今日の雑感 11
2012年12月25日
今日の雑感 11

近頃流行りのメンタリズムで、他人の心を自由自在に操るという特技を持っている人たちに対して、北野武氏がこう言った。
「そんな力があるなら、戦争をなんとかしろよ!」
本当だ。
それだけの力があるのなら、人間の性ともいえる憎しみや恨み、嫉妬などもどうとでもコントロール出来るはずである。
メンタリストと呼ばれる彼らは、どうしてそれをしないのだろうか?
単にスタジオゲストを驚かせるだけではなく、その技術をちゃんと世の中の役に立てて欲しいものである。
わたしは、どうも昔からマジックとかサーカスのようなエンターテイメントにいま一つ乗れない。
心から驚いたり感心したりすることが出来ないのだ。
「あ~~、すごいね。大したもんだね」
とは思うのだが、必ずタネがあると判っているので、頑張って考えたんだろうな・・・と、その努力の方に関心が行ってしまうからなのかもしれないな。
気功で屈強なアメフト選手たちを次々と倒した男性も、
「わたしの目を見て!」
と、選手たちに言っていた。これがどうやら、ミソなのだろう。
何故なら、以前観た番組で、ある気功の達人に相撲で挑んだタレントが、まったく達人の顔を見ないままに姿勢を低くして突進し、脚を取る形で苦もなく倒してしまったことがあった。
何事にもカラクリはあるようだ。

お年寄りにお金を使ってもらうためには
2012年12月25日
お年寄りにお金を使ってもらうためには

NHKの討論番組で、自民党の石破幹事長が言うには、
「給料も少なく使うお金がない若い人たちへお金を移すには、お金を持ってはいるものの将来への不安から使おうとしない高齢者に、どうやってお金を使ってもらうかを考えなければならない」
とのことだった。
確かに、高齢になれば身体も若い頃のように動くわけでもないので、旅行やスポーツにお金をかける人は少数だ。
加えて、流行を追うといった好奇心や興味も薄れているので、新商品に対する購買欲も薄いし、買った物が本当に自分のためになるのかを一番に考えるので、単なる冒険心から消費をするような真似もしない。
唯一お金を使うとすれば、子供や孫のためであるが、加速する少子化のためにこれもあまり期待できない。
石破幹事長は、
「とにかく、高齢者に安心した生活を約束出来ればお金を使ってくれるのだろうから、そこが重要なのだ」
と、説明する。
実に、介護保険料は年金から天引き、しかもその年金自体も減らされるとなれば、ますます財布のひもは固くなり、最低最小限の生活費しか使わないというデフレスパイラルは止まらない。
これは、かつて双子のおばあちゃんタレントとして一世を風靡した故・蟹江ぎんさんの娘さんたちが言っていたことだが、
「日々摂生して病気や寝たきりにならず、介護や医療をほとんど受けない元気なお年寄りには、給付金の一割でもいいからご褒美として返して欲しい」
これが多くの健康なお年寄りたちの本音ではないだろうか。
そのご褒美が、また一年元気で過ごそうという生きる励みにもなるはずだ。
高齢者にお金を使ってもらいたいと考えるならば、手っ取り早くこんなことから始めてみても良いのではないかと、ふと思った。