犬の記憶力・・・・・895
2011年01月18日
~ 今 日 の 雑 感 ~
犬の記憶力

犬の記憶力って、バカに出来ないなァ・・・と、思うことがありました。
先日、ご近所のシバ犬の雑種のジョン(オス)が、何とも切なげな鳴き方をしていたのです。
何かを怖がるような、訴えるような、ウォ~~~ン、ウォ~~~ンというおかしな吠え声を長々と出していたので、
「もう、年寄りだから、心細くなっているのかな?」
なんて、勝手に思っていたのですが、その後、鳴き声の訳を飼い主の人に聞いてびっくりしました。
実は、ジョンは、生まれて二ヶ月ぐらいの時にそのお宅へもらわれて来たのですが、その前は、別の飼い主の家にいたのだそうです。
その時、そこの飼い主に、思い切りコウモリ傘で、頭をたたかれたことがあったのだとか・・・。
まだ、赤ん坊だったジョンの記憶には、その時の恐怖感がしっかりと刻まれてしまった訳で・・・。
それが、あの奇妙な鳴き声を出していた日、昔の飼い主の男性が、珍しく近くまで用事に来ていたのだそうです。
ジョンは、その男性が、用事を済ませるまでの間、仔犬の時の恐怖感をよみがえらせ、鳴き続けていたのでした。
「あいつが来た。また殴られるかもしれない・・・。怖いよ・・・」
そんな気持ちだったのでしょう。
もう、十年以上も前の出来事にもかかわらず、しっかりと覚えていたのです。
犬の記憶力は、すごいものがあると驚きました。
そういえば、盲導犬も利用者の家に飼われている時は、「ここは、仕事場」という意識で働いているのだとか・・・。
老体になり、また仔犬の時に預けられていたパピーウォーカーの家へ戻ってきた時の喜びようは、ひとしおだと聞いたことがありますし、当時使っていたおもちゃのある場所をしっかりと覚えていて、その戸棚からおもちゃを取り出すと、赤ん坊に返ったかのようにはしゃぎまわるそうです。
そう考えると、犬も犬の人生----犬生をしっかりと背負いながら生きているんだなァ・・・と、感慨深いものがありました。
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