言葉の裏を読め!・・・・・425

~ 今 日 の 雑 感 ~


言葉の裏を読め!



    他人の話し方を聞いていると、ことあるごとに、「自分は、バカな人間だから・・・・」とか、「仕事もできないし・・・・」というのが口癖の人っていますよね。

    でもこれって、本当に、その人が自分のことをそう思ってい言っている訳ではないようです。

    むしろ、こういう話し方をする人の方が、自分に自信がある人なのだそうです。自分は、出来る人間だ。きみよりも上等な人間なんだよ-----と、いう、気持ちがあるからこそ、口から出せる言葉なのだと言います。

    自分を、本当にバカだと思っている人は、自分ことをバカだなどとは言いません。

    男性に、よく、こういう口癖の人っていますよね。つまり、「自分には能力がない」と、相手に思わせることで、相手の安心感を得ようという作戦が、無意識のうちに口から出るという訳なのです。

    思い出してみてください。

    あなたがまだ中学生や高校生の頃、期末試験の前になると、決まって、「ぜんぜん勉強していないや。どうしよう・・・・。今日は徹夜だな」とか、試験のあとで、「ダメダメ、さっぱり判らなかったよ~」なんて、こちらが訊きもしないのに自分から話し出す同級生はいませんでしたか?

    そういう同級生は、言葉とは裏腹に、案外、成績が良かったはずです。つまり、こういう弱音をあえて吐くことで、周りの同級生を安心させようと、牽制球を投げていた訳ですね。

    これは、女性同士の会話でも良く使われる手です。「わたしって、ブスだし、才能もないから、何をやってもうまくいかないんだよね」とか、「わたしに、そんなこと出来る訳ないでしょ」なんて、言っている女性に限って、その言葉の裏では、

    「わたしって、あなたたちよりも出来がいい女なのよ。顔だってまあまあ美人だし、才能がない?冗談でしょ?今度、あなたたちがあっと驚くようなものをお見せするから、せいぜい、羨ましがりなさいな」

    と、言っているも同然なのです。

    ですから、この言葉をうのみにして、安心していると、気が付いたら彼氏を盗られていたとか、仲間を出し抜くような仕事をされていたなどということも、多々ある訳です。

    表向きは弱々しく取りつくろっていても、その裏では、かなりしたたかに計画を練っている-----そんな女性が、わたしの周りにもいます。でも、実は、そういう女性ほど、心の中は、周囲への嫉妬心でいっぱいということも、ままあるんですけれどね。

    では、何か問題が起きると、即行、謝ってしまうという人は、どうなんでしょうか?本当に、気の弱い人間なのでしょうか?

    いえいえ、そういう人ほど、実は、他人の言葉を聞かない意固地な性格なのです。要するに、「申し訳ありません!」と、頭を下げながら、「うるせェんだよ、バ~カ!いちいち、そんなことやっていられるか!」と、決して、自分の非を認めようとはしないのです。

    よく口癖のように人々の幸せを祈るようなことを言う人がいますが、こういう人こそ、いざ自分が非難された時は、相手の不幸を平然と望む人なのです。

    では、真に傷つきやすく、心やさしい人とはどういう人なのでしょうか?

    それも、たいていは、言葉で見抜くことが出来るそうです。

    でも、その話は、また次の機会に書きたいと思います。  続きを読む