好き嫌い

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    わたしは、食べ物に関しての好き嫌いはほとんどないといえる方なのだが、人間の好き嫌いはかなりはっきりしている方ではないかと思う。

    もちろん、ろくに話もしないうちから好き嫌いを判断するような拙速なことはしない。

    どんな方とも、必ず一言二言は話をしてみたのちに、どうしても理解しようがないと悟った時、「この人とは、回線が合わない」と、一応の線引きをさせて頂くのである。

    だから、簡単に「この人は好きだ」などという無責任なことも言わないし、むしろ、人間同士など、最初の印象が悪いのは当たり前だと思っているくらいだ。

    ところが、その最初の悪い印象よりも、二度目の印象がさらに悪い人には、正直「ごめんなさい」なのである。

    人間には育ってきた環境や境遇により、その人それぞれの絶対に譲れない基本的思考というものがある。

    だが、一度会っただけでは、その人の持つ長短所を判断することは難しい。

    それでも、お互いの合う合わないを見極めるうえで、殊に重要な点が一つある。

    それは、初対面の相手が、ちゃんとこちらの目を見ながら話をしているか否かという点である。

    どれほど、弁舌巧みに話をしている相手でも、こちらの目をほとんど見ずにあらぬ方を眺めながら話しているとしたら、それは相手がこちらに対して個人的な興味をまったく懐いてはいないという証拠なのだ。

    それと同時に、こちらに対して一種の警戒感を持ち、目を見ないことで容易に自陣に踏み込ませないというバリアを張ってもいるのである。

    こういう人には、どんなにこちらが親しくなろうと手を替え品を替え努力しても、気持ちのかい離が狭まることはなく、水と油で意識が合致することはない。

    ところが、そんなわたしでも、時に顔を見交わしただけで初対面の壁がスッと消えてしまうような人を見付けることがある。

    その女性とは、これで会うのがまだ二度目だったのだが、何故か会話に必要以上の緊張感や違和感を覚えることがないのである。

    その女性とは、今後も会うことが出来るのかは定かではないが、お互いの空気感が似ているということだけは間違いないように思える。

    もちろん、あちらもこちらと話を合わそうと努力してくれているためなのだが、話の合う合わないよりも、それなりに気遣いをしてくれているという雰囲気が、こちらに好感となって届くわけである。

    人間関係などというものは、会話の内容の良し悪しは二の次で、相手がどれほどこちらに、そしてこちらが相手にどんな気配りを見せられるかが、肝心なのではないだろうか。

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Posted by ちよみ at 17:28Comments(0)ちょっと、一息 38