仲の良いカップル、悪いカップル・・・・・440

~ 今 日 の 雑 感 ~


仲の良いカップル、悪いカップル



    わたしは、以前、ブログで「同調性」について書きましたが、見ず知らずの相手でも、意識的に同じ仕草をするだけで、その人との関係が特別な物のように感じてしまうことがあります。

    これは、「姿勢反響」というもので、無意識のうちにも相手に好意を懐いているような時、つい同じ動作をしてしまうというものなのだそうです。

    つまり、決して、偶然などではないのです。

    たとえば、カップルがうまくいっているのか否かを見極める際にも、この「姿勢反響」に注意して観察してみてください。

    同じ模様が入った服を着ている。服のカラーに統一感がある。

    男性が髪を触ると、女性も触る。

    コーヒーカップに口を付けるタイミングがほとんど同じ。

    こんなことが頻繁にあれば、そのカップルの仲はかなり良いと思われるのです。

    しかし、逆に、男性がコーヒーを飲んでも、女性はカップに手を付けなかったり、動作のリズムがかみ合わず、ぎくしゃくした感じがしていれば、その二人はあまりうまくいっていないのかもしれません。

    人間は、好意を持っている人とは、自然と同じ行動をとりたがるもので、よく、似た者夫婦などといわれるもの、こういうことから来ているのだと思うのです。

    仲の良い夫婦や恋人同士、会社で気の合う上司と部下などにも同じことがいえるのですが、気が付いたら話し言葉や口癖が似ているなどということは、よく起こり得る話なのです。

    上司が、最近、部下の態度が自分に似て来たと思ったら、自分と部下の間の垣根が低くなってきたことの証だと思ってもいいでしょう。 

    つまり、お互いの波長が合って来たということなのです。

    しかし、まったく、気が合わない人とは、決して波長が合うなどということはありません。どれほど、長く一緒に仕事をしていても、口癖がうつるなどということは皆無なのです。

    時々、ブロガー同士の仲でも、ブログのコメントをお互いが同じタイミングで書き込んでいるということがあります。

    こんな時、つい、相手との「同調性」を感じて、「わたしたちって気が合うんだわ」などと、思う人もいるかもしれません。

    でも、これに関しては、わたしは何とも言えないのです。

    単なる偶然を、運命と勘違いしているケースが往々にしてあるものですから。

    あまりぬか喜びされない方が、よいでしょうね。face03   続きを読む


産婦人科医への嫌悪感・・・・・439

~ 今 日 の 雑 感 ~


産婦人科医への嫌悪感



    産婦人科医という存在は、人間が生命を産み落とさねばならない宿命にある限り、絶対的に必要な職業ではある。

    しかしながら、その最も必要としている女性たちに訊ねれば、数ある医師の中で最も嫌悪感を抱く存在であるということも事実らしい。

    これは、ある女性から聞いた話であるが、さる産婦人科を受診した時、その男性医師が、彼女に男性経験があるかと訊ねたそうである。

    こういうことを訊くだけでも、その女性は、その男性医師を失礼な奴だと思ったのだそうだが、まったくないと、答えたところ、その医師は、如何にも面倒くさそうな顔をして、

    「困るんだよな。少しぐらいやっておいてもらわないと、診にくくて-----」

    と、平然と言ったのだそうである、その何とも破廉恥な言葉を訊いた女性は、思わず、

    「すみませんね、品行方正で。売春婦の方が良かったみたいですね!」

    そう言って、医師の前から憤りと屈辱の気持ちをかかえつつ、激しい憎悪に震えながら、診察を拒否して立ち去ってしまったのだそうである。

    彼女は、あとで、実に悔しそうにこう言っていた。

    「あの医師は、女性を物としか見ていないのよ。こっちの気持ちなどどうでもいいの。自分が診察しやすければ、それがいい患者なのよ。だったら、自分の娘にも同じことが言えるのかって訊いてみたいわ。娘に向かって、『お前、お父さんが診察しやすいように、その辺の男とセックスして来い』って、言えるのかってね。だから、男の産婦人科医なんて、ロクでもない奴ばかりなのよ。あたし、あんな医者にかかるのなら死んだ方がましだわ!」

    では、その反対に、既に何人も子供を産んだことのある女性が、また別の産婦人科医にかかった時、今度は、その別の医師に言われたそうである。

    「それだけ産めば充分でしょう。まだ、やりたい訳?」

    その女性は、その言葉に愕然としたそうである。その医師の自分を蔑んだような目つきが、忘れられないと怒る。しかも、その医師は、こんなことまで言ったのだという。

    「患者の顔なんか、いちいち覚えちゃいないよ。あそこの格好なら、一目瞭然で判るんだけれどね」

    つまり、女性は、産婦人科の医師にとってみれば、誰もかれも物なのだと、彼女たちは言う。

    女性を一人の人間として、尊厳を持って扱おうと思う気持ちがないのだと-----。

    だから、ささいなことでも、訴えてやりたくなるのだと。
   
    そうすれば、その女性が言葉を持ち、感情を有する『人間』だということが理解できるであろうと。

    女性が最も見られたくない部分を、しかも赤の他人に診せねばならないのだから、その代償は大きいのだと。

    「根がスケベな人間じゃなければ、どだい、産婦人科なんて、男性医師が選ぶ訳ないじゃない」

    そう言って、自虐的な笑い声を立てた女性を見ながら、わたしは、背筋が寒くなるのを覚えた。

    
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