日々の雑感 6

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    ヤフーニュースをチラ見しただけなので、詳しい内容は判らないが、何処かの医療専門学校生(20歳)が研修に入っていた病院で、プロサッカー選手のカルテをのぞき見したことを、ツイッターに漏らしてしまったそうだ。

    この専門学校生は、春からこの病院で医療事務職として働く内定をもらっていたのだが、ツイッターを読んだ人たちから、

    「医療関係者が患者の情報をネットに書き込むとは言語道断。守秘義務違反だ」

    との書き込みの抗議が相次いだために、自ら学校側へ謝罪。内定も辞退したと報じていた。

    これとは、事件の性質は異なるものの、ある番組では、銀行強盗をした若い女性が、あまりに簡単にお金が手に入ったので、それを自慢しようと、ユーチューブに札束を持つ自身の動画を投稿し、これが元で逮捕されたという海外の仰天ニュースを取り上げていた。

    ちょっと、考えれば自身が何をしているのか判りそうなものなのに、つい自分の自慢情報をネットに流してしまう心理とは、どういうものなのだろうか?

    上記の医療専門学校生だって、そんなことをすればせっかくの将来が台無しになることなど、二、三歳の幼児ではないのだから理解していそうなものである。

    おそらく、こうした軽い気持ちでネットに自分の情報を出してしまう人たちに共通する感覚は、ネットの向こうで見たり読んだりしている人たちは、何を知っても黙っているのがマナーだと思い込んでいるということなのかもしれない。

    「インターネットを利用している人たちは皆仲間なんだから、ネット上で知り得たことを他人に話したり、現実問題として持ち上げることの方が、むしろ犯罪」

    ぐらいに認識しているのではないだろうか。

    「ネットの中は、一般社会のルールは通用しない独立性が担保されている治外法権社会」

    と、何処かで信じている人は案外多いように思える。

    確かに、ネットに書き込まれていることが100パーセント真実などとは誰も思っていないし、自慢話の類などは特に、「どうせ半分以上は盛られているんでしょう」ぐらいの感覚で読んでいるのが普通だ。

    とはいっても、あまり過激な自己アピールが過ぎると、こんな仰天状況を作り出すことにもなってしまうという、ある種の教訓なのかもしれない。

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Posted by ちよみ at 17:36Comments(0)ちょっと、一息 38

日々の雑感 5

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    この話題については、以前にも書いたことがあったが・・・。

    以前から気になる言い方がある。

    「~~してあげる

    と、いう言い方だ。これは、一見相手のためを思っているような言い回しに思えるが、実はそうではない。

    こういう言葉を無意識に使う人は、相手よりも自分の方が立場が上だと思い込んでいる人なのである。

    スポーツ選手が時々口にする「皆さんに、自分の頑張っている姿を見せてやる----と、いう気持ちでスタートラインに立ちました」などという言葉も、実はスポーツ選手の中の無意識のおごりが反映しているのである。

    本来ならば、「皆さんに、自分の頑張っている姿をお見せしたい----」もしくは「見て頂きたい----」と、いうべきであろう。

    ある宿泊施設の経営者も、かつて、こんな話をしていた。

    「うちのお客さんは、自由に商店街で買い物が出来るように、旅館から出してあげている」

    これに対して、わたしは、

    「そういう傲慢な言い方はやめた方がいい。宿泊客はあなたの旅館の所有物ではないはずだ。出してあげているなどという言い方は無礼ではないか」

    と、諭したが、相手にはその意味が判らなかったようで、未だに「~~してあげる」「やってあげている」という言い方をやめようとはしない。

    つまり、その経営者の気持ちの中に、自分は他の人間よりも偉いという根拠のない貧弱な虚栄心が巣食っている証拠なのである。

    気が付かなければ、ついつい口から出てしまう「してあげる」「やってあげる」という言葉だが、これを聞くたびに、

    「あなたは、いったい何さまのつもりか?」

    と、訊ね返したくなるのである。





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Posted by ちよみ at 12:37Comments(0)ちょっと、一息 38