不思議な話し方・・・・・94
2009年07月14日
~ 今 日 の 雑 感 ~
不思議な話し方
会話をしていると、一つの話題や、一つの単語に引っ掛かって、そこからドンドン話題の主旨がずれて行ってしまう人がいます。
たとえば、こんな具合です。二人の主婦が、梅雨についての話をしていたとします。

主婦A 「昨日の夜、寒かったでしょ?だから、一度しまった毛布をまた出して、夜中にかけ直したわよ」
主婦B 「本当に、夏蒲団では、寒いくらいだったわよね。梅雨って、気温が一定にならないで、困るわ」
主婦A 「この前、うちに布団屋さんが来てくれて、夏蒲団の綿を打ち直ししようって話になってね、そこのおばあちゃんが、長野の息子さんに家を建ててもらったんだけど、瀬戸物屋さんの裏の倉庫の方が住みやすいって、そこから出ないそうなのよ。その瀬戸物屋さんに、おじいさんがいて、おじいさんの使っていた有名な茶碗がこの前割れちゃったそうなのね。 そうしたら、その茶碗を鑑定してくれた骨董屋さんが、元通りに修繕してくれるっていうので、東京まで行くことになって------」
主婦B 「ちょっと、待って。それ、何の話?布団屋さんて、誰?瀬戸物屋さんは、どうなったの?梅雨の話は、何処へ 行ったのよ?」
-------と、まあ、こんな状態になってしまう訳で、話の終着点が全く見えて来なくなってしまうのです。
こういう人の頭の中は、いったいどうなっているのでしょうか?
こういう人は、かなりのおしゃべりに多いようで、短時間にめいっぱい話をしたいと思うあまりに、こんな連想ゲームのような話し方になってしまうのでしょうか。何れにしても、聞いている方は、下地になる知識を何も持っていないので、相手の話がまったく見えないのです。
しかし、そんなことはお構いなしに、話し続けられるものですから、結局、さっぱり意味が判らない不毛の会話のままで、嫌な後味ばかりが残るのです。
また、こういう話し方をする人の特徴として、他人の話を自分の経験談のように錯覚してしまうという癖があるといわれます。
Aさん 「この前、野沢温泉に行って来たんだけど、雪が降っていて、情緒があったわよ。でも、買い物の途中で、財布を旅館に忘れたことに気が付いてね、慌てたわよ」
Bさん 「えっ?あなたも、野沢温泉へ行って財布を忘れたの?わたしもなんだけど・・・・。いつ、野沢へ行ったの?」
Aさん 「・・・・・・・・」
Bさん 「それに、その話、この前、わたしがあなたに聞かせた話じゃなかったっけ?」
こんな、調子なのです。これも、一種の記憶力に関係する病気なのでしょうか?
わたしの周りには、とかく話がこうなってしまう人がいるのです。思い込みが激しいのか、話を聞いたことをつい忘れて、自分のことのように、自慢話を作り上げてしまうのでしょうか?
こういう人と会話をする時は、何処までが真実で、何処からが虚構かということを、しっかりと見抜いていなければ、大変な勘違いをしてしまうことにもなりかねません。
しかし、とかくこういう話し方になりやすい人は、血液型のB型に多いような気がします。(まあ、これは、あくまでも、わたしの周りにいる人に限っての統計ですが)

その場限りの話題作りに長けているということなのでしょうね。
それにしても、聞かされる側にとっては、はなはだ迷惑な人たちです。

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