頼みごとのチャンス
2012年12月08日
頼みごとのチャンス

今日の寒さは、この冬一番ではないかと思う。
散歩をしていて、あまりの風の冷たさに、襟巻を持ってくればよかったと後悔した。
が、この寒空の下でも子供たちは元気だ。
校舎敷地一周を全力走で回り、そのタイムを競って一喜一憂していた。
ところで、あなたは、人にものを頼む時は、どんな時を狙えば良いかご存じだろうか?
「そりゃァ、その人の機嫌が良い時を狙えば、即承諾してくれるんじゃないの?」
と、普通は思うだろうが、心理学的にいうと、これはあまり良い手とはいえないらしい。
もちろん、機嫌が良い時は頼みごとをするチャンスではあるのだが、実験によれば、その頼みごとについてはっきりと具体的な話をしなければ、引き受けてはもらえないという結果が出ているそうなのだ。
つまり、具体的な話をする間に、拒否される可能性も大きいということになるわけで・・・。
人に頼みごとをする時は、むしろ、相手の機嫌が悪い時ほどチャンスといえるのだという。
人は、自分が機嫌をわるくしているということは、気分が悪いということでもあるので、出来ればそのマイナスの気分を消したいと考える。
そこへ、人のためにもなり、自分が誰かの役に立てるような頼みごとを持ちかけられれば、乗ってみようかという気持ちにもなるというのである。
ただし、持ちかける相談は、あまり大変なものでは効果が薄い。
すぐにでも出来そうな、簡単でありながらやりがいのあることを頼むのがコツだという。
そして、その援助が、その人にとってどれほど気分が良くなるものなのかを強調することも忘れてはいけないということであった。

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子離れできない母親たち
2012年12月08日
子離れできない母親たち

昨日の地震、こちらも少し揺れたそうだが、まったく気が付かなかった。
中野市では震度2だったとか・・・。
一時的とはいえ、この寒空に避難しなければならなかった人たちは大変だったと思う。
知恵袋に女子大生からの投稿で、
「母親が一人では出かけることが出来ず、いつもわたしを誘って来るので面倒です。そんなに行きたい所があるのなら、友だちでも誘って行けば?----と、言っても、24歳で勤めをやめて結婚した母親には友だちも少なく、『わたしは、あなたたちのご飯を作らなければならないから行けない』と、言い訳ばかりしています。
父親は、人混みが苦手なので、母親が行きたいという場所へは一緒に行きません。結局、わたしを誘うのですが、この間は、『東京のイルミネーションを見に行きたい』と言い出し、『そういうところは、普通恋人同士で行くもんだよ』と、言い返したところ、激怒されてしまいました。
母親を自立させるにはどうしたらいいでしょうか?」
と、いうものがあった。
すると、回答の中には、
「まるで我が家のことを話しているみたいだ」
とか、
「わたしのことを言われているのかと思った」
などのものもあり、一度家庭に納まって、夫の庇護のもとでの生活が当たり前になってしまった女性が、一人で外出することの難しさを如実に表わしていた。
おそらく、そういう母親を長年続けてしまった女性たちは、一人で外へ出て行く勇気が持てないのだと思う。
投稿者の母親も、スーパーで買い物をするぐらいは一人で出来るのだそうだが、一人で自分の洋服を選んだり映画館へ入るなどということは、至難の業だということのようである。
つまり、若くして結婚し、家事育児以外のすべてを姑や夫任せにしてきたツケが、一気に回ってきてしまうせいなのだろう。
「これで、わたしが就職や結婚で家を出ることになったら、母親はいったいどうするのだろうか?」
と、投稿者は悩む。
今からでも遅くはないので、それこそ文字通り社会復帰のリハビリを始めなければ、電車にもバスにも一人では乗れないというような大変な事態になり兼ねないと、いう思いなのだろう。
実は、わたしの知り合いの母親にも、こうしたアダルトチルドレンたちは意外に多い。
駅で切符を買うことが出来ない。自動車で送り迎えしてもらわなければ、一人では病院やスーパーへ行くことも出来ない。しかし、遊びにも行きたいし、旅行もしたいという気持ちは人一倍強い。
そういう女性たちに一人外出が出来ない理由を聞けば、「一人で遠出するのが怖い」というそうなのである。
電車に乗っても、間違えて変なところへ行ってしまうのではないか?迷子になるのではないか?というような不安を常に抱えているために、一人で出かけても楽しめない。
そんな訳で、もしもそういう人を病院等へ連れて行っても、置いて帰ることさえ出来ないのだそうだ。
結局、連れて行った者も、待合室で一緒に長時間過ごさなければならないので、その間に買い物や洗濯を済ませてしまうことも出来ず、効率の悪いことこの上ないと、知り合いは困惑している。
しかし、この投稿者の母親は、まだおそらく40代であろう。この若さならば、まだまだリハビリも十分間に合うはずだ。
行きたい場所ややりたいことは山のようにあるだろうが、まずは家の近くから少しずつ慣らして行けばいいのではないかと思われる。
近所の喫茶店で一人でお茶を飲んでみるとか、電車で二駅ほど遠くのスーパーへ買い物に行ってみるとか、いざという時は歩いてでも帰って来れるくらいの距離から始めてみるのもいいかもしれない。
こういう人たちにとっては、携帯電話も安心を得るための道具の一つだろう。
「道が判らなくなったら、いつでも電話して」の家族からの一言だけでも、かなり心強いものになるはずだ。
「家に縛られ続けて来た専業主婦が一人で外出するのは、確かに地球の裏側へ行くほどの思い切りが必要になる」と、いう人もいる。
今の世の中には、介護が必要というわけでもないのに、常時付き添いがいなければ何も出来ないという、社会生活に適応できない高齢女性たちが増えて来ていることもあり、これも今後の日本の大きな社会問題の一つになるのかもしれない。
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