黒部ダム鎮魂
2009年07月07日
「 詩 」
黒部ダム鎮魂
残雪 はるかな 黒部(くろべ)の谷に
怒涛の放流 歓喜さかまく
若き力と 青春を賭(と)した
百余の魂に ささぐは緋桜(ひざくら)
風よ 伝えろ 男の涙
雲よ 伝えろ 伝説 熱く
明日(あした)の 日本を 命の限り
信じて 闘い 散った 山
白魔(はくま)いざなう 立山連峰
行(ゆ)く手をはばむは 嵐か岩か
人の勇気の 頂きにいどみ
英知を束ねれば うがてぬものなし
風よ 伝えろ 男の誓い
雲よ 伝えろ 祈り 静かに
お前が築いた 巨壁(きょへき)を 今に
語るは 黒部の 鎮魂歌
野菜はオフィスで作る?・・・・・86
2009年07月07日
~ 今 日 の 雑 感 ~
野菜はオフィスで作る?
NHKの特報首都圏という番組で、これからの農業は、「植物工場」という巨大なオフィスで行なうようになるという放送をしていました。

この事業に参入いているのは、今まで農業とは全く無縁であった商社やベンチャー企業などで、国も、この事業計画を押し進めているとのこと。
主に、この植物工場では、現在レタスなどの葉物を栽培しているのですが、栽培室と呼ばれるところでは、土を一切使わず、湿度七〇パーセント以下、室温二二度という環境で、蛍光灯の照射時間などを調整したり、肥料の与え方を細かく計算したりして、約三十日での出荷が可能なのだそうです。
これは、いわゆる露地物に比べて出荷が早く出来、電気代は露地物よりも二、三倍の高上がりとなるものの、雑菌も少ない作物が市場へ送れるため、既に学校給食として提供されている所もあるらしいのです。
この工場へ勤めている従業員は、ここで、更に遺伝子組換え作物の研究にも携わり、働いている姿は、とても農業関係者とは思えないような、白衣にマスク、ビニール帽子という出で立ちで、さながら医科学研究所の職員のようです。
こういう植物工場が農作物の大半を生産することになれば、苦しい、汚い、臭い、後継者がいないと、敬遠される国内農業からの若者離れにも、歯止めがかかるのではないかとも、考えられます。
しかし、既にこの業界も、異業種からの参入が増え、競争が激しくなって来ているようです。
露地物に比べて、割高なコストを如何に安く抑え、安全安心な野菜や果物をコンスタントに市場へ供給できるかが、今後のオフィス作物に課せられた問題ではないかと、放送は締めくくっていました。
