子供の秘密基地
2013年01月08日
子供の秘密基地

知恵袋に、ちょっと面白い投稿があった。
「我が家の唯一開けることができる窓のすぐ外に、近所の子供が秘密基地のようなものを作った。何処かから廃材を集めて来て作ったようなのだが、その秘密基地からは我が家の部屋の中が丸見えになってしまうので困っている。警察に言うのも大げさすぎるように思うし・・・」
というものなのだが、子供って、本当に秘密基地や隠れ家のようなものが好きだよね。
実は、わたしも小学生の頃、今は削られてしまった通称・裏山の小さな岩穴を秘密基地にして、近所の友だち数人と遊んだことがある。
宝物にしているおもちゃのアクセサリーや、お菓子や果物などを持ち込み、みんなで食べながら遊んだことを覚えている。
この秘密基地を作った子供たちも、きっとワクワクもので楽しんでいるのだと思うから、無下に注意をするのも気が引けると投稿者は書いているのだが、これに対するベストアンサーが実に機知に富んだもので良かった。
「秘密基地には、必ず敵対する悪の組織があるもの。あなたが、その悪の組織のボスになって、秘密基地を壊してしまえばいいのだ。子供たちの夢は大事だが、迷惑行為はいけないことという社会ルールを教えるのも大人の務め」
子供の気持ちに立ったユニークな回答で、思わず頷いてしまった。
きっと、この投稿者は、子供たちに「思い出の怖い大人」として永遠に語り継がれる存在になるかもしれないが、それもまたいいだろう。
わたしたちの秘密基地も、結局は三日ほどで友だちの一人の母親に見つかり、あえなく秘密基地遊びは禁止されてしまった。
その母親に手をひかれ、「ごめんね、ごめんね」と、誰に謝るともなく泣きながら帰って行った年上の子供も今では孫がいるおばあちゃんだ。
いつの時代も、子供の夢を壊し、現実に引き戻すのは大人である。
でも、どうせ壊すのならば、少しの間はそんな夢の時間を楽しませてあげたいとも思うのだが・・・、どうなのだろうか?