心理の法則
2012年12月31日
心理の法則

犯罪捜査に役立つ心理学に「一致法」と、「差異法」というい二つの方法があるそうだ。
「一致法」とは、容疑者がA、B、Cの三人に絞られた時など、現場でAを見たという目撃情報に合わせて、Aと現場との共通点を徹底的に捜査するという方法である。
現場にはAとの共通点はあるが、B、Cとの共通点が見当たらないという場合、犯人はAの確率が高いという結論に至る。
しかし、この方法だけに頼っていては、もしも犯人がA、B、Cの三人以外にいた時、Dというもう一人の容疑者を想定しないまま結論を出してしまうかもしれないという盲点があるそうだ。
そこで、もう一つの「差異法」と併用することで、この盲点をカバーできるのだという。
「差異法」は、「一致法」とは逆に、AとBの間に何か違う点はないかと考える捜査方法だという。
たとえば、修学旅行先でA高校とB高校が同じホテルに宿泊していたにもかかわらず、A高校の生徒だけが食中毒になった。
こういう場合、A高校の生徒たちがB高校の生徒たちと何か違う食べ物を口にしなかったか?----を、探るのである。
すると、A高校の生徒たちは、夕食後、ホテルを抜け出し寿司を食べに行ったことが判ったとする。
つまり、食中毒の原因は、寿司ではなかったか?との結論が導き出せるということなのだそうだ。
ある事件が起きると、その事件現場と共通点がある人物は誰か?そして、その人物は、他の容疑者とどこが違うか?
これらを考えることで、真相が見えて来ることもある----という心理の法則の一例である。
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