自分のことしか考えられない奴・・・・・394

~ 今 日 の 雑 感 ~


自分のことしか考えられない奴



    それにしても、世の中には、常に自分のことしか考えられない人間て、いるものなんですよね。

    お茶飲み話をしていても、話すことといえば、いつも自分の子供のことや会社のことばかり。わたしが、そんなことを聞いていったいどうしたらいいのでしょう?

    あなたの子供の話など、わたしに何の関係があるのでしょうか?それも、愚痴や悩み事なら相談に乗ることやアドバイスも出来るかもしれませんが、要は、自慢したいだけなのでしょう。自分の子供は、こんなに可愛いと----。face03

    そこで、こちらも、甥っ子の話など出して対抗するのですが、それには全く上の空。面倒くさそうな顔さえする訳で、自分の話だけを聞いて欲しいなんて、虫がよすぎるというものです。

    だいいち、わたしは、他人に向かって自分の子供を褒める奴が大嫌いです。

    自分の子供を「ちゃん」付けで呼ぶ親など、馬にでも蹴られてしまえと思います。(昔は、馬の手綱を引いた農家の人を道で時々見かけましたが、最近は、いませんね~)

    また、子供をダシに使って、「この子がいるから、そういうことは出来ない」と、保身に出る親をみると、虫唾が走ります。

    それに、こちらが何を話しても、そんなことは頭の隅にも置いていないものだから、何度も同じ質問を繰り返すので、わざとこの前とは違うことを言ってからかってやったりもします。まあ、それでも、ほとんど気が付かないのですがね・・・・。

    わたしは、もっと違う会話がしたいのですが、何を話していても、最後は自分の家族のことや、会社の上司の悪口ばかり。正直、疲れますし、飽きます。

    そして、ついに、「今度、どこそこへ食べに行かない?あそこの豆腐料理はおいしいよ」と、来る。

    わたしが、それは無理だと答えると、「え?----どうして?」

    「だってそこは、お座敷でしょう?わたしは、ダメじゃない」

    「どうしてダメなの?」-----ここまで来ると、もう、こいつの海馬は大丈夫かと疑いたくなります。わたしのブログをよく読まれている方なら、理由はお判りですよね?

    そういう奴なのです。

    世間には、自分のことしか頭にない人間は、確かに大勢います。いや、ほとんどの人がそうでしょう。わたしだって、人のことは言えません。しかし、自分の子供の話しか話題がないなんて、情けないじゃないですか。

    子供の存在は確かに癒しにはなりますが、それでも、本心からお子さんを可愛いと思っているのは、あなただけなのですよ。face03  続きを読む


「おもてなし」の極意・・・・・393

~ 今 日 の 雑 感 ~


「おもてなし」の極意



    「おもてなし」に極意などあるなら、誰も苦労はしないと、思う方は多いでしょうね。

    わたしも、そういうものがあるのならぜひ知りたいと思います。しかし、「極意」というほどのもではないにしても、わたしは、ある新聞の投稿記事で、なるほど、これはある意味、理のある方法だなァ・・・・と、感じたものがあるので、ご紹介しておきたいと思うのです。

    その女性は、横浜市の方なのですが、ある時、東京の銀座へ妹さんと用事に行かれたのだそうです。ちょうど、資生堂ビルの前を通りかかったので、三階のコーヒーショップに入ったのだといいます。

    そのコーヒーショップは、普段着の女性たちには、気後れするほどに上品な店で、真っ白なテーブルクロスの上に季節の可愛い花が飾ってあるような客席が並び、制服を着たハンサムなボーイさんたちがまるでドラマに出てくるような親切な態度で、椅子を引き、女性たちを腰かけさせてくれたのだそうです。

    ウェイターがスマートに手際よく注ぐコーヒーを堪能し、その後、ある種の好奇心からトイレも見てみようと入り、そこにいた他の客と立ち話をしてから、店内へ戻ると、ウェ―トレスたちが、独りで来ている客たちの話し相手をしていたというのです。

    女性は、格式ばったイメージだけではなく、こうしたやさしい思いやりに満ちた、客一人一人を退屈させたり孤独にさせないさりげない気遣いに、感銘を受けたということでした。

    「おもてなし」と、一口に言っても、その形式は様々ですし、また、それを受け止める客側の心理状態も一様ではありません。四角四面にきっちりとしたマニュアルに沿ってなされなければ「おもてなし」とは呼べないと、いう人もいれば、そんな心のこもっていないような対応では、満足できないという人もいるでしょう。

    わたしも以前、老舗高級ホテルと呼ばれるところのパーティーに出席したことがありますが、そこのウェイターたちは、まるでロボットのように無表情で、決まりきった行動しか取れない人たちで、実に奇妙な感じがしたのを覚えています。

    人間は、機械ではありませんから、人が集まる場所にはハプニングは付き物です。そういう思いがけない状況にも対処できる応用能力がなければ、本当の「おもてなし」とはいえないと思うのです。

    ワイン・ソムリエ世界一の座を獲得した田崎真也さんが在籍していたことでも有名な、東京のホテル西洋銀座では、昔からバトラーサービスというものがあるといいます。要するに、貴族に仕える執事のように、宿泊客が望むさまざまなサービスを提供するというコンシェルジュたちがいるのです。

    彼らのモットーは、「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた、紳士淑女である」と、いうものだそうです。

    彼らバトラーたちは、ホテルと顧客の良好な関係を築く中で、それをより深化させ、顧客の好みを熟知し、顧客はそのホテルスタッフを愛することで、ホテルに快適さを感じるようになるのだというのです。

    そう考えると、「おもてなし」とは、即ち、そこで働く人々の「人間的魅力」なのではないかと思うのです。

    もしも、世の中に「おもてなしの極意」があるのだとしたならば、それは、「顧客の気持ちに寄り添う」-----これに尽きるのではないでしょうか。



    ***  写真は、「ホテル西洋銀座」の女性バトラー。   続きを読む