相手の気持ちになって考える・・・・・523
2010年05月04日
~ 今 日 の 雑 感 ~
相手の気持ちになって考える
最近の人々は、「相手の気持ちになって考える」ことが、特別苦手だと言われています。
自分は、そんなことはないと、思っている人も多いでしょうが、案外、自己満足で見当違いな言動をしているものなのです。
こういう場合Cさんが取るべき言動は、Aさんの前では絶対にBさんの話題を出さないという心配りなのです。
しかし、人はとかく大きな勘違いをします。Aさんの頑なな気持ちを直してやることが思いやりのように考えるものなのですが、それこそ、大きなお世話というものです。
だから、わたしは坂本龍馬が嫌いなのです。あれほどのお節介男は、見たことがありません。薩長の中を取り持ったとか議会制民主主義の基礎を作ったなどと評価されていますが、薩長は、別に龍馬が中に入らなくても、いつかは必然的に手を組むことになったでしょうし、議会制民主主義だって時の流れで必ずや別の人物がそれを提唱することになったはずなのです。(実際、上田藩士の西洋兵学者・赤松小三郎も、龍馬に先駆けてこのことには言及していました)
話がそれました。
では、ここで質問です。あなたは男性で、気になる女性を映画に誘いたいと思っています。しかし、女性の答えは必ずしも芳しいものではありません。そんな時、どのような返事を女性にしますか?
1) 少しだけでも、時間取れないかな?
2) いつだったら、いいですか?
3) そうか・・・・。じゃァ、また今度誘うよ。
4) ごめんね。忙しい時に無理を言って・・・・。
5) じゃァ、もういいよ!
この中から選ぶとしたら、あなたはどの答えを返すでしょうか?
でも、ここで、一つ考えてみて下さい。あなたは、彼女を映画に誘いたいだけなのでしょうか?
そうではないはずです。映画は、単なる口実にすぎないはずですよね。
ですから、本当に相手の気持ちになって考えるとしたら、こういう答えが正解だと思うのです。
「実は、映画なんてどうでもいいんだ。本当は、君ともっと話がしたいだけなんだよ。無理を言ってごめん。今度、電話してもいいかな?」
つまり、あなた自身が女性だったらどう思うだろうか?----と、いうことを考えてアプローチすることが大切なのです。
これは、男性女性に限らず、使うことが出来るテクニックだそうです。
でも、自分の気持ちの方が高ぶっている時は、そんなに冷静なことは言っていられないのが普通ですけれどね。
「相手の気持ちになって考える」----言うは易しですが、何とも難しいものではあります。 続きを読む
娼婦と淑女・・・・・522
2010年05月04日
~ 今 日 の 雑 感 ~
娼婦と淑女
最近、毎日のように観ているテレビ番組に『娼婦と淑女』というドラマがある。
いわゆる、昼の帯ドラマでドロドロの愛憎劇だ。
主演は、「同情するなら金をくれ!」の名台詞で有名な安達祐実。貧しい大工の娘・山田紅子と華族で子爵家の令嬢・清瀬凛子の二役を演じている。
物語の時代背景は、太平洋戦争前夜の昭和十二年。

凛子と紅子は、実は双子の姉妹で、双子は不吉だという清瀬家の家訓から、妹の紅子は産まれてすぐに清瀬家のお手伝いだった山田和子に引き取られ、育てられていたという境遇にあった。
ところが、姉である清瀬凛子が恋人の久我山雅彦とは、腹違いの兄妹だったことを悲観し、ヒ素を飲んで自殺してしまう。雅彦は、凛子が自殺した理由を知らなかったために、凛子は何者かに殺害されたと思い込み、紅子を凛子の替え玉として清瀬家へ潜り込ませると、犯人探しを始めるのだった。
しかし、清瀬家には、あわよくば凛子と結婚し清瀬家の婿養子に納まろうと企む執事の藤堂賢吾や、凛子の腹違いの弟で、子爵の地位を我がものにしようと狙う清瀬太一、久我山雅彦との結婚を密かに望む凛子の友人の羽賀麗華、凛子と紅子を産んだ実母の清瀬杏子、凛子と紅子の祖母で実質的に清瀬家を束ねている清瀬ミツなどの曲者ぞろいの家族が待ち構えており、彼らをも巻き込んで、毎回のように壮絶な修羅場が展開するのである。
そして、凛子に化けていた紅子の正体がばれ、すべての秘密が暴露され、久我山雅彦と自分は腹違いの兄妹であることも、凛子が己れの運命に絶望し自殺していたことも何もかも知りながら、紅子は、それでも愛する雅彦と結ばれてしまうという、そら恐ろしい展開になって行くのだ。
この東海テレビ・フジテレビ系の昼ドラ枠は、『インディゴの夜』のようにヒューマンドラマをここのところ続けて放送して来たが、久々に愛憎渦巻く恋愛物が戻って来たというところであろうか。
それにしても、安達祐実という女優は、こういう現実離れした内容のドラマには打ってつけの女性だと思う。
彼女の容貌が既に、恋愛コミックから飛び出して来たような雰囲気だからだ。
安達が画面の中心に現われると、他の俳優たちは皆、舞台のカキワリのようにしか思えなくなってしまうほどの名優ぶりなのである。
優しく上品で毅然たる子爵家の令嬢と、ガサツで下賤な大工の娘とを、まるで早変わりのように演じ分けて行く彼女の演技力には、正に脱帽といったところである。
愛する兄・雅彦と一夜だけ結ばれた紅子だったが、それを思い出に雅彦とは別れ、正当な子爵家当主として執事の藤堂の妻となることを決意する・・・・。
こんな不気味で荒唐無稽なメロドラマも、なかなか面白いものである。
今後の展開に注目せざるを得えない。
それにしても、こういう複雑意味深なドラマって、はまるんですよね~。根が単純なものでして・・・・。
