心を開かせる




    「おねだりをするなら、食事の時に言え」

    と、いう言葉があるそうです。

    人間も動物も、食べ物を食べている時と眠っている時が、最も無防備になるそうで、敵に狙われやすいのも、この時だと言われています。

    ですから、人が食事をしている時は、特別リラックスしている時であると考えられるわけで、気持ちも大らかになっている物なのです。

    しかも、その食事が自分の大好物だったり、とてもおいしかったりすると、そのリラックス度はかなり大きなものとなるはずで、もしも、こういう機会を見計らって欲しい物をおねだりした場合、相手が承諾する確率も高いのだとか----。

    せっかくのおいしい食事をまずくしたくはないという気分も働き、つい首を縦に振ってしまうことが多いのだそうです。

    食事時は、気分も開放的になっているために、相手の話に反論しにくくなり、無意識にいさかいを避けようとする意図が働くので、いつもは気難しい人に何か頼みごとをする時なども、ある意味チャンスなのだそうです。

    殊に、ちょっとおしゃれなレストランなどでは、周囲の目も気になるので、簡単に声を荒らげることも出来ませんから、込み入ったお願いなどをする時には重宝するようで、いつまでも結婚に対して煮え切らない恋人にプロポーズする場合などに向いているようです。

    ただし、このおしゃれなレストランは、自分が良く行く場所を選ぶのが得策だそうです。

    おなじみの場所となれば自分のなわばりも同然ですから、心に余裕を持ってプロポーズ出来るというものですね。





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避難直後は・・・・・997

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避難直後は・・・




    今になっての被災地の証言を聞くと、大震災直後は、避難所にも相当大変な混乱があったようだ。

    避難所へやって来た住人たちが、われ先に場所取りをしたり、配られる食料を奪い合ったりなどで、体力のないお年寄りたちに食べ物が行き渡らないというようなことも起きたそうである。

    そして、やはりトイレが問題だったそうで、足の弱いお年寄りたちは和式トイレで用が足せないために、和式トイレの上へはめ込むタイプの洋式トイレを付けたものの、トイレの個室が狭く、足の置き場を確保出来ないということもあったらしい。

    洋式トイレの個室は、和式の1.5倍の広さがなければ使用できないものなのだ。

    わたしも身体が動かなかった時、仕方なく家のトイレを改造したが、その際、トイレの隣部屋の押し入れを取り壊して個室を広げた。

    避難所というものは、そういう細かなところにも配慮して決めておくべきものなのだということが、教訓となったようだ。





    ところで、テレビのワイドショーの報道では、徳島県などでは、県をあげて被災者の受け入れに積極的で、疎開先の住居紹介から就職支援まで至れり尽くせりの態勢で取り組むということで、京都府もそれに近い支援を申し出ているそうである。

    しかし、未だ応募して来る被災者は少ない。

    やはり、被災者には、住み慣れた地域から出来るだけ離れたくないという気持ちもあり、どうしても移住を余儀なくされるのならば、より近くの県へ行きたいと思うのが人情だろう。

    また、若い人たちは将来のことも考えて、被災地を離れようという決意を固める人も多いだろうが、これから就職したり新しい生活を構築する必要のない高齢者などは、これ以上人生の冒険をしようとは思わないのが普通である。

    ある被災者高齢女性が話していたが、

    「何もかも失った。これから先は、わたしの面倒を誰が見てくれるのかが最も気がかり。この年で働きに出ることも出来ないし、贅沢は言わないので、死ぬまで不自由なく暮らせる保障をしてもらいたいだけだ」

    確かに、これが本音だろうと思う。

    つまり、そうなると、これからの日本には、高齢者だけでも単純計算で十万人規模の生活保護者が出るのではないかと思われる。

    しかし、こういう時のためにこそ、これまで国民は皆真面目に税金を支払って来たのだから、それを受け取る権利はあるはずだ。

    いや、被災者だけではない。経済活動の沈滞により、二次、三次災害を被る国民が大勢出て来るはずであり、既に計り知れないほどのダメージを受けている業種も多い。

    国内の経済的疲弊は、被災者の支援を滞らせるばかりか、失業者の増加や企業の倒産などとんでもない負の連鎖を引き起こす元にもなり兼ねないのである。

    だからこそ、ここは国内旅行やお花見などの行事を積極的に行ない、経済を停滞させないように努力する必要がある。

    特に、今回の地震で被災することがなかった近畿、中国、四国、九州、沖縄など西日本の人たちが、地震で被災した東北や関東、そして信州へ率先して旅行したり、現地の食材を購入することが重要となるのである。

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セールスマンお断わり・・・・・996

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セールスマンお断わり




    「セールスマンお断わり」

    こんな張り紙をしている家こそ、セールスマンの好むターゲットだそうである。

    つまり、そういう張り紙をしていなければ、意志の弱い自分は、つい勧められるままに買ってしまう性格であることを、暗に認めていることになるのだそうだ。

    そういえば、ブログのプロフィールに、わざわざ「嫌がらせコメントは削除させて頂きます」などという一文を書き込んでいるブロガーもいるが、これも「セールスマンお断わり」の張り紙と同じようなものなのだろう。

    嫌がらせコメントをそのままアップしっぱなしにするブロガーなどいるわけもないのに、断わり文を表示しておくというのも面白い話ではある。

    とはいえ、「自分は、絶対にセールスマンの言いなりになどならないぞ」と、思っている人も、案外、そうでもないことが多いのだそうである。

    たとえば、最初のうちは断固として断わっていても、「お話だけでも聞いて下さい」と、言われて「話だけなら・・・」と、一歩家の中へ入れてしまった途端、その人は、相手を受け入れる可能性のある人だと表明しているようなものなのだ。

    つまり、相手を拒絶するのなら、何を言われても徹底してシャットアウトする人こそが、本当にセールスマンを断わることの出来る人だと言えるのだそうである。






    
    
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自粛ばかりでは・・・・・995

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自粛ばかりでは・・・・





    「噂の東京マガジン」で司会の森本さんの発言だったと思うんだけれど、

    「東京中が自粛ムードで、街に活気がなくなっている。これでは、被災地も元気になれない。自粛も度が過ぎると、逆効果だ」

    という趣旨のことを話していた。

    とにかく何かに付けて周囲の目を気にしている人も多いらしく、隅田川の屋形舟を営業する船宿の女将さんも、花見シーズンのキャンセルが相次いでいて頭を抱えていた。

    確かに、過剰なバカ騒ぎは考えものだが、年に一度のお花見まで自粛する必要もないのではないかと思う。

    避難所の被災者の方々をお花見にご招待することだって出来るだろうし、それが無理ならば、桜の方から避難所へ出張すればいい。

    買い物も外出も控えるのは、少しやり過ぎだと思うし、そんな時は歌手やお笑いタレントの人たちが避難所を回って、場を盛り上げることもいいのではないだろうか。

    今の日本人には、良い意味での強靭なしたたかさが必要なのではないかと考える。


    


    ところで、テレビの報道バラエティー番組で、あるコメンテーターが発言していたのだが、

    「この大震災に対する危機意識や自粛反応は、東北関東という被災地に近い地域ほど強く、関西や西日本の地域の人たちは比較的冷ややかだ」

    と、いうことらしい。

    阪神淡路大震災の際は、日本中の意識が関西地域に注がれたが、今回は、それ以上の被害にもかかわらず、どういう訳か、西日本の人たちの反応がイマイチ鈍いのだそうだ。

    田舎で起きた災害だからなのか?それとも、津波によって街がすべて流されてしまっているため、その悲惨さが映像から実感として伝わらないからなのか?

    国内の東と西の温度差が気になるということであった。

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避難所の感染症・・・・・994

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避難所の感染症




    NHKスペシャルで放送していたが、今、各避難所では、胃腸炎や肺炎などの感染症がまん延し始めているようだ。

    震災直後は、骨折や打撲などの外傷患者であふれかえった大学病院が、その後は患者数も減り、元の診療体制に戻れるものと安堵していた医師たちだったが、ここへ来て再び患者数が増加に転じ、戸惑っている。

    避難所の不衛生な環境が、ノロウィルスなどを発生させ、嘔吐や下痢、発熱を訴えて受診する高齢者が急増しているそうなのである。

    多くの避難所には、未だに水がないため、避難所内の掃除には、近くのため池などに溜まった海水混じりの泥水を使用しているところもある。

    そうした劣悪な環境を医師たちが調査してみると、水洗トイレにも水が流れないので、新聞紙などの紙を便器の中に敷いて使用し、用便をその紙ごと捨てるという方法をとっていた。

    それも素手で扱わねばならず、その手を洗う水がない。

    アルコール消毒液も底を尽き、結果的に、汚染された手のままで食事をすることになるわけで、避難所の人たちにさまざまな感染症が広がっているのだという。

    そうして病気になった人たちは、医薬品の乏しい地域の医療では手当てし切れず、県をまたいで他県の大学病院に搬送されて来るのだが、そこも既に満杯状態が続いていて、本来の手術予定患者などへの対応まで手が回らないのだそうだ。

    早期のすい臓がんで、三月下旬に手術予定だった男性患者も、未だにそれが出来ずにいた。

    担当医師は、「早期のがんなので、そういう患者さんこそ早く手術してやりたいのだが、この状態ではどうしようもない」と、困惑していた。

    その男性患者も、「こうなっては、どんなに泣き叫んでも出来ないものは出来ないのだから・・・」と、悔しそうに話す。

    また、肺炎で入院した高齢女性患者は、抗生物質の投与で回復したものの、帰る場所は、やはり避難所であるため、戻ったところで再び病気を悪化させる可能性もある。

    「本当は、ここにいて頂きたいのですが、(他の患者さんがつかえているので)それも出来ない・・・」と、若い担当医は悔しがっていた。

    避難所のトイレを視察していた医師は、こうした衛生問題を特に懸念する。

    「今は、まだ、寒いのでこの程度だが、これから暖かくなってくるので、この状況を早く改善しないと大変なことになる。アメリカ軍の空母に頼んで被災者たちを一時受け入れてもらい、清潔に暮らせる環境を作ることも必要ではないかと思う」

    しかし、高齢者の中には、今の避難所や自宅を離れたくないという人も多い。

    とにかく、今後の被災地には、大量の清潔な水の供給が急務だと、番組は伝えていた。

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