携帯が脳腫瘍の原因?・・・・・406
2010年02月22日
~ 今 日 の 雑 感 ~
携帯が脳腫瘍の原因?
昨今、携帯電話の基地局の近くに住む子供たちに、気分が悪くなるとか、白血病の確率が高まるというような報告が、一部でなされており、長野県内でも、小学生の子供を持つ母親たちが、学校周辺にある基地局の撤去を求めているというニュースがありました。
これは、以前、電力供給のための高圧線が通っている周辺の子供たちに白血病の発症率が高いという報道があったこととも、似ています。
携帯電話の基地局からは、かなり強い電磁波が発生していることもあり、成長期の子供の身体にとって、悪影響を及ぼす確率が高いと考えられるという、研究報告もあるといいます。
少しでも、そういう影響が考えられるのであれば、やはり、基地局の移転を検討するのは当然のことだと、母親たちが行動を起こすのももっともなことです。
そして、今度は、携帯電話そのものが、子供の身体に悪い影響を及ぼす可能性があるか否かを調べるということで、東京女子医大の研究グループが、全国調査に取り組んでいるそうです。
グループの公衆衛生学が専門の佐藤康仁(さとうやすと)助教によると、携帯電話は頭に近付けて使用するために、脳腫瘍の発生が増えるなどの健康面に対する影響が考えられるということで、大人を対象とした国内外の研究ではリスクがあるという結果と、ないという結果の両方が出ているとのことです。
しかしながら、子供が対象の研究はほとんど実施されておらず、世界保健機関(WHO)は、この研究を各国に要請。これを受けて、佐藤助教たちのグループが、調査を始めたのです。
「子供は、頭蓋骨が小さくて薄く、小さな頃から携帯電話を使うことで、電磁波にさらされる量も多くなる。状況に違いがあり、大人の研究結果を子供に当てはめることは無理がある」
佐藤助教は、こう解説しています。
そのため、調査項目は、携帯電話を使い始めた時期、一日の通話時間や回数、左右の耳での使い分け状態、耳に近付けずに通話できる装置の利用の有無、電子メールの使用状況などについてで、小学四年生から六年生を対象に、データを集めているということです。
さらに、四ヵ月ごとの追跡調査も行い、脳腫瘍や白血病などの病気での入院がないか、交通事故やその他の事故に遭っていないかなども把握したいということでした。
世の中の文明の利器は、日々進化して、昔の子供では考えられない脅威にさらされる現代の子供たち。便利さの陰に潜むリスクの正体にも、気を配らねばならないという、厄介な時代になったものだと思います。

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