自分を否定しない生き方
2012年06月26日
自分を否定しない生き方

心理学者の中にも、「ポジティブ思考は成功への近道」と考える人は多いようだ。
今日の新聞の投書欄に、うつ病を患う男性が手記を寄せていた。
そこには、「自分の長所を徹底的にほめる言葉をノートに書くことで、前向きになり、やる気が出て来て、ひどいうつから脱出することが出来た」と、書かれてた。
この男性は他にも、「何事も良い方へ受け止めて喜ぶ練習をした」そうである。
自分にとってどんなに否定的なことでも、プラスの方向へ考えることで、苦しみが楽しみに変わって来るのだそうだ。
こうすることで、「ピンチこそチャンス」と思えるようになったそうである。
また、「他人と自分を比べないということも気持ちを前向きにするためには大切なことだ」と書いている。
「自分は自分と割り切って生きた方が、ずっと楽しい」とも記している。
自分の欠点や短所ばかりを気にするのではなく、自分にだってこんないいところがあるということを見詰めて生きるということは、落ち込んでいる時などは難しいことかもしれないが、極端な話、命があるということだけでも、それは大いなる長所であるはずだ。
人とかかわるということは、どうしても自分と他人を比べることにイコールとなる。
となれば、必然的に焦りも生まれるし、自己嫌悪にも陥りやすくなる。
では、人とかかわり合いながらも、自分だけは別物と考えるにはどうしたらいいのか?
それは、おそらく「こんな病気になってしまったからダメだ・・・」ではなく、「普通の人がかかることが出来ないような病気にかかることが出来たのだから、その経験は伊達じゃない。人として他の人よりも厚みのある人間になれた」と、思えるようになるということであろう。
この男性は、正にそうした心の高みを会得したのだと思う。
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他人と会うと疲れる人は・・・
2012年06月26日
他人と会うと疲れる人は・・・

あるブロガーさんの記事に、「(買い物客に対して)レジ係の人がちょっと笑顔を見せるだけでも違うのですが・・・」と、コメントを書きこませて頂いたところ、次にコメントを書き込んだブロガーさん(この人のブログ大好きで、一時<お気に入り>へ入れていたくらいなんですけれどね)が、
「笑顔までは必要ない」
という趣旨の反論発言をしていました。
でも、果たしてそうでしょうか?
いえいえ、やっぱり笑顔は必要だと思いますよ。
お客さまから貴重なお金を頂いているんですから。体調とか気分云々を理由にするのはどうかと思います。
この間、コンビニで仏頂面のレジ係の人がお年寄りから、「笑顔ぐらいサービスしろ!」と、叱られていました。
あちらの管理者さんのブログへそのコメに対する異論を書かせて頂こうかと思ったのですが、当の管理者さんに手数をおかけしても申し訳ないので、自ブログへ上げることにしました。
「久しぶりの社員旅行だった。楽しかった~」

本当に、そうだろうか?

社員旅行に限らず、団体旅行を心からリラックス出来て楽しかったと思える人は、おそらく二割もいないのではないだろうか?
人は、他人と会うということが楽しいとか嬉しいとか感じる反面、必ず心のどこかでは相当に疲れているはずなのである。
何故なら、他人は自分ではないからだ。
自分ではない以上、自分以外の人間を演じていることとなる。
体面を繕うということは、本音では話が出来ないということに他ならない。
もしも、本音で話をすることが出来る相手だとしたら、それは家族や親友などかなり親密な間柄か、その逆にカウンセラーのような守秘義務を持つ職業の専門家かのいずれかであろう。
そして、他人と話をする時は、相手を立てたり、心にもない敬語を使うなど、いつもの自分でないことを自分自身が一番よく判っている。
つまり、自分の小心さや臆病な面を思い切り知ることになるのだ。
この抑圧感が心身を疲労させ、血圧までも上げてしまう。
わたしの住む街には、旅館やホテルが多くたち並ぶが、救急車がそうした宿泊施設の前へ停まることが度々ある。
他人との旅で気を遣う興奮状態のところへ、さらにアルコールを飲んだことで体調を崩す宿泊客も少なくないのである。
人は、どうしても自分を良く見せようとしてしまう習性がある。
だから、もしも他人と会ってもまったく疲れないという人がいるとすれば、そういう人はよほどのKYか、その相手とは二度と会う必要性を感じていないかのどちらかということなのであろう。
