ランドセル戦争
2012年09月28日
ランドセル戦争

台風の影響か、今日はまた夏に逆戻りだな。
でも、このぐらいの時季になると、もう来年小学校へ入学する子供たちのランドセル選びが始まるようだが、このランドセル----単なる通学カバンと違って、実に奥の深い思いの濃いアイテムのようだ。
夫側の両親と、妻側の両親、そして親戚一同までもが加わって、誰が買ってあげるのかということでだいたい一悶着起きるのが、日本の風物詩ともなっている。
おじいちゃんやおばあちゃんたちの中には、孫と一緒にデパートや大手量販店へ行き、たくさん並んだカラフルなランドセルの中から、孫が気に入ったものを選ぶという光景を楽しみにしているという人もいる。
にもかかわらず、気渡りのない親戚のおじさんやおばさんが、勝手に選んだランドセルを早めの入学祝として突然送り付けてきて、それが大騒動に発展するなどということも、珍しくないとのことだった。
「こんな色のランドセル嫌だ!」
と、子供は泣くし、お嫁さんとしてはせっかくの親戚の好意を無にするわけにもいかず、何とか子供を説得しようと頑張るものの、孫可愛さに夫の両親は激怒----なんてことも良くある話だという。
それに比べれば、うちの甥っ子の時などは本当に楽だった。
甥っ子の入学した小学校は、小学校指定の統一ランドセルしか認められていなかったので、入学用品セットの中に組み入れられていたのである。
つまり、男子も女子も、どの子も皆校章入りの同じランドセルを背負うのである。
当然、親が買うことになる。
購入時の思い入れも何も関係ない。実に、あっさりしたもので、これはこれで何のあとくされもなくて便利だった。
たぶん、これは高価なランドセルを持つ子と、安価なランドセルを持つ子の差別化をなくそうという自治体の配慮でもあったのだろう。
ランドセルと一口に言っても、二、三万円ぐらいから果ては数十万円などという名工の作まであるそうだ。
教育委員会は、いじめや差別はいけませんなどと言いながら、実は入学式当日から差別化が始まっているというのも、何だか皮肉な現象である。
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ある女性の悩み
2012年09月28日
ある女性の悩み

今日、我が家へやって来た女性(50代)と、何となく病気談議になった。
女性は、長年の関節リウマチに悩んでいる。
リウマチは厄介な病気で、症状にも個人差や種類があるので、この薬を飲めば必ず効くというものがないのだそうだ。
そのため、今は漢方薬などを随時状態に合わせて処方してもらっているのだそうで、かなり身体の痛みも少なくなり、この調子で生活出来たら・・・と、笑顔も見せていた。
痛みがひどい時は、寝たきり状態だったこともあったそうで、それに比べれば現在は楽になったとも話す。
「でもね、大変なのは、医療費なのよ。わたしの飲んでいる薬は、とにかく値段が良いので、保険の上限まで使わなければならないから、毎月、高額医療申請をして支払っているの」
そして、
「実は、うちの主人も大変な病気で、やっぱり高額医療費申請をしているので、もう、家計のやりくりが大変なのよ」
と、嘆いた。
働いても働いても、お金のほとんどが医療費に消えて行く状態で、何のために生きているのか疑問になると、彼女は苦笑した。
確かに、医療費の高いことには、わたしも驚いている。
年に一度や二度、風邪や腹痛でクリニックにかかる程度の医療とのかかわりしか経験のない人には理解できないかもしれないが、食費を減らして薬代に回すという人も少なくないのだ。
身体が辛くても、医療費ねん出のために働かなくてはならない人も多い。
それが無理となれば、あと残された手段は生活保護受給である。そうなれば、医療費の支払い義務はなくなるので、さしあたり健康に関する不安もなくなるかもしれない。
それに関係してか、自治体も増え続ける医療費負担を少しでも削減するために、処方薬のジェネリック(後発薬)への変更を住民に呼び掛け始めた。
しかし、これもまた難しい点があり、ジェネリックに本当に先発薬と同じ効果が期待できるかといえば、その人の体質にもよりけりで、確約は出来ないというのが実情のようだ。
わたしは、処方されるほとんどの薬をジェネリックにしているが、今のところこれといった問題はないように思う。
ともあれ、この女性同様に、医療費がもう少し安くなって欲しいと切に思うこの頃である。
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