色々おしゃべり 69
2013年05月22日

乙武洋匡さんの「イタリアン入店拒否について」のブログ記事を読ませてもらった。
乙武さんの文章は、極めて冷静でその時の状況を克明に記していたが、彼がどんな形で怒りのコメントを掲載しようと、彼には今回特段の落ち度はないように思った。
乙武さんは、店主の心中まで忖度して、自らの感情的軽率さを恥じてもいたが、そもそも予約客である彼がそこまで気遣う必要はない。
車椅子か否かの申告は客から行なうものではなく、電話での予約が入った際には、店舗側が気を利かせて訊ねる事柄である。
「当店は、道路から三段ほど階段をのぼる建物内の、さらにエレベーターの止まらない階にごさいます。車椅子やお体のご不自由なお客さまには、可能な限りスタッフが介助させて頂いておりますが、都合上ご負担をおかけすることも考えられますので、何卒ご理解下さい」
この一言を伝えるのに、いったい何秒かかるというのだろうか?
また、インターネット予約などの場合も、店のホームページにこうした一言は書き添えておくのが普通だろう。
乙武さんの記事内容が事実ならば、
「当店がエレベーターの止まらない階にあるということは、ネットで調べれば判ることです」
との店主の言い分は、客側に想像する義務があるといっていると同じで、余りに思いやりに欠ける言葉である。
最近の人たちは、自分のための主張ばかりはするが、相手への情報発信能力に劣っており、おしゃべりなくせに必要な言葉足らずだといわれている。
要するに、店側の接遇が未熟だったということに尽きるだけの話である。
ただ、一緒に行った友人女性が店主の思慮に欠いた言葉(と、直に聞いていない乙武さんは推察しているが)を受け、ショックでパニック状態になったことが、乙武さんの感情に強烈なインパクトを与えてしまったことは事実のようである。
もしも、彼女がもう少し冷静で、「こんな店、やめよう。違うレストランへ行きましょうよ」とでもなれば、また事態の推移は変わったのかもしれないが、心底腹が立った時は、そんな成人君主のような割り切り方は出来ないのが、普通の人間だということは認めざるを得ないところでもあるのだ。
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色々おしゃべり 68
2013年05月22日

例のお見合い番組を観た。
高知県四万十町----だったかな?のお見合いイベント。
イケメンリーダーの男性(地域商社勤務)には、やはりものすごい人数の女性たちが集まっていたが、まずまず無難なところでカップル成立となったようだ。
シングルマザーには、いつも辛口の評価をしてしまうのだが、今回の女性には何とか頑張って欲しいと思いながら観ていた。
が、結果はドラマのようには運ばず、2番人気男性は銀行員女性とカップルになった。
シングルマザーの女性は、
「この前は、子供の話ばかりを全面に出し過ぎ、迷走してしまった。だから、今回は、自分が男性をどう思うかを大切に参加したい」
と、語り、積極的に自身のプロフィールややる気を前面に押し出していたところに、好感が持てた。
ただ、彼女が一人でこのイベントに参加していたのなら、男性ももっと親身になって話に乗ってくれたのではないかと思うのだが、一緒に参加していた彼女の母親の存在が、もしかしたら邪魔をしてしまった可能性も無きにしも非ずに思えた。
「結局、困った時は母親が出て来るのかな?」
と、男性に警戒心を与えてしまったことは、想像に難くない。
それにしても、女性のライバル意識といういものは凄まじい。
お宅訪問の際、一人の女性と2番人気男性の話がはずみ始めると、他の女性たちはにこにこ微笑みながらも、一気に話の腰を折りにかかる。
バックに「大奥」のテーマ曲が流れているのが、何ともシュールだった。
で、シングルマザーの彼女だが、今回の女性たちの中では一番可愛く見えた。
「中古車は、新車には勝てない・・・」
と、敗因を語っていたものの、視聴者男性の間で彼女の人気はかなり上がったのではないだろうか。
意外に、ひょんなところから素敵な縁談が舞い込むかもしれないな。
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