出来ない人ほど出来るという・・・・・459
2010年03月31日
~ 今 日 の 雑 感 ~
出来ない人ほど出来るという
テレビの情報バラエティー番組「噂の東京マガジン」で、遊園地やスキー場などで遊ぶ若い女性をいきなり呼び止め、料理を作ってもらうというコーナーがあるのだが、そこで声をかけられた素人女性たちは、ほとんど料理が出来ず、とんでもない物を作ってしまうという落ちが付いていて、視聴者は毎回大いに呆れさせられてしまうということになる。
それにしても、このコーナーを見ていていつも不思議に思うのだが、料理が全くできない女性に限って、「そんな料理、楽勝です」とか、「出来ます。家でやっていますから」などと、自信満々に答えるのである。
そして、案の定、とんでもない物を作り、一緒に遊びに来ていた彼氏から、「お前、何やってんの?」と、呆れかえられ、それに逆切れして、「食えればいいだろ!?うるせ~な!」と、女性が怒鳴るというパターンがよくあるのだ。
まあ、こんな彼女をも許す男性の大らかさには、テレビを見ているわたしなどは、正に脱帽ものであるが、それにしても判らないのが、出来ないことを出来ると公言する女性たちの心理である。
これは、心理学の用語で「甘いレモンの論理」というのだそうで、酸っぱいレモンも「甘い」「甘い」と、自分に言い聞かすことで、気持ちをごまかそうとするのだということなのである。
つまり、自分に自信がない人ほど、「自分は出来る」と、言うのだそうだ。
これは、恋愛ににもよくあることで、交際相手のことを必要以上に「好きだ」と、連発する人は、自分が本当にその人を愛しているのか自信がなくなってきているため、そう言葉に出すことで、自分自身の心をブレさせないようにしているのだというのである。
「自分は、モテる」と、言う人ほど、自分の容姿に自信がなかったり、相手が自分をあまり好いてくれないことを知っているからこそ、「彼とはラブラブです」などと、言うのだそうである。
でも、わたしなどは、本当に自信がなければ、やはり、「出来ません」と、いうだろうし、とても、「出来ます」などと、嘘をつくほどの度胸もない。
だいいち、出来ないことは、数分後には相手に確実にバレるのである。
にもかかわらず、「簡単に作ってみせます」などと、言える神経は、やはり、奇妙としか思えない。おそらく、彼女たちの気持ちの中に、嘘がばれたところで、別に叱られる訳でもあるまい----と、いうような楽観的読みがあるからに他ならないと思うのである。
もしも、「出来なかったら、腕立て伏せ100回だよ!」などと、最初からプレッシャーをかけられたら、いくら彼女たちでも、軽々しく「出来ます」などとは、答えないだろうと思うのだ。いや、安直な甘やかしの教育で育てられた彼女たちは、腕立て伏せ100回でさえ、冗談だろうと思うのであろうか・・・・?
「甘いレモンの論理」も結構だが、たまには、世の中の厳しさを認識させるために、はっきり「嘘をつくんじゃない!」と、叱りつけることも大事なのではないかと思うのである。
続きを読む