信州人は、やきもち焼き・・・・・113

~ 今 日 の 雑 感 ~


信州人は、やきもち焼き


    
    他の都道府県人に比べて、信州人は、やきもち焼きだと言われます。

    信州人のプライドは、これも他の都道府県人に比べて、押し並べて高く、自分こそが-----と、思っている人が、意外に多いのが実情のようです。

    そんな、人間たちの集まりが信州人ですから、長野県に飛び抜けた有名人や、企業家、政治家が出ないというのは、実に頷けることなのです。

    誰かが有名になると、必ず足を引っ張る者が出て来ます。お前なんかを、有名にしてたまるものかと、いうことなのです。

    そして、有名になった人物を、表向きは「素晴らしい」と、誉めたたえながら、陰では、「あの変わり者が。親はどんなにか切ないだろうに」などと、嘲笑うのです。

    これは、わたしの住む地域の話ですが、ある女性が地方議会に立候補するため近所の家庭を訪問して回ったところ、年配の男性から、面と向かって言われたそうです。

    「あんたの亭主は、よっぽどの役なし男(弱々しい女のような役立たずな男)なんだな。母ちゃんが、こんなみっともないことをしても、怒ることも出来ねェんだからな」

    つまり、その男性は、自分に選挙に立つような甲斐性がないことが悔しいものだから、そういう回りくどい言い方で、彼女を馬鹿にした訳です。今の時代に、まだ、そんな人がいるのかと、呆れますが、それが、信州の田舎の現状なのです。

    わたしも、小説を書いて出版したり、ラジオドラマの脚本を書いたりしていた時は、よく、こうした中傷めいた意見や感想をもらいました。

    「あんたのは、小説なんかじゃない。子供の作文だ」

    「書き方が間違っているので教えましょう」

    「わたしのペンメームを取らないで欲しい」

    「あんな、へたくそな物を、公共の電波に乗せるな」

    などなど・・・・・。

    もちろん、主人公のモデルとなった男性の子孫の方からは、お礼の言葉が頂けたり、お褒めの言葉や、感銘を受けたなどの感想もたくさん頂きました。本当に、嬉しかったです。

    でも、上記のような文面の手紙やはがきを送って来る人たちもいたのです。

    そういう人たちに共通していることは、自分も小説を書いているとか、文筆業を営んでいるということでした。

    つまり、彼らは、やきもちから、そういう中傷文をよこしたのでした。

    それも、それらの人たちの多くが、信州人だったというのも、驚きで、その中には、わたしのすぐ隣の家の高齢の男性も含まれていたのですから、二重にビックリでした。

    「自分の考えたペンネームを先に使われてしまった」と、言っていた人がその男性です。

    わたしは、自分のペンネームは、自分で昔から決めていたもので、人の物を真似した訳ではありませんし、その男性が、自分の文章に、それに似たペンネームを使おうとしていたなんてことは、まったく知りませんでした。

    やきもちも、そこまで来れば、もはや被害妄想としか言えません。

    信州人に、このやきもち傾向が続く限り、これからも、長野県から特別な有名人が出ることは、あまり期待できません。しかし、もしも、あなたが名前を売りたかったら、久石譲さんのように、早々に、県外へ脱出してしまうことです。

    以前、久石さんのお母さまの取材をさせて頂いた時に、息子さんの話になると、とても寂しそうではありましたが、息子が名前を上げるためには、仕方がないことと、微笑んでおられたのが印象的でした。   続きを読む