手は口ほどに物を言う・・・・・613

<今日のおまけ>

    最近の女性たちは、晩婚化に反して、専業主婦思考がより強まっているという。

    少し前までの女性たちは、男性と肩を並べたい。男性のように働きたいと頑張っていたが、今の若い女性たちは、生活自体に疲れていて、誰かほかの人のお金で贅沢をしたいと考えることが主流になって来たようである。

    でも、ただの専業主婦では物足りない。自分たちも何らかの形で社会とはつながっていたいのである。

    そこで考え出される手段が、お金持ちの男性と結婚し、子供は一人か二人。なんせ子供も一種のファッションアイテムだから、大勢いたのでは格好が悪いのだ。

    少しばかりの社会奉仕をしながら、午後は気心の知れたママ友たちとまったりとお茶を飲んで過ごす。

    これが、全国統計から見る若い女性たちの結婚思考なのだそうである。

    何だか、「金妻」時代に逆戻りしたみたいだなァ・・・・。face03  


ホームレスをなくす!・・・・・612

~ 今 日 の 雑 感 ~


ホームレスをなくす!



    先日の国会における菅総理大臣の所信表明演説に、「ホームレスという言葉には、二つの意味がある。一つは、皆さんが良く知っているハウスレス。これは、物理的に家がないという人たちのことだが、ホームレスという言葉には、もう一つの意味がある。それは、家はあるが誰とも会話する機会がない一人暮らしの高齢者だとか、周囲の人たちとの交流がないまま孤独死を迎える人たちのことである。国は、むしろ、こういう意味でのホームレスの人たちへの支援を考えなくてはならないと思う」と、いうものがあった。

    そして、奇しくもその菅総理の懸念が現実となった事件が起きたのである。

    44歳で寝たきりの病気の父親を、17歳の塗装工の長男が殺害したのである。

    父親から頼まれての嘱託殺人であった。

    父子は二人暮らしで、母親はいない。父親は病気でも入院することが出来なかったそうだが、おそらく国民健康保険への加入も困難なほど貧しかったのだろう。

    父親は、いつも死にたいと漏らしていたそうだが、さすがに子供に親殺しを頼むことも出来ず、始めのうちは友人に頼んでいたそうである。

    しかし、友人もそんなことは出来るはずもなく、ついに思い余った父親は、長男に自分を殺してくれるように頼んだのだそうである。

    事件当日、父親は、息子に向かい、自分の頭にビニール袋をかぶせ首の部分をガムテープできっちりと巻いてくれと頼んだという。しかし、息子は、実の父親を殺害しようなどという気持ちにはなれなかったようで、首に巻くテープを気持ち緩めにした。

    すると、父親は、「もっとしっかり巻け」と、長男に言い、「それを巻いたら、外へ出ていろ」と、命令したので、長男は言われる通りにしたのち、家の外へ出ていて、しばらくして戻ってみたら父親は窒息死していたということであった。

    実の父親を手にかけねばならなかった長男の気持ち。

    最愛の息子に親殺しを頼まなくてはならなかった父親の気持ち。

    どちらも、これほどの悲劇はない。

    まだ44歳という若い父親である。もしも、行政がもっとこの家族に踏み込んだケアを施していたとしたら、父親は死なずに済んだのかもしれないのだ。

    いや、病気も治っていた可能性だってある。

    この長男は、おそらくは保護観察処分で罪には問われないかもしれないが、それでも、一生父を殺したという現実の重荷を抱えながら生きて行かねばならないのである。

    菅総理が本気でホームレスをなくそうと考えているのならば、こうした世間の末端で苦しんでいる人々のためにこそ予算を使うべきなのではないかと考える。

    このような悲惨な事件が二度と繰り返すことのないように、次期内閣には取り組んでもらいたいものである。

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