色々おしゃべり 78
2013年05月31日

何かにつけて他人の言動に一言物申したいという性格の人がいるが、こういう人は独創性に欠ける人なのだそうである。
こういう人の話を聞いていると、たいてい自分が真っ先にアイデアを出すということはなく、必ず誰かが発案したことについてのリアクションコメントしか述べていないという特徴が見て取れるのである。
つまり、生き方そのものが他力本願的であり、誰かが率先してアクションを起こさなければ、何一つとして思いつきも行動すら出来ない人なのである。
自分からは創造することがないくせに、他人の創造物に対しては物知り顔で解説を加える。
そして、その大半が相手の考え方や創作物への批判である。
しかし、そういう生き方こそ、本当は一番楽な方法であり、素人の証でもあるのだという。
人の意見に物申すなら、まず自分の意見を誰よりも先に言わねば効果はない。
相手の出方を待ってから、自分の意見を言うことなど子供にだって出来る。
自分のスタイルを持たず、他人のスタイルを批判してばかりいる----そんな人たちが今は多すぎるということのようだ。
他人の意見にダメ出しをするのは得意だが、自分が率先してやったことに文句を言われることは極端に恐れる、いわゆる典型的野党体質の者が、わたしの周りにも少なからずいる。
もしも、自分の性格を顧みた時、
「自らはアクションを起こすことなく、相手の言葉尻を掴んで振りまわしてばかりいるな」
そう自覚する部分があるのなら、あなたは独創性に欠ける人間といえるのかもしれない。
人真似と批判ばかりでは大成しないということなのかも・・・ね。

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色々おしゃべり 77
2013年05月31日

「噂の東京マガジン」という番組で、通りすがりの女性に料理を作ってもらうというコーナーがあるのだが、ここに出て来る料理下手の女性たちは、どうして皆自分の作った得体の知れないものを、あれほど自信満々に、
「できました!」
などといえるのか、いつも不思議で仕方がない。
この間も鮭のムニエルを作るということだったのだが、パン粉を付けてフライにしてしまう女性などまだいい方で、「こんなの絶対食べ物じゃないでしょ」と、いうような奇怪な物体を作っておきながら、
「それ違うよ」
と、友人たちに指摘された途端、
「これでいいんだよ!あんたたちの方が間違っている」
と、逆切れしていた女性までいた。
正直言って、彼女たちは料理を作っているのではなく、劇薬を使った化学の実験をしているのも同じである。
想像力の欠如というものの罪深さが、あそこまでひどいことになろうとは・・・。
たまたま収録現場を通りかかってしまい、あんな無残な実験結果を食べさせられた男性こそ、正に災難であった。
お腹、壊さなかったかな・・・と、観ている方が心配になる。
結婚後は、あのような破れかぶれの自信過剰女たちの作る料理を食べねばならない男性の身が、今から案じられてならない。
まあ、女性たちがあの調子だからこそ、日本の晩婚化、非婚化はますます加速するのだろうな。
そして、こうした自意識過剰のくせに、自らの努力はほとんどしないという今時の若い女性たちの生き方は、売れない女性タレントたちの言い分にも共通しているようであった。
デビューして何年にもなるのに、一向にブレークする兆しが見えない女性タレントやグラビアアイドルたちを集めてのトーク番組があった。
彼女たちの言い分は、おしなべて、
「わたしたちは頑張っているのに、事務所がしっかりやってくれない。有名になっているタレントたちは、事務所の力が強い人ばかりだ」
と、いうものだった。
しかし、それに対して反論する男性お笑いタレントの答えは、
「事務所は、ちゃんと仕事を見付けてくれている。ただ、それに対してきみたちが結果を出せないだけの話だ。スタートラインへ立つことだって難しい芸能界で、きみたちはちゃんとスタートすることが出来、さらに仕事ももらえいてるじゃないか。事務所はそこまでしかやれない。そこから一歩踏み出せるか否かは、きみたち自身の努力と才能にかかっているんだ」
とのことだった。
一度手痛い挫折を味わったのち、業界へ再登場した者の言葉は、実感がこもっていた。
今のタレントたちは、かつて芸能界で活躍していた人たちに比べて内容が浅い。
芸能人というからには、日舞、茶道、華道、邦楽、洋楽、演技、ダンス、歌唱、スポーツ、乗馬、殺陣等々は、一通り出来て当然だと思うのだが、彼女たちは、おそらくどれ一つ稽古したことすらないに違いない。
土台があってこその個性である。
外見を気にするよりも、内面を磨く方が先決なのではないだろうかと、彼女たちの愚痴や不満を聞きながら思った。
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