健診でセクハラ・・・?
2012年06月09日
健診でセクハラ・・・?

ある新聞の投稿欄に、「女子高生が、『校内健診の際に男性医師が必要以上に衣類をまくりあげて聴診器をあてるので、とても嫌だった。あれは嫌がらせというよりもセクハラだ』と、投書していた。わたしも、そういう経験があり、忘れようと思っても忘れられないほどに悔しかった」と、いうような30代女性からの投書があった。
女子高生の投書に対して、健診をする側から「これからは配慮するよう気を付ける」との回答があったとも書かれていたが、確かに、こういうことはあるだろうし、女子高生やこの投書をした女性の気持ちもよく判る気がする。
わたしが通っている病院でも、胸から下のレントゲンを撮る際などは、お腹にバルタオルをかけてもらい撮影したこともあった。
いくら病人とはいえ、女性患者には殊に自尊心を傷つけないようにする気配りが必要だと思う。
ましてや、単なる健診で洋服をいきなりまくりあげられた女子高生のショックは想像に難くない。
二度と健診など受けるものかと、怒りと恥ずかしさと悔しさで思い悩むことだってあり得る話である。
一方、医師の立場にしてみれば、患者の気持ちばかりに配慮し過ぎていい加減な健診になり、病気を見逃すようなことがあっては、その方が一大事だと徹底的に慎重に調べたいと思うのも当然であろう。
その辺りの双方の思いの兼ね合いが難しいのだと思う。
そういえば、わたしも学生の時分、慈恵医大から大学へ派遣された男性医師たちの健診を受ける際、出来るだけ年長に見える医師のところへ並んだものだ。
わたし同様にほとんどの女子学生たちもその医師のところへ並んだため、他の男性医師たちは手持無沙汰の様子であった。
いずれにせよ、患者側が心理的抵抗感から健診を受けなくなれば、それが一番の問題なのではないかと感じた。
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スポーツが苦手な人は・・・
2012年06月09日
スポーツが苦手な人は・・・

わたしは、小学校低学年の頃、スポーツの中でも特に駆けっこが苦手だった。
とはいっても、特別足が遅い方ではなく、そこそこのタイムを出していた。
が、どうして、駆けっこが苦手だったのかといえば、それはスタートの時のピストルの合図が大嫌いだったからである。
あの、火薬が破裂する「パンッ!」という乾いた音がとにかく嫌だった。
あれが聞こえないように耳をふさいだ時もあり、当然、スタートは他の子供たちよりも遅れることになる。
しかし、自分一人でスタートを決めて走るような場合は、かなりの速さで走ることも出来たので、サッカーや野球などは得意だった。
そんな訳で、短距離走が苦手だったために足が遅いものと判断されていたので、リレーの選手などに選ばれたことは一度もなかったのだが、もしもあの頃、ピストルの音に戸惑う必要のない第二、第三、アンカーなどの走者に選ばれていたら、なかなかの成績を出していたのではないかと、今更ながら考える。
つまり、一口に言ってスポーツが苦手という人の中には、走ることは得意だが、スタート音が苦手とか、バレーボールなどの球技は好きだが、それにともなう対人関係が嫌だというような人も案外多いのではないかと思うのである。
わたしのように、ピストルの音が嫌いだから、条件反射で一斉スタートを必要とする競技は嫌いだが、笛か何かの軽い音の合図で始まる競技は抵抗なく出来るという人だっているわけで、まだ何も判らない子供の頃にこういうことを体験してしまうと本来の才能を発揮できないまま大人に成長してしまうきらいも無きにしも非ずなのではないだろうか?
運動会などで駆けっこをしている光景を見ると、やはり、わたしのようにピストル音の恐怖でその場にしゃがみこんでしまっている子供も時々目につく。
そんな時は、「ああ、もしかしたら、あの子には素晴らしい走力があるかもしれないのに、あたら芽を摘んでいるようなものだな」と、残念に思うのである。
