似ている人を好きになる・・・・・627
2010年06月25日
~ 今 日 の 雑 感 ~
似ている人を好きになる
人は、自分に似ている人を好きになり易いという話があります。
これは、別に顔が似ているということや、性格が似ているということではありません。
つまり、価値観が似ているということなのです。
性格には様々なものがあります。攻撃的な人、温和な人、大人しい人、明るい人・・・・。
そういう多様な性格を持ちながらも、同じ目標や価値観を共有している人たちは、時間はかかるかもしれませんが気持ちを一つにして行動できるようになるのです。
わたしは、学生時代、寮生活をしていました。
始めのうちは、お隣の部屋に入った学生たちと顔見知りになり、何となく挨拶を交わすようになると、次第に打ち解け合い家族の話題なども会話にのぼるようになります。
ところが、そういう関係はそう長くは続きません。やがて、その親しく話をしていた隣部屋の学生には、別の友人がいて、その友人と頻繁に外出したり共通の趣味の話などを聞かされるようになると、こちらは、まったくそうした趣味はないので、やがていつしかあまり会話をしなくなってしまうのです。
ところが、ひょんなことから、家から通学して来ていた学生の中に、わたしと趣味が同じ者がいることを知りました。
そうなると、今度はその学生と話をしている方が楽しいので、お互い急速に親しくなります。次第に、隣部屋の学生のことは別の世界の住人のようにすら感じて来てしまい、まったく疎遠になってしまうのです。
気が付くと、その隣部屋の学生はいつの間にか大学自体をやめてしまい、何処へ行ったのかも判らずじまいでした。
しかし、住んでいる所はまったく異なり、生活環境や専攻さえも違うというのに、その趣味が同じ学生とは未だに連絡を取り合っているのです。
部屋や距離の近さよりも、態度や趣味趣向が似通っている人同士の方が、より親しくなりやすいということがこういうことでも判るのです。
そして、親しくなれる大切な要素には、お互いのことを想像しやすい生活をしているというものが不可欠だと思うのです。
そうでなければ、相手のことを何処まで信用していいものかが判りません。
あ~でもない、こ~でもないと、常に相手の様子に気を使いながら話をするのでは疲れるばかりですし、正直何処まで信用していいのかも疑問です。
とにかく、お互いに安心できる関係-----それが、態度や価値観の共有なのです。
とかく女性は、ミステリアスな人に惹かれるとも言いますが、それは、おそらくある一定の価値観が同じうえでのミステリアスな部分なのだと思うのです。
よほどの物好きでもない限り、終始何を考えているのか、何処に住んでいるのか、どんな生活をしているのかさえ判らない人を、好きになったりはしないものです。
どんなに親しく言葉を交わしても気持ちを許すことが出来ないという場合は、おそらく、その相手とあなたの関心事や趣味などの価値観が根本的に違うということの証拠でもあるのです。 続きを読む
地獄谷のサルが商標登録?・・・・・626
2010年06月25日
~ 今 日 の 雑 感 ~
地獄谷のサルが商標登録?
山ノ内町にある地獄谷野猿公苑のサルが世界的に有名になったことで、そのサルたちを意味する特別な呼称が定着して来た。
しかしながら、その呼称は、町内の3ホテルがこのたび商標登録したことで、一般の人たちは気軽に使えなくなってしまった。
これに対して町議会では、町の財産でもある地獄谷のサルの呼び方を個人が商標登録するとは容認できないと、猛反発。竹節町長が「商魂たくましい」と、この3ホテルを名指ししたことで、ホテル側は、「他に商標登録する動きがあったので、それを阻止するために、今回動いた」と、説明したのだという。
そして、これにより、この3ホテル以外の人たちは、一切この呼称を使えなくなる。インターネット上でこの問題提起をしたニュース記事はその使用できない呼称を書いていたためなのだろうか、24日の午後をもって完全に削除されたようであった。
つまり、現時点ではこの3ホテルのみがそのサルの呼び名を菓子パン、飲食物提供、主催旅行において使えることになるらしい。
町では、3ホテルからこの商標権を買い取り、引き継ぎたいとして、商標権取得にかかった30万円を肩代わりする補正予算を6月定例町議会に提出し、可決された。
が、3ホテルとしては、「商魂たくましい」と言われたことがネックとなり、商標権譲渡には竹節町長の公の場での謝罪が条件だと言う。
一方、町長側は、「譲渡に関しては話し合いで既に了承済みであり、合意文書の調印を待っている」との姿勢を崩さない。
それにしても、何故、このようなややこしい事態が起きてしまったのだろうか?
これもまた、以前わたしが書いたような「黙っていればあとは何とかなる」との安易な責任放棄と無縁ではないと思われる。
もしも、この3ホテルが、「誰か他の人に先に商標登録されてしまっては困る」と、懸念するのであれば、そのことを真っ先に町へ打診すればよかったのである。
「こういう動きが出ていますが、商標権を取っておいた方が良くはないですか?」
と-----。それでも町が取得に動かなかった時、自分たちが登録を特許庁へ出願すればよい話ではなかったのだろうか?
どうも、最近の人たちの気持ちが「知られなければいい」「波風を立てたくない」「そっと穏便にことを進めたい」というような逃げ腰の対応ばかりに終始しているようにさえ思えるのだ。
そして、すべてが決まってから、「何で黙ってやったんだ?!」と、大問題に発展する。
いつも、そんなことの繰り返しではないか。
また、町側も脇の甘さを露呈した。
新潟県で既にこの呼称が、ある分野に限り商標登録されていることも知らなかったのだろうか?
それに気付いていれば、「これは、こちらも急がねばあたら町の財産を持ち腐れにしてしまうぞ」と、出願申請に出ることができたはずなのである。町職員たちは、あの立派な赤レンガ風の建物の中で何をしていたのだろうか?
つまり、何事も最初が肝心なのだ。もっと、こうすればどうなるかという想像力を働かせるべきである。
まったく、大人の発想が欠如しているとしか思えない。 続きを読む