本番はこれから・・・・・1042
2011年05月15日
~ 今 日 の 雑 感 ~
本番はこれから
テレビの報道番組を観ていたら、臨床心理士の男性が話していた。
子供たちの心のケアは、これからが本番だ-----と。
大災害に遭った子供の心は、こういう具合に経過して行くそうだ。
まずは、被害の大きさを認識できずに、「これは夢だ」「悪い冗談だ」と、思い込もうとする。だから、子供たちは比較的冷静だし、むしろ、大人を気遣うような言動さえする。
しかし、時間が経過するとともに、悪夢だと思っていたことが現実だと判り始めるため、子供たちの心の中には、どんなにお利口にしていても元の生活は戻って来ないことを実感し、今度は悲しみと怒りがこみ上げて来る。
それは、地震や津波そのものに対する怒りであるとともに、自分たちの生活をダメにした大人たちの無力に対する怒りである。
大人は、必ず自分たちを守ってくれる存在だと思っていたにもかかわらず、だから、叱られても我慢して来たのに、この体たらくは何なんだ!---という、不信感と侮蔑感が彼らの中に育つのだ。
しかし、その一方で、親や周囲の大人たちをを困らせたり悲しませたりすることはいけないことだという、子供なりの理性も働く。
こうした激しいジレンマが子供たちの中に大きなうねりを作り出すのが、これからなのだということであった。
そして、地元を離れ、転校を余儀なくされた子供たちは、自分と転校先の子供たちとの幸せのギャップに直面することとなる。簡単には、新しいクラスメートに心を開けない子供は多い。
そんな時、教師がなすべきことは、まず転校生と在校生の間にある気持ちの垣根を取り払うことだ。
そうはいっても、単に「仲良くしなさい」では、何も始まらない。
クラスの子供たちの間に転校生を違和感なく溶け込ませるために、手渡し遊びのようなことをするのも、一つの解決方法だということであった。
まずは、果物でもボールでも何でもいいので、手渡せるくらいの大きさの物を用意する。
子供たちを輪になるように座らせ、次々にその果物(ボール)を隣り合う相手に手渡しして行くというだけの遊びである。ただし、渡す時は必ず渡す相手に一声かける。
「こんにちは」でも、「今日はいい天気だね」でも、「はい、どうぞ」でも言葉は何でもいいそうだ。
そうすることで、自然と子供たちの間に会話が生まれるわけで、転校生を孤立させずに済むのだそうである。
「頑張ろう日本」などという言葉は、聞くも嫌だ。これ以上何を頑張れというのだ。被災地を見もしないで勝手なことを言うな----と、いう思いは、既に被災地の大人たちの間にも広まり始出しているという。
大人たちも被災直後に期待していた復興の二文字が、そう簡単には手に入らないという現実を受け止め始めている。
絶望感がやり場のない怒りや恨みに変わるのは、もはや時間の問題だという専門家もいる。
そんな被災者たちの心のケアは、むしろこれからが本格的に必要な時期に入るのだそうである。
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他愛もない疑問・・・・・1041
2011年05月15日
~ 今 日 の 雑 感 ~
他愛もない疑問
色々なサイトのブログを読ませて頂いていると、時々、「このブロガーさんは、一体何者なんだろう?」と、思う人のブログにぶつかることがあります。(わたしが読むのは、大半が一般日記の類ですが)
プロフィールにある程度はっきりとした職業や生活環境を書き込んでいてくれると、判りやすいのですが、そういうところはあえてぼかして書いてあるブロガーさんも多々おられます。
以前、その人からコメントも頂いたことがあるのですが、そのブロガーさんがどういう立場の人なのかが良く飲み込めず、レスもどう返したらいいのか判らないことがありました。
返事をするにしても、ある程度相手の職業や生活状況が想像できなくては容易に書くことは出来ません。
相手のブロガーさんは、わたしが自分のブログを読んでくれているものと思い、コメントを下さったのでしょうが、正直、その人のすべてのブログを読んでいるわけではないので、内容は良く知らないのです。
だからといって、相手のブロガーさんの身の上について根掘り葉掘り訊ねることも出来ません。
ブロガーとは、大概において自分のことを何かしら隠したがるものですから、あまりぶしつけに色々詮索も出来ないのが普通ですよね。
かく言うわたしだって、あまり穿った質問には答えたくないこともありますから・・・。
つまり、ブロガー同士の会話というものは、特に頻繁なコメントのやり取りがない場合は、言わば言葉の上澄みだけをそっと掬い取りながら当たりさわりのない妥協点を見付けるしかないわけです。
だから、逆にこちらからも下手に踏み込んだコメントなど書き込めません。
向こうのブロガーさんが、こちらをどのような位置関係で見ているか判らないのですから。
もしかしたら、相手の方がこちらよりも立場上の優越感をもって、むしろ教えてやるんだという気持ちでコメントを書き込んで来ていることもあるわけで、こちらがその判断を間違えたことで、一気に雰囲気が険悪になるという経験も何度かしました。
長年ブログを書いているほとんどのブロガーは、何故か、相手よりも自分の方が人間的に優れていると思い込んでいる場合が往々にしてあるのです。
いや、ブログ初心者の中にだって、これまでの社会的地位をブログの世界にまで持ち込んで来る人は多いものです。
自分は他の人より優れていると自負したい気持ちは良く判りますが、自分のことはわざわざ話さなくても判っているはずだ----と、思い込むのは、ちょっと感覚がズレているように思うのですが・・・ね。
とはいえ、わたしだって、あまり人のことは言えませんけれどね。(笑)
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