実母との確執に悩む女性たち
2013年02月04日

今日の信濃毎日新聞の投書コーナーに、実の母親との不仲に悩む女性たちの投稿がまとめて掲載されていた。
幼い頃から、「お前さえ生まれて来なければ!」と、ののしられ続けたという女性や、結婚してから実母の態度が急変して、孫にまできつくあたるようになったので困っているという女性など、実の母親との問題で悩んでいる女性たちは相当に多いようだ。
投稿者の一人は、「自分の母親はこういう人だと割り切って生活するようにしている」と、書いていた。
そういえば、知恵袋にも実母の傲慢で横暴な態度に苦しんでいるという女性の投稿は、時々ある。
昔から父と息子の確執については、世間でも良く語られるが、男同士はある程度の年齢になれば息子の方が家を出て、お互いに顔を合わせないという回避行動で何とか終息するものである。
ところが、母親と娘という関係は、これとはかなり異なる。
母親は、娘を罵倒し、時には暴力さえ振るいながらも、娘のそばから離れようとはしないのである。
投稿者の一人も書いていたが、まるで、嫌がらせのように別所帯となっている娘の家の中まで入り込み、時には部屋にまで無断で入って来る。
そこまで大嫌いな娘のそばになど行かなければいいのに----と、思うのだが、ガミガミと怒鳴りながらも何かにつけて干渉して来るのが母親なのである。
では、どうして、このような母親が増えているのかといえば、
「どんなに尽くしても夫なんてしょせん赤の他人。子供だけは自分の味方であり、所有物だと思っていたのに、産んでくれた母親を裏切るなど許せない!」
との心理が、母親には大小にかかわらず必ずあるためなのだそうだ。
そして、多くの母親が、それを娘への愛だと誤解しているのである。
冷静になって考えてみれば、早い話が母親自身が子離れ出来ていないということに他ならない。
子供しか自分のものがないという母親に限って、「子供から見放されたら生きていけない」という恐怖感や不安感が、娘への過干渉となって表われ、しかし、「自分は親なのだから子供から敬われるべき存在だ」という意固地なプライドが、怒りとなって娘にぶつけられるのであろう。
息子は可愛いが、娘は憎らしい-----そう考える母親も世間には多い。
夫という拠り所を信じられない母親にとって、同性である娘は、ライバルであり、自分よりも良い暮らしなどさせたくないという敵にもなるのである。
こういう実母に手を焼いている女性へのアドバイスとしては、「いい加減、あなたも母親から離れて自立しなさい」というものが一般的だが、実は、こういう女性ほどそれが出来ないということも、また、こうした確執を泥沼化させる要因でもあるのだ。
投稿者の女性が書いていたが、
「自分にも生活力がないので、母親から離れられない」--。
つまりは、お互いが共依存の関係にあるということで、結局は何があっても母娘は何処かで必要とし合っているわけなのである。
本当に心から母親と縁を切りたいとは思っていないということの証拠でもあるのだ。
では、それでも実母の罵倒や過干渉をやめさせるには、どうしたらいいか?
それは、実母が亡くなるまで何不自由なく安心して暮らせる生活を約束するしかないであろう。
いつか一人になるかもしれないという孤独への不安が、娘への罵詈雑言の原因だからなのである。
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