日本人はケンカ下手?

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    ある番組で、「日本人はケンカが下手だ」という話題を取り上げていた。

    日本が外交問題で外国勢の主張に弱腰というのも、論理的なケンカが苦手だからだという。

    そして、日本人は、ケンカをした後の気持ち悪さが嫌いなので、その場を意味不明な言葉を羅列して、とにかく丸く収めてしまがちなのだとか。

    しかし、それは考え過ぎなのだそうだ。



    外国人の考え方は、言い分はしっかり通すが、それを後々までも引きずらないというものなのだという。

    つまり、ケンカする時はしっかりケンカしても、それを他の問題にまで持ちこまないことが大人の対応というものなのだそうだ。

    ところが、日本人は、「まあまあ・・・」と、ケンカそのものを回避する知恵を身に付けた人を大人だと評価する。

    だから、いつまで経っても、日本人の本心がつかめないと、外国人から怪訝がられ、

    「良く判らない人たちの意見を聞くのは後回しでもいい」

    と、いう退けもの扱いを受けることになってしまうのである。

    ところが、医学的に考えれば、実は日本人ほど怒りやすい国民はいないのだそうである。

    日本人は、もともと、セロトニンという感情をコントロールする神経伝達物質の分泌が、外国人に比べてかなり少ないのだそうだ。

    そのために、元来日本人ほど闘争的な民族はいないのだそうである。

    古くからの日本人の歴史を見ると、戦争をしない時代がないほど、戦争好きな国民性であることが判るし、戦国時代などは、身内を殺すことなども日常茶飯事であった。

    では、それほど戦争好きな国民が、何故、これほどのケンカ下手になってしまったのだろうか?

    実は、戦後の高度成長と経済発展がその最大の原因だという。

    人は、金儲けのためならば、何を言われても腹を立ててはならないと思う。

    言いたい奴には言わせておけ。こちらは、もらうものをもらえばいいんだからな----と、いう事なかれ主義が日本人の中に刷り込まれてしまったということのようだ。

    しかも、その後に起きたお笑いブームのブラックユーモアで、腹が立つことを皮肉で笑い飛ばして来たのである。

    つまり、それで何となくガス抜きをしてきたことが、今になって「ケンカの仕方が判らない」という政治の迷走を招いてしまっているのだそうだ。 

    だが、これからますますグローバル化が進む社会においては、このままでは日本人はケンカ外交上手な世界と対等な交渉すら出来なくなると危惧している若い親たちが取る手段が、我が子をインターナショナル・スクールに通わせるという方法なのだという。

    ここで、世界各国の子供たちに揉まれて育つ日本の子供たちは、確かに自己主張が強く、自分の意思を絶対に曲げようとはしない。

    相手を叩いてでも、暴言を吐いてでも、自分が欲しいと思うものは必ず手に入れるという、強固な意志を持っているのだ。

    子供たちに遠慮はなく、分け合うということはしても、譲り合うなどということはしない。

    こうして強い競争心を養うことが良いのかは一概には言えないかもしれないが、丁々発止で外国人と渡り合う世界に身を置くような職業に就く場合は、プラスに働くこともあるだろう。

    ただでさえ、遺伝子レベルでは並はずれた闘争的性格を有する日本人が、自己主張という武器を手に入れて本気で戦う集団となった時こそ、実は世界最強の論理武闘国へと変貌するのかもしれない。
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Posted by ちよみ at 17:46Comments(0)ちょっと、一息 36

NHK石川アナウンサー逝去

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    NHKは7日、病気療養中だった石川洋(いしかわ・ひろし)チーフアナウンサーが1月6日、午後3時47分逝去したと発表した。享年53。通夜は12日、告別式は13日に行われるが、遺族の意向で会場は公表されない。


    石川アナは1983年入局し、スポーツアナとして活躍。五輪はアトランタから北京まで夏の4大会連続で実況。夏冬合わせて9回の五輪に携わった。

    前々回のアテネ五輪の競泳平泳ぎ100メートルでは、金メダルを獲得した北島康介のインタビューを担当。「チョー気持ちいい!」の名言を引き出した。

    高校野球では1998年の第80回大会準々決勝、横浜とPL学園の延長17回の熱戦を伝え、昨年1月にはラグビー大学選手権での決勝戦で帝京大3連覇の実況を行った。(YAHOO!ニュース) 




    え?----何で?と、一瞬目を疑った。

    石川洋アナウンサーといえば、かつてNHK長野局でも活躍した人気アナだったからだ。

    本局へ戻ったあとは、スポーツ実況専門のアナウンサーとして才能を発揮され、オリンピックなどの名実況で注目を集めていたが、わたしの中には未だに志賀高原や湯田中・渋温泉郷の取材をされていた元気いっぱいの姿が鮮明に残っている。

    母親も、テレビから聞こえる実況中継の声だけで、「あ、これ、石川さんだよね」と、懐かしがったくらいだ。

    どうして、こんなに早く・・・。

    ちょっと、信じられない気持ちだ・・・。



    心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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Posted by ちよみ at 17:32Comments(2)ちょっと、一息 37