親のエゴは恐ろしい!・・・・・456
2010年03月29日
~ 今 日 の 雑 感 ~
親のエゴは恐ろしい!
あるブログを読んでいたら、お友達が大事にしていた靴を盗んだ我が子が、その靴を自宅へ持ち帰って来たというのに、まったく謝ろうともしない非常識な親がいるという話題があった。
そりゃァ、自分の子供が悪いことをしたなんて信じたくない気持ちはわかるが、それにしても、黙っていればいつかは忘れてくれるなんて虫のいい話は、そうあるものではない。
そうかといっても、子供を持つ親の気持ちは、常識では量りかねるような場合も多いものだ。
鳩山総理大臣の母親も、結局は、親の情を抑えることが出来ず、世の中の常識とはかけ離れた額の大金を、子供たちのために毎月渡していたのである。
つまり、親の情とは、親のエゴということなのであろう。
そして、この親のエゴは、何も現代社会に限ったことではない。太古の昔から普遍的に続くものなのである。
わたしの家の近所にも、かつて、驚くべきエゴを主張したさる母親がいた。
今から、四十年ほども昔のことである。
わたしの家の近くに小学生の二人の娘さんがいるお宅があって、ある夜、その家の母親が自宅の居間で夕食の後片付けをしてた時、何故か、二階から人が歩きまわる音が聞こえてきたのだという。
その家のご主人は、長期出張中で、二階にいるのは小学生の二人の娘さんだけのはずであり、その二人も既に子供部屋で寝ている時間だった。
胸騒ぎを覚えた母親が、足音を忍ばせて、そうっと階段を二階へ上がって行ったところ、廊下に男が一人立っている姿を見つけ、仰天した。
しかし、声をあげては男に気付かれ、何をされるか判らないので、じっと階段の陰からその様子をうかがっていたところ、男は、娘たちの部屋の障子を開けて中を覗き込み、しばらくそのまま立っていたが、やがて、そこから離れると、母親が隠れている階段の方へと歩いて来たので、彼女は慌てて階下へと下り、男がそのまま玄関から出て行くのを見定めたのだという。
母親には、その男の顔に見覚えがあった。それは、隣の家の二十代の息子だったのである。
母親は、男が隣家の住人だったこともあり、面倒を避けるため親戚を介して警察に連絡。男は、不法侵入の容疑で逮捕されたのであった。
その後、男の母親が侵入された家へとやって来たので、家の者たちは当然謝罪に来たものと思ったのだが、その男の母親の口から出たものは、思いもかけない息子擁護の言葉であったという。
「あんたの家がちゃんと戸締りをしていなかったから、うちの子が入りたくなったんだよ。しかも、二人も娘を産むなんて、あんたの方が悪い!息子が興味を持つのも当たり前じゃないか!こんなことになりたくなかったら、ここから出て行きな!」
話にも何にもならない剣幕で、一気にまくし立てたというのだ。
我が子を庇う母親の気持ちは、もはや、常識では考えられない域にまで達してしまっていたのである。自分の子供は何をやっても正しい。たとえそれが犯罪だろうと、我が子は決して悪くはないのである。
親のエゴのすさまじさを見た瞬間であったと、未だに、我が家の近所でこの一件は語り草となっている。
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