医師400人が偉いのか?・・・・・555

~ 今 日 の 雑 感 ~


医師400人が偉いのか?



    昼のワイドショーを観ていたら、国内のとある大病院は、医師が最も就職したいと思う病院の一つで、その病院の魅力が何処にあるのかという番組を放送していた。

    53歳の病院長は、どうしたら大勢の医師が確保できる病院になるのかということを考え抜いた末、その一番大事なことは、患者に対する「接遇」であるという結論を得たのだという。

    患者は、「患者さま」であり、お客さまなのであるから、病院内ではとにかく優雅にくつろいで過ごして頂きたいという考えのもと、院内を高級ホテルのように改造し、基本患者はみな個室へ入れるようにして病室はオーシャンビューのスイートルームのような豪華さを追求したのだという。

    さらに、看護体制も手厚く整え、食事も病室にあるパソコンで好きな物をオーダー出来るというサービスを取り入れた。

    このように院内を新しく豪華に使いやすくすることで、患者が集まる。患者が集まれば収益も増え、最新の医療機械も導入出来るため、最先端の医療技術を学べるとあって医師もまたそういう病院で働きたいと思うわけで、すべての原点は、「患者のため」という発想にあると、いうのである。

    病院内にはコンビニもあり、そのまるで高級ホテルのような病院での仕事にあこがれて、全国から集まってきている400人もの医師がこの病院で働いているのだという。もちろん、医師への待遇面も素晴らしいものであった。

    勤務医の人数が多いので、もちろん、医師たちの過剰労働などもない。

    高額の給料に、余裕のある勤務シフト。まるで、夢のような職場である。

    病院長は、「患者さまの中には、もちろんお元気になられて退院して行かれる方も多いですが、この病院で亡くなる方もたくさんおられます。そんな患者さまにも、最後の時を美しい風景が見渡せるゆったりとした環境で迎えて頂きたい。この病院で亡くなるのなら本望だと思うことが出来る病院づくりが、理想なのです」と、語る。

    しかし、わたしは、この番組を観ていて、無性に腹が立った。

    病院長も、番組制作側もこの病院は患者もスタッフも全員が満足できる最高の医療機関であると、いうような放送の仕方をしていたが、では、患者の利益や病院スタッフの利益を考えるのならば、あなたたちだけが満足でいいのか?と、いう疑問が出て来るのである。

    一病院に400人もの医師を抱え込んで、その何処が素晴らしいことなのであろうか?

    そこで治療を受けられる患者たちにとっては、それこそ天国であろうが、そういう医師の一極集中による偏りが起きているために、一人の医師もいないへき地や離島で見殺しにされている人々の命があるということを、この病院長はどう考えるのであろうか?

    全国の片田舎の病院で、寝る暇もなく働きづめに働いている医師たちの苦労をどう考えているのか?

    そういう医師たちを、好きこのんでボロ病院で働いている愚か者だとでもいうつもりなのだろうか?

    自分のところで勤務している400人の医師のうち5人でも10人でも、他の病院へ移動してくれれば、どれほどの患者が助かるのかということが、このレポートからはすっぽりと抜け落ちていたのである。

    医師400人を抱えているということが、立派なことだ、偉いことだ、見習うべきことだなどと本気で思っているのだとしたら、これほど悲惨なことはないであろう。

    また、死の間際に豪華ホテル病院の個室で過ごしたことで、「ああ、ここで死ねて満足だ」などという患者がいるのであろうか。?患者の気持ちは、そんなことでは量れないのではないだろうか?

    患者が一番望んでいることは、人と人との温かなつながりであり、優しく話を聞いてくれる近しいぬくもりではないかと思うのだが・・・・。

    

    まったく、わたしには視点がズレまくりの病院ピーアール番組としか思えなかった。face03  続きを読む


もしかして、正夢?・・・・・554

~ 今 日 の 雑 感 ~


もしかして、正夢?



    明け方の夢は『正夢』になりやすいと言いますよね。

    で、こんな夢を見ました。

    とても、リアルで不思議な夢でした。

    わたしは、とあるサロンのような場所にいます。室内は、レースのカーテンやウッドテーブルなどが上品にセッティングされている瀟洒な空間で、そこにはわたしの他にも数名の男女が椅子に腰をかけていて、飲み物を片手に談笑をしているのです。

    わたしの隣には、細身の四十代ぐらいの黒っぽい服を着た男性が足を組んで座り、こんなことを話すのです。

    「この間、〇〇さんから連絡をもらって、どうしても手伝いが欲しいというので行って来たんだけれど、やっぱり、行くんじゃなかったよ。彼女と会うのはこれで二度目なんだが、どうもね・・・・」

    〇〇のところは、よく聞こえなかったのですが、わたしには何故か、「ああ、あの人のことだな」と、すぐに察しがついたのです。

    その男性のことも、初めて見る顔にもかかわらず、誰なのかが判っているという、実に奇妙な夢なのです。

    「何かあったの?」

    これを訊いたのは、男性の正面に腰かけている女性で、男性は、その質問に対して、

    「あんなに我儘で自分勝手な女性とは思わなかったんだ。とにかく、すべて自分の意見が通らないとご機嫌斜めでね・・・・」

    「へ~、そうなの。そんな風には見えないんだけれど・・・・。いつもは優しそうなことを言っている人に限って、内心は気が強いというけれど、彼女もそのクチだったのね」

    わたしは、そんな会話を聞いていて、彼らはその〇〇という女性と知り合いなのだと納得しているのです。

    すると、その男性が、鼻筋の通った端整な横顔に苦笑を浮かべながら、

    「いやァ、人は実際に顔を合わせてみないと本当のところは判らないものだね。もう、彼女とかかわり合うのはやめようと思うよ」

    と、言うのでした。わたしは、それを聞き、だから言ったじゃないのと、心の中で突っ込みを入れているのです。

    〇〇という女性が、わたしの思い描いている人物だとしたら、おそらく、わたし以外の人たちもようやく彼女の真の性格に気が付いたのだと、ホッとする夢なのです。

    確かに、〇〇という女性は実在する人ですが、わたしは、特別その女性のことを気にかけていた訳ではありません。

    でも、夢にこうして現われ、その正体に周囲の人たちが気付くというシチュエーションには、驚きました。

    そして、もしかしたら、事実このようなことが既に彼女を取り巻く人たちの間で起き始めている可能性もあるのです。

    さあ、実際に『正夢』となるのか-----?

    気になるところです。face03

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