ポジティブ思考とネガティブ思考・・・・・434
2010年03月17日
~ 今 日 の 雑 感 ~
ポジティブ思考とネガティブ思考
面白い実験があります。
ある性格テストを行なって、「あなたは、素晴らしい性格の持ち主だ!」と、思い切りおだてあげた人々のグループと、「あなたは、最低の性格の持ち主だ」と、けなした人々のグループを作り、おだてあげた人たちにある女性の話をしたところ、彼らは、その話の中の女性の良い面ばかりを印象的に覚えている確率が高かったのだそうです。
ここで判るのは、人間は、自分の気持ち次第で同じ女性についての印象が極端に変わるということなのだそうです。
気分がよい時は、活発で明るい女性だと感じることも、気分が落ち込んだり悩んだりしている時は、口うるさいお調子者としか思えなくなるのです。
皆さんにもそういうことは、よくあると思います。
機嫌がいい時は、相手のささいな失敗など、何とも感じなかったはずなのに、気分がふさいでいる時の他人の失敗は、決して許せないものだと思ってしまうというようなことが-----。
つまり、相手がやっていることは、いつも、まったく変わらないことなのに、自分の気持ちによって、嬉しかったり、イライラしたり、そんなことは、本当に日常茶飯事に起こるものなのです。
これは、人間が、社会の物事に対して、常に、自分の感情と一致した情報を集めようとする習性をもつ生き物だからなのだそうです。
だから、必然的に、楽しい人の周りには同じような気持ちを持つ愉快な人たちが集まり、いつも深刻な問題をかかえている人の周りには、やはり、同じように深刻な問題に頭を抱える人たちが集まりやすくなるのだと言います。
今までは、何とも感じなかった相手の態度や事柄が、何故か気になって仕方がない。腹が立ってならないというような気持ちになった時は、おそらく、あなたの感情がマイナスに動いている時なのです。
よって、そういう時は、自分に何か不都合なことが起きてはいないかと、日常生活を振り返ることが大事なのだと言います。
たとえば、体調がイマイチよくないとか、家庭内にもめごとが起きているとか、会社の仕事がうまく進んでいないとか。
しかし、そんなあなたの気持ちを汲んで、相手の方があなたの希望通りに変わったとしましょう。しかし、いくらそうしたところで、あなたの中にネガティブ思考が存在する限り、変わってくれた相手の中に、また、嫌なところが見えてしまうものなのです。
ですから、そういう時は、嫌だと思う相手から、いったん、きっぱりと離れてみることが肝心なようです。
それだけで、どうして自分は、今まであんなことにいちいち目くじらを立てていたのだろうかと、不思議に思えて来るもので、冷却期間を置くことで、次第に、ポジティブ思考に変わって来ることさえあるのだそうです。
よく、学校などでは、教師が生徒に向かって、「きみたちは、どうしてそんなに世の中に対する問題意識が低いのか?」などということがあるのですが、問題意識が生徒にないことは、むしろ、喜ばしいことなのです。
つまり、それだけ、生徒たちは気持ち的に充実しているという証拠なのですから。
でも、時には、そんな生徒の中に、やたらに社会問題を論じようとする者がいることがありますが、そういう生徒は、他の者たちに比べて、きっと、精神的に大人なのだと思うのです。
大人であるからこそ、子供が見えないことまでも見えてしまう。
そういう生徒は、決して賢いのではなく、むしろ、悩みをかかえている確率が高いと考えるべきなのかもしれません。
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