大相撲の八百長問題・・・・・920
2011年02月04日
~ 今 日 の 雑 感 ~
大相撲の八百長問題
日本相撲協会に浮上した八百長問題。
2000年に元幕内力士の板井氏が、記者会見で「八百長だらけだった」と、発言したことで、その頃からこの疑惑はくすぶり続けてきたが、おそらく、時間が経過するうちに、この八百長相撲が角界では何となしに黙認されて来たのではないかと想像する。
大相撲に限らず、プロレスなどもいわゆる「興行」という言葉で表わされるように、演出は付き物のスポーツである。
如何にして、観客を楽しませるか----そこに、「興行」の当たり外れがあるわけで、単に力士が強ければ良いということでもなく、土俵にドラマが必要なのだと思うのだ。
それが八百長であったかどうかは定かでなくとも、10年、20年前の大相撲は面白かった。
個性あふれる大勢の力士たちが、正に群雄割拠という具合に、各界の覇権を争っていたものだ。
そして、その分、観客やテレビ中継を観る視聴者たちの目も肥えていた。
無気力相撲や八百長まがいの取り組みは、簡単に見破ってもいたが、また、それはそれで実に大らかに楽しんでいたようにも思う。
しかし、それは、あくまでも力士と観客との間の関係である。
日本相撲協会と文科省の問題となると、これは安易に黙認出来る話ではない。
日本相撲協会は、文科省の所管団体である以上、国を欺く行為をしたとなれば大問題である。
皇族方にも八百長相撲をお見せしていたのか----と、言うことにでもなれば、放駒理事長一人の首が飛ぶだけでは済まされない。
公益法人認可が取り消されれば、両国国技館を使用することも出来なくなるそうだ。
この問題が、現役幕内力士や過去に力士であった親方衆にまで波及することとなれば、国技である大相撲そのものの存続さえ危ぶまれる事態ともなりかねない。
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