セレブ婚希望の女性たち

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    先に書いた番組応募のセレブ婚希望女性の一人(テレビ局のディレクター)だが、アラフォー病院長とのお付き合いが、何とか滑り出した。

    しかし、それに行きつくまでに最大のネックになったのが、彼女の爪。

    彼女は自分の両手の爪にかなりのこだわりがあるようで、お見合い当日も、主催者からそのゴールドのネイルアートを施した魔女のような長い爪を切るようにアドバイスされたにもかかわらず、絶対に切りたくないとごねた。

    そこで主催者は、仕方なく彼女に大きめのストールをまとわせ、爪を隠すように指示。

    晴れの場所には似つかわしくない異様な格好で、お見合いに臨んだのだった。

    それでもお見合い自体は、女性の積極性も手伝ってなかなかうまく運んだのだが、後に病院長が出した答えは、

    「お付き合いさせてもらいたいが、やはり爪は切って欲しい。それじゃァ、米もとげないでしょ?」

    と、いうものだった。たとえセレブといえども、妻には料理ぐらいして欲しい。

    とはいえ、女性ディレクターの爪に懸ける情熱はパンパないほどだったので、スタジオのゲストたちも相手男性への彼女の返事に一瞬息を飲んだが、

    「----わたしもお付き合いさせて欲しいです。爪も・・・切ります・・・」

    彼女は、やっと聞こえるほどの小さな声で、信じられないほどしおらしく答えた。

    やはり、そこはセレブ婚を夢見る女性。たかが爪一つに執着して、あたら病院長夫人の座を手放すことは出来なかったようである。

    でも、こういうワンポイントにこだわる女性は、男性との関係がうまく行き出すと途端に再び自己主張が頭をもたげ、自我を貫き始めてしまう傾向が大だ。

    男性も甘い顔は禁物であろう。

    もう一人のセレブ婚希望女性の方は、内科医(勤務医)とそれなりにうまく行きそうな気配だったが、このディレクター女性は、見た目通り気も強そうなので、何となく前途多難の予感がしてならなかった。

    結婚は、一つでも相手に嫌なところがあったらやめた方がいい----と、昔から言われるそうである。

    つまり、裏を返せば、特別良いところがなくても、嫌なところがなければうまく行く----ということのようである。

    番組では、出来れば、その後の彼女たちの近況も追いかけて報告して欲しいように思った。





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Posted by ちよみ at 17:33Comments(0)ちょっと、一息 30

婚活駆け込み寺

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    今の時代は、女性が蕎麦を打って客に提供しても、別にお客から苦情が出ることはないようだが、しばらく前は、

    「女が蕎麦に手ェ出すもんじゃねェ」

    と、蕎麦通に叱られたものだという。

    女の平均体温は男よりも高いので、粉を打つ間に温かくなってしまい、本来の蕎麦の風味を損なうという理由だそうだ。

    わたしの祖父も、地元ではそこそこ知られた蕎麦屋を営んでいたが、祖母や娘たちがそば粉をさわることさえも許さなかったという。

    「女は、うどんでもこねていろ。蕎麦打ちは男の仕事だ」

    祖父にとって蕎麦は、ただの食べ物ではなく、もっと奥の深い神聖なものだったのだろう。

    「神様に供える蕎麦を、女なんかにさわらせない」

    それが祖父の蕎麦打ちとしてのプライドだったようだ。

    秋といえば、新蕎麦の季節である。

    ニュースで観たが、そばの里・戸隠では、戸隠神社に新蕎麦を奉納する祭りが開かれるという。

    新蕎麦や  猪口(ちょく)に流転の月を割り

    この季節、冴え冴えとした月を眺めながら、新蕎麦のふくよかな香りを楽しんでみたいものである。




    この間、何かの番組で、婚活男女のお見合いを取り持つ二人の仲人協会代表女性の活躍ぶりを観た。

    一人の女性は、自分が何十回ものお見合いの末に、セレブ婚を果たしたという経験から、セレブ男性と一般女性を対象としたお見合いをセッティングし、多くのカップルを成婚させて来た実績の持ち主。

    この会に登録しているセレブ男性のほとんどは医師だそうで、この代表女性は、番組で募集した一般女性二人とお見合い相手の男性医師たちを、お付き合い合意のレベルまで持って行くことに成功した。

    もう一人は、一般男性と一般女性をマッチングして結婚させる腕は日本一という仲人協会代表の女性。

    この仲人協会代表女性は、番組が募集した婚活女性の中から選んだ元看護師の女性を、映画の「マイフェアレディー」よろしく、歩き方、メークの仕方、ファッション、表情の作り方までも徹底的に指導して、身形に無頓着で、正に「化石」のようだった彼女を大変身させた。

    そして、恋愛経験がほとんどない応募女性の性格を考えて、まずお見合い男性との会話に慣れてもらうために、協会側が頼んだ予行演習用の男性と話をさせ、会話のコツを掴んでもらった。

    その後、本当のお見合いにチャレンジしたのだが、最初のお見合い相手男性との間ではあまり会話が弾ます、応募者の方から「ごめんなさい」。

    しかし、次の男性とは、同じ鉄道ファンという趣味の会話で盛り上がり、お互いが好印象を持って結婚を視野に入れたお付き合いを始めるということで、お見合い作戦は大成功に終わった。

    これを観ていて思ったことは、今の30代、40代の人たちは、本当に出会いの場が少ないのだということである。

    前述の二人の男性医師も毎日の仕事に追われ、アラフォーになる今日まで結婚相手を見付ける暇さえなかったというのだ。

    先日書いた巨大街コンの話題ではないが、社会に出会いの場がなければ、男女が知り合うきっかけすらないのだから、とても結婚まで漕ぎつけることなど土台無理である。

    皆、結婚はしたい。でも、どうしたらいいのか判らない。

    これからの社会には、そんな悩める男女に救いの手を差し伸べる、いわゆる婚活駆け込み寺が、ますます必要になるのかもしれないな。



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Posted by ちよみ at 11:50Comments(0)ちょっと、一息 30