押し付け教育を続けると・・・
2012年04月17日
押し付け教育を続けると・・・

あれをしなさい。
これをしなさい。
何で、やらないの?
そんなんだからダメなのよ!
どうして出来ないの?
早くしなさい!
そんな押し付け教育ばかりをされていた子供は、大人になるにつれていわゆる「クローズド人間」になるといわれています。
「クローズド人間」とは、外界との接触を極端に拒み、表情は常に硬く、他人を受け入れにくい性格の人間ということだそうです。
押し付け教育は、必然的に子供へ与える情報量も膨大になりがちです。
親自身も子供がちゃんと出来るまで根気良く付き合うことが苦手な人ほど、こうした押し付けに走りがちなものですから、そうした多くの要求を早く片づけなければならないと考える子供には、一つの問題に対して長時間かけて考えるという癖がつきにくいのです。
つまり、相手の話を親身になって聞き、受け入れるという情報を収集するための器が浅いということになるのです。
そこで、子供は相手からの情報を出来るだけ短時間で処理しようとします。
そのためにはいちいち敬語などを使ってしゃべることを嫌いますし、相手の目を見ながら何かを説明するなどという手間をかけることも面倒に思い、会話も一方通行になりがちです。
たとえば、誰かに道を訊ねられても、その場に立ち止まることなく、手だけで、「あっち----」と、伝えるだけ、などという話し方しか出来ない大人になる可能性もあるそうです。
自分の関心ごとは口角泡を飛ばして語り尽くすのに、人の話はいつも上の空----と、いう人も、こうした押し付け教育を受けて育った「クローズド人間」に多いタイプだとか。
自分に必要のない情報は徹底的に排除しますから、知り合いと道で会っても挨拶しないことなどしょっちゅうですし、責任は尽く回避したがる性格ですから、何か気に障ることがあれば、すべて相手のせいだと思い込みます。
他人とトラブルが起きても、自分からは相手と接触することは極力避け、仲介者を立てて交渉にあたるのも、こうしたクローズド人間の特徴だそうです。
子供の頃から何か困りごとがあれば、すべて親が何とかしてくれたという経験があるため、自分自身の力で物事を解決しようという能力が欠けているということなのでしょうね。
子供の頭で考えられる処理能力には限界があります。
この処理能力の許容範囲を超えるような大量の情報を押し付ける教育は、逆に子供の判断力や思考力を鈍化させると考えた方が良いようですね。

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