ちょっと、一服・・・・・29

~ 今 日 の 雑 感 ~



迷 惑 な 犬


    豚インフルエンザをモノともせず、日本国内の感染などどうなろうと構わないという大胆極まりない自己中の発想から、堂々と海外旅行へ出発する金持ちたちを横目で見ながら、ゴールデンウイーク中も、いつもと変わらぬズクなし生活を、まったりと過ごしている、ちよみです。(;一_一)

    我が家は、最近、今まで借りていた自動車の駐車場を、別の場所に引っ越しました。今までの所は、家からも近くて、とても使い勝手がよかったのですが、どうしても、我慢ならないことがあり、仕方なく場所を移動したのです。
    その我慢ならないこととは、あまりにひどい「犬の糞害」です。正に、目に余るといった状態で、これまでも、色々、ひどい目にはあって来ましたが、もはや、その限界を超えました。
    近所の自称愛犬家連中が、駐車場のある場所の地面が土であることと、あまり人目に付かない場所であることなどから、犬の散歩の途中で、平然とそこで糞をさせて行くのです。しかも、まったくのやりっ放し。スコップで拾ってビニール袋へ入れて持ち帰るという殊勝な飼い主など、皆無でした。
    あまり腹立たしいので、ここで名前を列挙してやりたいくらいです!face09
    わたしも、犬や猫は嫌いではありません。いいえ、むしろ、大好きなくらいです。ご近所のやたらに吠えまくる犬を、十分で手懐けたことだってあります。(ちょっと、自慢)かつては、家で黒猫を飼っていましたし、小鳥だって、ブンチョウ、コキンチョウ、ジュウシマツ、カナリヤ、インコなどなど、様々飼っていました。
    でも、それとこれとは全く話が別です。「犬に糞をさせるな!」と、書いた立て札も立てましたし、犬猫撃退用の薬も何度も使用しましたが、飼い主がそこで糞をさせるために連れて来るのですから、効果はありませんでした。
    ついには、いったいどんな奴が犬を連れて来るのか見定めてやろうと、冬の寒さを我慢して、雪のある駐車場の自動車の中で張り込みをしていますと、一人の男が飼い犬を引っ張ってやって来ました。明らかに、知った顔です。わたしが、じっと車内で見ていますと、案の定、駐車場の中まで犬を入れ、糞をさせようとしています。
    わたしは、すかさず車外へ出て、「ここで、糞をさせないで下さいよ!ここ、駐車場なんですよ」と、言いました。が、その男は、平然と、「しょうがないじゃない。ここまで来ればもようしちゃうんだから。我慢させろっていうの?」などと、臆面もなくほざきます。
    「だったら、ちゃんと後始末して下さいよ。拾って持ち帰って下さい」と、わたしが言いますと、如何にも面倒臭そうな顔をして、半分腰を落としかけていた犬を無理やり引っ張って、そこから立ち去って行きました。でも、決して、諦めたわけではなく、やはり、翌日は、また同じ場所で糞をさせたのです。
    そして、春、雪が解けた途端、その糞が山のように土の上へ出現。足の踏み場もない有様で、とうとう、我が家の自動車は、その駐車場から撤退する破目になってしまったという訳です。

飼い主が馬鹿だから、犬まで馬鹿になるのです!

    本当に、腹が立ちました!犬は、そこがトイレだと認識していまえば、そこまで来れば糞をしたくなるものです。動物の習性として、仕方のないことです。ですから、飼い主の方が、トイレを済ませてから散歩に連れ出すというように躾けをすれば、犬だって必ずそれに従うはずです。警察犬や、盲導犬が、好き勝手な場所で糞をしている姿など、見たことがありません。要するに、飼い主の側が、犬を単なるぬいぐるみの延長のような感覚で安易に飼うから、そういうバカ犬が仕上がるのです。
    イギリスなどでは、原則、庭のない家庭は、犬を飼う資格が与えられませんし、飼う犬も、必然的に仔犬からではなく、事情があって飼い犬を手放さなければならない人の犬を譲り受けるという飼い方ですから、ちゃんと躾け済みの成犬を飼うことになる訳なのだそうです。
    このようなペットの躾けも満足に出来ない飼い主が増えて行くのを防ぐためには、これからは、日本も、外国並みの厳しいペット飼育のための規制を設けて、少なくとも、犬を飼うことに関しては、免許制度でも導入した方がいいのではないかと思います。たとえば、飼い主には、愛犬を一ケ月間の訓練教室へ通わせる義務を負わせるとか、飼い主本人へも、ペットを飼うための心得を学ぶ教室への受講を課すとか、やり方は色々と工夫できるでしょう。
    そういう所へ飼い主が支払う受講料を、動物愛護のための資金へ回すという方法も、ありだと思います。要するに、犬猫のような物は、別段、人間が生きて行く上でどうしても必要な食糧や衣類などとは違って、いわば嗜好品や贅沢品の一種なのですから、そのくらいの負担金は、支払ってもらってもしかるべきだと考えます。
    それに、そうした躾けをキチンと与えられたほうが、犬にとってみても、どれほど幸せか判りません。そこまでして手塩にかけたペットを、安易に捨てようとする飼い主も、そうはいないでしょうからね。

    そこで、飼い主さんに、お願いです。あなたの愛犬を、近所の人間に「バカ犬」呼ばわりさせないためにも、しっかりとした糞の処理と躾けを心がけて下さい。   


ちょっと、一服・・・・・28

~ 今 日 の 雑 感 ~

   
「プライド」って何?


Pride ----- 「プライド」という言葉を広辞苑で引いてみると、「誇り」「自尊心」「自負心」「矜持(きょうじ)」と、出てきます。「自負心」は、自分の才能を誇ること、自惚れ、ですし、「矜持」は、自分の能力を信じて誇ることという、ある種の信念が感じられる言葉です。ところが、「自尊心」に関しては、その言葉の意味の中に、自分の尊厳を意識し、主張して、他人の干渉を排除しようとする心理や態度が入るのであると、広辞苑は記しているのです。

 おそらく、普段わたしたちが何気なく「プライド」という言葉を遣う時は、この「自尊心」の意味をもっとも強く意識しているのではないでしょうか?要するに、「プライド」という言葉の中には、必ず、自己保身の概念が含まれているのです。

 これは、いわゆる「誇り高さ」とは、別の物で、真の「誇り高さ」を持っている人は、たとえ如何なる貧困や没落に窮しても、それを決して恥とは思わず、前向きに、その境遇さえも楽しんでしまうというような、心の強さを有しているのです。しかし、最近は、そうした「誇り高さ」と、根拠の極めて希薄な「自尊心」を、混同している人たちのなんと多いことか・・・・。

 この不況下に、せっかく幸運にも職を得ることが出来たにもかかわらず、上司や同僚の言葉遣いや態度が気に入らないと、一週間ももたずに、その職場を去っていくという若者も多いと聞きます。そういう若者の話を聞いてみますと、たいていにおいて、同じような辞職理由が出て来るのです。

   「ここは、自分のような優秀な人間が務めるような場所ではなかった」
   「自分は、もっと周りから尊敬されてもよいはずなのに、周囲は皆、自分に対して命令口調で、ムカついた」
   「挨拶をしろとか、出社したら社内の掃除をしろとか、自分の能力とは関係がないことばかり上司は要求してくる。自分は、もっとバリバリ働きたいのに、力を過小評価されているようで、腹が立つ」
   「自分は、自分のやっていることが最も正しいと思っているのに、効率の悪いやり方を無理矢理に押し付けられる。あんな頭の悪い連中とこれからずっと付き合っていかなくてはならないなんて、人生を棒に振るようなものだ」


 つまり、彼らには、自信があるのです。それは、ほとんどが根っこのない浮草のような自信なのですが、今まで常に自分を肯定され続けて来た彼らにとって、社会人として生活しなければならない職場は、初めて自分の存在がゼロとして否定されたところから出発する場所でもあるため、その環境の落差に戸惑うのです。

 それでも、大半の若者たちは、一度とことん叩き潰された「プライド」を、日々の仕事の成功や失敗の積み重ねに生き甲斐を見出し、今まで以上に、より強固な「誇り」に変えてステップアップして行くことが出来るのですが、中には、どうしても、それが出来ずに悔しさどころか、怨念までも抱えてしまう人間もいるのです。そうなってしまえば、もやは、事は重大です。

   「同僚と話をしたくない」
   「周りが皆、敵に見える」
   「いつか、あいつらに思い知らせてやりたい・・・・」


 などと、自分を追い詰めて、あげくは会社を辞める破目に-----。

 でも、こういう現象は、何も、若者だけに限ったことではありません。最近は、人生経験も十分に積んだと思われる年配の人たちの間にも、顕著に見られるようになってきました。「自分は、まだ若者に負けない働きが出来るのに、世の中から認められない」「年長者の自分に対して、もっと尊敬の態度をとれ」と、いった貧弱な「プライド」が、巷には溢れ返っているようです。

 失敗しても謝らない。嫌だと思うと、相手の意向など構わずに、平然と拒否をする。自分の意見に反論されると、逆ギレする。常に、言葉が説教調で、いつも上から目線で人を見る。-----思い当たる人もおられるのではないでしょうか? 

 そういう人には、少なくとも、「わたしは、プライドが高い」などという、寝ぼけたことを言っていただきたくないものです。

 「プライド」 ----- この言葉の中には、単なる「自尊心」のように我が身の保身を重視するものだけではなく、「誇り高さ」も含まれているのだということを、もう一度胸に落として、慎重に扱って欲しいものだと思いました。        続きを読む