下水道工事をしない訳・・・・・93
2009年07月13日
~ 今 日 の 雑 感 ~
下水道工事をしない訳
リ・まんぼーさんのブログ記事を読んでいて気が付きました。
我が家は、既に、四十年以上前から水洗トイレなのです。
祖母が、落とし便所が嫌いで、ご近所に先駆けて水洗にしました。
しかし、近年の自治体推奨による下水道工事は、未だにしていません。少し前までは、下水道につなぐ工事をすると、自治体から一世帯につき、百万円の補助が出たのですが、それでも、我が家は、浄化槽で通しています。
もちろん、それには理由があります。
あの、阪神大震災の時、トイレを下水道につなげている家は、自治体からの命令で、倒壊を免れた家もトイレの使用を止められたのです。
つまり、一件でもトイレを使用すると、下水道の先にあるし尿処理施設に影響が及び、衛生的にも問題があるということで、全世帯がいっせいに、トイレ使用を禁止させられてしまった訳です。
その結果は、もう、皆さんがご存じの通りです。
簡易トイレが各避難所などに設置されたものの、とても数が足りず、利用者のマナーの悪さもあって、汚れがひどく、とても使えるものではなくなっていたとか-----。そして、その清掃作業にあたっていたのは、中学生や高校生だったのです。
もちろん、その努力に感謝する声もたくさんあったそうですが、中には、「さっさと掃除をしろ!」などという、罵声を浴びせた非常識極まりない大人もいたと聞きます。
これをテレビのニュースで観た時、うちは、下水道にはつながないようにしようと、決めました。もしも、つないでなければ、万が一の時も、家のトイレを使用することが可能です。
もちろん、年に二回ほどの浄化槽の点検があったり、汲み取りにかかる費用も馬鹿になりませんが、それでも、万が一のことを考えると、心配で、下水道化は出来ないのです。
自治体は、下水道工事を各家庭に勧める際に、こういう場合もあるという説明はしてくれませんでした。
トイレは、日に何回もお世話になる重要な場所です。ある意味、風呂よりも、寝室よりも、台所よりも大切な設備です。
トイレをないがしろにする者は、トイレに泣くと、わたしは思うのです。
