本音を漏らせる相手を見付けるには
2012年08月25日
本音を漏らせる相手を見付けるには

人と人の相性というものは、相手に「姿勢反響」があるかどうかで、ある程度は見極められると言われる。
「姿勢反響」とは、相手が自分の動作と同じような動作をすることである。
あなたがカップに手を伸ばした時、無意識のうちに相手もカップをとっていれば、「姿勢反響」が起きたと考えられる訳で、こうしたことが何度も繰り返される相手とは、気が合いやすいともいえるのだそうである。
また、あなたが何か話をしている時、あなたの方へ身を乗り出すような仕草をして聞いているという人がいたら、その人はあなたの話を真剣に聞いている証拠でもあり、逆に、椅子の背もたれに寄りかかるような仕草をしていたり、頭の後ろへ手を回すような格好をしていた場合は、あなたの言っていることを半ばバカにしているか、あなたの話に飽きている証拠なのだそうである。
実際に顔を合わせた場合は、これらのことで相手の気持ちをだいたい推し量ることが出来る。

さらに、あなたが悩みや不満を聞いて欲しいと持ちかけた時、相手がそういうやり取りは迷惑だという素振りをするような場合は、相手にはあなたの本音を聞くだけの度量や余裕が欠けているものと考えて良いだろう。
そういう態度は、一見大人の判断をしているようにも見えるのだが、実際はそうではない。
本心では、そういう話を聞きたくてたまらないと思っているのだが、単なる格好付けで拒否しているだけなのである。
つまり、安易に相談を受けて煩わしいことに関わりたくないという自己保身しか頭にない人だということが判る訳で、そういう人にはたとえ本音を話したところで、何の解決策も見付かりはしないのである。
本音を漏らせる相手とは、まずは良くも悪くもあなたの言い分を頭からすべて受け止めてくれる人であり、あなたの話を聞いた途端に即座に結論を持ち出すような返答をする人ではないということなのである。
わたしもこれまでいろいろな人と会って来たが、おしなべて若い世代の人たちは何故か結論を急ごうとしているように思えるし、それが常識的で知的なやり方だと思い込んでいるのかもしれない。
わたしは、そんな会話の際にも、相手の態度を観察するのが好きで、さまざまな疑問や悩みをあえてぶつけてみたりもするが、中には、何も知らないおばさんが・・・とでも言いたげな顔つきで、上から目線で教え聞かせようとする若い女性もいた。
そんな時は、こう結論付けることにしている。
「この女性は、決して他人が心を許して本音を語れる人ではないな。見えているのは、自分の貧弱な虚栄心だけなのだろう。でも、あと20年もすれば、少しは自分の無知に気付くこともあるかもしれない」
と----。 続きを読む
刑事ドラマに一言
2012年08月25日
刑事ドラマに一言

長野朝日放送で、午後放送されている「警視庁失踪人捜査課」----。
本放送の時は、まったく観ようという気にもならなかったドラマだが、再放送を何気に観ていて、意外に面白いことに気が付いた。
まず、ドラマの設定だが、一応日本の警視庁内にある架空の捜査課を舞台にしているのだろうが、演じている俳優たちの台詞回しや行動は、まるでアメリカドラマのような雰囲気である。
やたらに長い廊下を歩きながらの会話は、よくアメリカドラマが取り入れる手法である。
制作スタッフは、おそらくそうしたことをあえて意識しているのではないかと感じた。
ただ、このドラマが、「相棒」のように息の長いものとならなかったのは、刑事たちの位置づけの失敗が一因であろう。
主人公とパートナーになる刑事を、女性にしたのはまずかったように思った。
女性と男性がパートナーになる場合は、女性側が主人公ならば視聴者心理としてはしっくりくるのだが、男性側が主人公となると、やはりパートナーには男性が良いように思う。
たとえば、戦場物を例に上げると判りやすいのだが、視聴者心理として、男性ばかりが出るドラマは、男性女問わず違和感なく受け入れられる。
しかし、女性ばかりが出るストーリーは、何処かぎこちなさが消えないものらしく、よほど脚本やキャスティングがしっかりしていない限り、観る人の好感を得にくいという難しさがあるのだそうだ。
また、もう少し各刑事たちの個性を出せば、判りやすくなったのかもしれない。
個人的には、主人公に過去のトラウマがあるという設定はあまり好きではないので、これもドラマを煩わしくさせている要因だろう。
そんな訳で、今までまったく観なかった「相棒」以外の刑事ドラマを、このところ時々観ている。
ユニークなのは、「警視庁捜査一課9係」だろう。
「太陽にほえろ!」の正統派刑事ドラマ路線を行くシリーズ物で、たとえ未遂とはいえ同僚刑事同士がベッドを共にするような踏み込んだ恋愛模様をストーリーに盛り込んだものは、あまりお目にかかったことがない。
まるで、「キャグニー&レイシー」のようで、日本のドラマもだんだんアメリカ並みになって来たなァ・・・と、ちょっと笑った。
「遺留捜査」に関しても、女性上司が気丈なやり手で、彼女に対して、先日の放送で殉職した部下が淡い恋心を懐いていたことを、主人公だけが知っている----という設定も、なかなか面白かった。
刑事ドラマは、かつての「七人の刑事」や「太陽にほえろ!」のような完全男性主義的イメージから、次はその反動からか、やたらに一人の女性刑事が肩ひじ張って悪に立ち向かう「エイリアン」のリプリータイプになり、今は男性刑事と女性刑事が性別に関係なく、より人間臭さを垣間見せながら、犯人を追いつめるという形態に変わりつつあるようだ。
今後は、どんな刑事ドラマが作られて行くのだろうか?
人情やリアリティーばかりを追求しても、決して面白いものは生まれないだろうから、これまで以上に制作側のアイデアの質が問われることになるのだろうな。
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