昼さがり

昼 さ が り



    木(こ)の暗(くれ)を

    苔の花むす

    木の暗を

    矢がすりの   かろく歩めば

    縹色(はなだいろ)なる   時の狭間に

    白南風(しらはえ)の   そよと   誘(いざな)う

    百年歳(ももとせ)の   

    古址(こし)は   桃源に   うるおい

    眼間(まなかい)に   

    しめやかなる    緑酒のまどろみ

    矢がすりは   うすく   香(にほ)ひて

    ほのぼのと

    日和の   余韻(ふみ)を

    押し抱ける   昼さがり 

    矢がすりは    かろく歩める

    木の暗を   そそと   歩める 




   


Posted by ちよみ at 21:25Comments(0)