嘘つき・・・・・123

~ 今 日 の 雑 感 ~


嘘 つ き



    世の中には、何故これほどまでに、堂々と嘘がつけるのだろう?と、感心するような人間がいる。

    結婚式の祝電を、すべて断ったと言い、職業を偽り、受け取ったはずのお金をもらっていないという。

    こそこそと、他人の目を盗んで人の物を勝手に使い、自分は、如何にも金持ちだという虚勢を張って、あることないことを言いふらす。

    人前では、満足に言葉も出せないほどの小心者のくせに、図々しさだけは人一倍で、自分を正当化する浅知恵だけは持っているのだ。

    極めつけは、あちらとこちらに、それぞれ違うことを吹き込み、お互いを対立させて、それがばれると、悪いのは誰それだと、すぐに人のせいにする、とんでもない恥知らずなのである。

    そんな人間が、身近にいると、本当に大迷惑である。

    しかし、最近、その人間の嘘が、すべてバレ、周囲の者たちから徹底的に指摘され、非難されてしまった。そのため、その人も、その時は、さすがに下を向き、神妙な困惑顔をして、「おらへェ・・・・、そんなことを言われたら・・・・、おらへェ・・・・」と、口ごもってしまっていたが、一月も経つと、そんなことはさっぱりと忘れて、また、嘘の突き放題である。

    根っから根性が曲がってしまっているのか、嘘をつくことは恥ずかしいことだという認識が欠如しているのか、どうにも理解に苦しむ人格である。

    子供を騙し、大人を騙し、その場限りの稚拙な嘘を、息をするのと同じように、いとも簡単につきまくる性格は、もう、ほとんど病気といっても過言ではない。おそらく、子供の頃から、そんな嘘でも付かないと、親の愛情を受けることすら出来なかったのだろう。

    大勢の兄弟の中で、自分という存在を認めてもらうためには、不可欠な知恵だったのかもしれない。

    そうはいっても、もう、いい年をした大人が、自分の価値を落としめてまで、結婚してからもなお、嘘をつき続けるというこの不可解さは、わたしの理解の範疇を超えている。

    わたしの周囲の人たちは、この人間の話を、もはや何一つ信じようとはしない。

    既に、この人間は、近所からもつまはじき状態である。

    「いいさ、自分には、他に大勢の友人がいるからな・・・・」

    その人は言うが、おそらく、それも嘘だろう。face07

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短歌、詠みました・・・・・122

~ 今 日 の 雑 感 ~


短歌、詠みました


    
    この前の一日入院の時間が、あまりに暇だったので、ベッドで短歌を作っていました。face02




    研修医   写真観察器(シャウカステン)の画に見入る   

                   目に信念の  光   放てり





    しわ深き   手に添えられる   看護師の

          白き   腕(かいな)に   愛   柔らかし





    一錠の薬にそそぐ   信頼を

                背負う情熱   薬局に   満つ





    医をになう   人智(じんち)を支え   技巧あり

              その技の道を   我は   ゆくなり





おまけの俳句

    
    美白液   塗って   踏み出す   夏戦(いくさ)



    夕立ちや   何処かでベルが    鳴り響く



    ゲリラ雨(う)に  追われて越える  峠道(とうげみち)



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タグ :短歌俳句