高橋大輔、銅メダル・・・・・401
2010年02月19日
~ 今 日 の 雑 感 ~


男子シングル・フィギュア・スケートの高橋大輔選手(23・関大大学院・岡山出身)、ついに、メダルに手が届きましたね。

自身、膝の大ケガから復活しての銅メダルです。素晴らしい演技だったと思います。
しかも、失敗ジャンプにはなりましたが、四回転を回避せずに果敢に挑戦してきました。

金メダルに輝いたアメリカのエバン・ライサチェク選手(24)が、ジャンプもステップもまったく完璧な内容で演技を終了した時点で、おそらく、高橋選手は四回転を入れてくるとは思いましたが、しかし、本人の中では、ライサチェク選手の出来不出来にかかわらず、四回転を跳ぼうという意欲はあったのではないかと想像します。
「四回転無くして、男子フィギュアとは言えない」
そう、豪語したロシアのエフゲニ―・プルシェンコ選手(27)の言葉を聞けば、男として四回転に挑まないのは、やはり逃げと取られても仕方がないという、プライドもあったかもしれません。
「男子フィギュアは、銀盤の格闘技だ」と、称した人もいるほどに、選手たちの気迫は、もの凄いものがありました。
あのプルシェンコ選手でさえ、フリーの演技中は、もはや、死闘の様相を隠しませんでしたし、銀メダルと決まった瞬間も、特別落胆の色は見えませんでした。彼にしても、やるだけのことはやったという、達成感があったものと思います。
そんな中で、八位と入賞を果たした小塚崇彦選手(20・トヨタ自動車)の演技は、見ごたえがありました。勇気を持って挑戦した四回転は、見事に決まり、トリプル・アクセルには苦戦したものの、そのほかの演技は、力強く、流れもあり、観客のスタンディング・オーベーションが起きるのも頷けました。
ただ、織田信成選手(22・関大)にとっては、このオリンピックは正に、不運としか言いようがありません。まさか、演技途中で靴ひもが切れるなど、(最初から切れていたと、本人は語っているそうですが)誰が想像したでしょうか?しかも、このオリンピックの大舞台で-----。わたしの父などは、「誰かが嫌がらせに、ひもに細工をしたんじゃないか?」などと、勘ぐるようなアクシデントでした。
しかし、彼は、冷静に審判にそれを申し出て、三分間の演技中断時間をもらい、再びリンクに復帰して、最後まできっちりと滑り切りました。
でも、わたしは、これを観ていて思いました。織田選手は、これが初めてのオリンピック出場です。高橋大輔選手も、二度目のオリンピックでメダルを手にした訳です。織田選手も、このアクシデントが、むしろ、四年後の大会に向けて、彼の存在を印象付けるためには、絶好の機会だったのではないかと-----。
織田選手のニコライ・モロゾフ・コーチは、このオリンピックの前から、次のソチ大会(ロシア)が本当のノブナリの舞台だと、考えているようですし、わたしたちフィギュア・ファンとしては、また、楽しみが増えたというものです。
それにしても、プルシェンコ選手は、本当に最後まで、男子フィギュアを盛りたててくれましたね。
表彰式の時も、表彰台上の三位の高橋選手に握手を求めたあと、二位の台に上る際、わざと一位の台の上を飛び越えて、「本当は、ここがよかったんだけれどね」と、いうようなパフォーマンスを茶目っ気たっぷりに見せておどけていた仕草は、やはり、男子フィギュア界の第一人者の貫録だと思いました。
(わたし個人的には、アメリカのジョニー・ウィアー選手、美しかったです。

高橋選手、織田選手、小塚選手、本当に、お疲れさまでした!
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