あなたには説明力があるか?

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    ヤフー知恵袋を読んでいて時々思うのだが、投稿者が何を言いたいのか良く判らない質問文がある。

    ある投稿は、今風の書き方である「そうゆぅことを・・・」とか「こんにちわ」などの幼稚なひらがなを連ねて文章が進んで行くので、それだけでも読みづらいのだが、とにかく感情が先走り過ぎて、状況説明がメチャクチャなのである。

    文章の途中から、彼女という言葉が入って来るのだが、その彼女が投稿者自身のことなのか、それとも別の女性を指すのかも次第にこんがらがって来てしまっていた。

    物事を何も知らない他人に説明する時に、最も気を付けなければならないことは、言葉の整理である。

    女性が三人出て来たら、その三人がそれぞれ誰なのかを読んでいる人にしっかりと判ってもらわなければならない。

    そして、次に大切なことは、文章が自分本位にならないということだ。

    自分は知っていても、読んでいる相手は初めて知る話ばかりなのだから、状況説明も出来るだけ詳細に行なう方が良いだろう。

    さらに、そうした状況説明に欠かせないのは、物の名称や用語である。

    物の名前が判らなければ、それが何というものでどのような使い方をすればいいのかも、相手に納得させることは出来ない。

    その投稿者の文章は、これらがしっかりと書けていなかったために、回答者からの返事は、投稿内容である悩み相談に対する回答ではなく、

    「それよりも、あんた小学校からもう一度作文の勉強し直せば?」

    「こんな判りにくい文章しか書けないなんて、まずはそっちの方を心配しろよ」

    「話が見えないので、答えようがありません。ごめんなさい」

    というものが多かった。

    ブログを書いていても、確かにいちいち状況説明をするのが煩わしいこともある。

    もっと手っ取り早く自分だけが判る言葉で出来事を羅列したいと思うこともあるが、それでは読んで下さる人たちには実に不親切な文章になってしまう。

    あなたには、他人に言いたいことを理解してもらえるだけの説明力があるだろうか?

    読んでいる人が文脈を通して矛盾や疑問を感じない----そんな文章が書けているだろうか?

    他人に正確に物事を伝えるということは、簡単なようで意外と難しいものなのである。

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Posted by ちよみ at 22:43Comments(0)ちょっと、一息 25

高校野球のあり方

高校野球のあり方child



    
    日本高校野球連盟は21日、2年生の部員が強盗容疑などで逮捕された作新学院(栃木)が岐阜国体(9月30日開幕)の高校野球(硬式)の出場を辞退したと発表した。同校から申し出があり、受理された。補欠1位校の仙台育英(宮城)が代わって出場する。
    作新学院が出場していた全国高校選手権開催中の17日にこの部員は逮捕されたが、同校は連帯責任を問われず出場を続け、21日の準々決勝で東海大甲府(山梨)に負け、敗退した。この部員は出場登録メンバーではなかった。(YAHOO!ニュース)



    まあ、作新学院の国体辞退は当然の決定だと思う。

    このまま出場したら、戦う相手校にも失礼だろう。

    高校野球は、あくまでも教育の一環である。

    甲子園での勝ち負けは、それに付随する結果だといえる。

    最近の高校野球は、あまりに物理的にも精神的にもプロ化し過ぎていて、学校も生徒も、高野連も、これが学業の一部であることを忘れているのではないだろうか?

    野球部員は、グラウンドという青空教室で野球というスポーツの勉強をしているのである。

    にもかかわらず、今は試合を勝ち進むことのみが主眼となり、大会を通じての生徒たちの心身の成長は蔑ろにされている感が拭えない。

    高校生が野球を通して、体力向上や連帯力、忍耐力、信頼感、積極性、責任感、ルールや歴史文化としての知識、礼節、そして世の中は決して自分の思い通りに運ぶ訳ではないことを学ぶのが、部活動の最大の主旨である。

    確かに、甲子園での高校球児たちの溌剌としたプレーは、国民に勇気や元気をもたらすものではあるが、上記の主旨が確実にベースにないのなら、高校球児という名前は返上して欲しいものである。

    今年の夏の甲子園大会は、何となく後味の冴えないものになってしまったなァ・・・。face06


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Posted by ちよみ at 19:33Comments(2)ちょっと、一息 24