日々のたわごと 10
2012年12月19日
日々のたわごと 10

★ 民主党の篠原議員が言っていた。
「昔の中選挙区制に戻した方がいい」
そして、比例代表制をなくす。
この方が、国民の一票が真の意味をなすと思う。
今回の選挙当選者にも、あまりにゾンビ候補が多すぎる
★ 今、ちょっとしたマイブームになっているのが、先日NHKでも特集を組んでいたイギリス発の男性四人組ヴォーカルグループ「イル・ディーヴォ」。
各国でメンバーのオーディションが行なわれ、2004年11月にデビューした。
グループ名の「イル・ディーヴォ(神の声)」にふさわしいクラシック歌手グループである。
メンバーは、カルロス・マリン(スペイン出身・バリトン)、デイヴィッド・ミラー(アメリカ出身・テノール)、セバスチャン・イザンバール(フランス出身・テノール)、ウルス・ブーラー(スイス出身・テノール)。
日本人ならば彼らを見た途端に、「ダークダックス」や「ボニージャックス」を思い描くことだろう。
世界的には、稀有な彼らの音楽スタイルだが、日本人にはむしろなじみ深いといえる。彼らの歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」や「マイ・ハート・ウィル・ゴーオン(タイタニックのテーマ曲)」は圧巻だが、日本語で歌う「故郷」も素晴らしい。

*** 写真では、左からデイヴィッド、カルロス、セバスチャン、ウルス
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無神経な女性
2012年12月18日
無神経な女性

共同浴場でいつも一緒になる近所の主婦が、綺麗に洗ったばかりの髪を見せて、
「どう?自分で染めてみたんだけれど----」
と、訊くので、素敵に染まっていますよと、答えているところへ、中野市からわざわざ電車に乗って入浴しに来る高齢女性が入って来た。
この女性、時々当ブログに登場する例の問題女なのだ。
地元の住民しか入ることが出来ないこの外湯へ、誰から鍵を借りて来るのか、堂々とまるで自分の風呂のような顔で中野市から入りに来る。
入浴マナーの悪いことこの上なく、何度、注意してもやめないので、周辺の者たちは皆怒り心頭なのである。
その彼女がまたこの日もやって来て、何食わぬ顔でいきなりその主婦の頭髪に自分の指を突っ込んだ。
「----!?」(@_@;)
主婦がびっくりしていると、その指で髪の毛をゴシゴシとこするようにしながら、
「良く染まっているじゃない」
と、大声で言う。
洗髪したばかりの主婦は、何処を触って来たか判らないような汚れた指で髪をこすられて一瞬声を失い固まってしまった。
わたしは、危険を察知してとっさにその場から逃げたのでとばっちりを被らずに済んだが、信じられない女の無神経ぶりである。
非常識で、無礼で、鉄面皮とくれば、もはや話のほかと言っていいだろう。


彼女には、いつか改めてガツンと言ってやらねばならないと思っているが、いったいどんな育ち方をしたのか呆れるばかりである。
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「THE MANZAI2012」を観て
2012年12月18日
「THE MANZAI2012」を観て

日本一の漫才師決定戦「THE MANZAI2012」で1740組の頂点に立った「ハマカーン」の神田伸一郎(35)の姉で、タレントの神田うの(37)が17日、弟の快挙をブログで祝福した。(YAHOO!ニュース)
「THE MANZAI2012」----わたしも観ていたが、正直、抱腹絶倒というほどのお笑いは一つもなかった。
これが今のお笑い芸人たちの実力なのだろうか?
優勝した「ハマカーン」も、マイクの位置が悪いのか、時々何を言っているのか言葉が聞き取りにくいところがあり、もう少し視聴者に親切な漫才をやって欲しかったように思う。
それでも面白かったと思ったのは、忍者になりたいというネタを披露したコンビ(名前忘れた)の漫才だが、決勝戦ではネタがこなれていなかったせいか、ただの二人演劇に終わってしまったのがもったいなかった。
大人電話相談室をネタにしたコンビ(こちらも名前うろ覚え)は、これまでにも同じ漫才を何度もやっているが、やや内容がくどすぎる。
相談員がオカマという奇抜なネタを持ち出すよりも、日常にある大人たちの今さら訊けない相談事を題材に漫才を作った方が、より面白いものが出来たのではないかと思った。
それにしても、神田うのの弟が漫才師になっているという話は聞いたことがあったが、ゴージャスな姉からは想像できないような小市民的風貌の弟だ。
この優勝により、来年はレギュラー出演番組も持つことが出来るという。
真のお笑い界でのサバイバル戦はここからが本番ということであろう。

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今日の雑感 10
2012年12月17日
今日の雑感 10

★ 先日、渋温泉の歴史勉強会が地元有志により開かれ、地域の成り立ちや地理を、改めて女将たちが学んだという。
渋は歴史のある温泉場とはいえ、県外や県内でも地元以外から嫁いできた女将たちにとっては、自らが進んで学ぼうという意欲がない限り未知の場所も同じである。
何でも知っているような顔をしながら宿泊客をもてなしていても、結局は日雇いのコンパニオンと知識レベルは変わらない。
「こういう機会がなければ、本当の渋温泉の良さを知らずにいた」
と、語る女将もいたそうである。
ぜひ、これからも地域の歴史を率先して勉強し、自分たちの住む場所がどれだけ大勢の町の人たちの努力と恩恵の上に発展してきたのかを自覚して頂きたいものである。
★ 毎年、クリスマスケーキを買っていたおまんじゅう屋さんが、今年はケーキを作らない。
今年の春、和菓子職人だったご主人が亡くなってしまったために、奥さんがお店をやめてしまったのだ。
「生クリーム、サービス!」
と、言って、ケーキとは別のパックに、生クリームだけをたっぷり入れて持って来てくれるご主人だった。
和菓子職人とはいえ、ケーキ作りの腕前も素晴らしく、下働きの小僧さんの頃から叩き上げた職人の技が光るふわふわのスポンジは、何とも言えないおいしさだった。
あの優しい味が、今年はもう食べられないと思うと、何とも寂しい限りだ。
いつもあって当たり前と思っているものが、実は決して当たり前の現実ではないということを、改めて痛切に思い知らされるクリスマスである。
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今日の雑感 9
2012年12月17日
今日の雑感 9

蓋を開けてみれば自民党の圧勝。
奇しくも小泉進次郎氏が語っていたが、
「自民党への風が吹いたわけではない。民主党が悪すぎたのだ。前回選挙で民主党が圧勝した時の国民の期待度が大き過ぎた。大震災があり、失望感が激しすぎたためにこういう結果になったのだと思う。これからのかじ取り次第では、自民党にも同じことが起きる可能性がある。怖い結果だといえるかもしれない」
その通りだろう。
自民党の安倍 晋三総裁には、この大勝にもかかわらず何故か笑顔がなかった。
既に、来年の参議院選挙を見据えて浮かれてばかりはいられないと、兜の緒を締め直したといったところか。
こういう明確な明日の見えない時代、国民の気持ちはとんでもなく流動的になっている。
自民党にはこれまでには比べ物にならないほどの、重責が課せられたといても過言ではないだろう。
ところで、何故、今回の総選挙には、これほど多くの人間が立候補したのかというと、今の日本では個人の能力が蔑ろにされる傾向にあるためだという説を唱える人もいるそうである。
今の日本人には、かつてのように大勢の中の一人でいることに甘んじることが出来ない人が増えているのだそうで、これは、早い話が「自分だけは他の人たちよりも特別な人間なのだ」という、子供の頃からの思い込みを信じて成長してしまった影響の表われなのだという。
立候補した人たちの訴えを聞いても、所属する政党の考えをしっかりと理解した上でマイクを握っているわけではないことは一目瞭然だった。
国会議員選挙に立候補すれば、とにかく自分の名前だけは人々に知ってもらえる。
まかり間違って、万が一当選などということにでもなれば、一気に有名人になれる。
そんな打算から選挙戦に名乗りを上げた人たちが大半ではなかったろうか?
「自分は、その他大勢の人たちとは違う。世間からもっと認められ、尊敬されてしかるべきなのだ」
何一つの根拠もないのに、そう信じ込んでいる人たちの最終手段が選挙への立候補なのであろう。
運よく国会へ乗り込むことが出来たとしても、そんな頼る者すらいない彼らにいったい何が出来るというのであろうか?
結局は、右も左も判らない古くからの因習でがんじがらめの国会議員の世界では、一言も発言できない単なる陣笠の一つになり下がるしかないのである。
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テリー伊藤の一言
2012年12月16日
テリー伊藤の一言

数名の有名タレントが、自身のブログを使って、某ネットオークション詐欺の片棒を担いだのではないかとの疑惑が取りざたされているが、この事件に対して、テレビ プロデューサーのテリー伊藤氏が一言。
「タレントたちの多くがブログを書いているが、それを読んでみると、書かれてある内容はほとんど何を買った、何を食べたなどの読者に金を使うことを奨励するような文章ばかりだ。
彼ら有名人がこういうことを書くと、一般の読者は、彼らと同じものを持ちたいとか、彼女たちが食べているんだから----のように安心し、自分も買おうと思ってしまう。
どうして、そんなことばかり書くのか・・・。それが問題なのだと思う」
と、いうような苦言を呈していた。
お気に入りのタレントが、こんなものを食べたらおいしかった----などとブログに書き込めば、一般読者は自分も食べてみようと思うだろうし、こんな洋服を買った----などと書けば、それと同じ物が欲しくなるのは当然の反応である。
今回の事件のように、ちょっとしたアルバイト感覚で虚偽の記事を書いてしまうのはもってのほかだが、金銭とは関係なく真実を書いたとしても、読者の購買欲をいたずらに刺激する文章は、ある程度規制する必要があるのではないかと、テリー伊藤氏は考えているのだろう。
確かに、読者からしてみれば、そのタレントが何を買ったかなどよりも、どんな日常を過ごし、何を考えているのかの方に興味がそそられる。
芸能人の一言は、ただでさえ社会に対する影響が大きいだけに、商品宣伝は慎重に行なう必要があるという教訓であった。

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それで食べていける?
2012年12月16日
それで食べていける?

内閣府は15日、男女共同参画社会に関する世論調査結果を発表した。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考え方について、賛成は51.6%、反対は45.1%だった。この質問を始めた1992年から前回調査の2009年まで一貫して賛成が減り、反対は増える傾向が続いていたが、今回初めて反転。賛成が反対を上回るのは、97年の調査以来15年ぶりとなった。若者の就職難や、女性にとり仕事と育児の両立が難しい環境にあることなどが背景にあるとみられる。
調査は10月11~28日、全国の成人男女5000人を対象に個別面接方式で実施した。有効回収率は60.7%。 (YAHOO!ニュース)
妻は家庭を守るべき----確かに理想だけれど、それで一家が食べていける?
今の時代、30代の一般サラリーマンの平均年収だけで、四人家族が十分に生活できるとは、とても思えない。
女性が家事と育児、仕事の両立が難しいのは、何も今に始まったことではない。
妻に専業主婦を望むのなら、夫の給料をせめて今の倍にしなければ無理だろう。
子供たちに大学進学を諦めさせるというのなら、それも何とか可能かもしれないが、理想と現実は噛み合わないものである。
そこで、いつも疑問を持ちながら観ているのが、アニメ「サザエさん」。
お父さんの波平とマスオさん二人の給料だけで、磯野家とフグタ家七人が食べているわけだ。
どう考えても家計的に無理がある。
漫画の「サザエさん」では、サザエさんが何度かアルバイトやパートにも出ていたように思う。
何処かの社長さん宅のお手伝いさんに入ったこともあったはずだ。
今の時代に合わせるならば、サザエさんもスーパーやコンビニ等で働いてもらった方がいいのではないだろうか。
いや、お母さんの舟さんだって、まだ40代のはずだから十分パート勤務は可能だ。
もう少し、現代にマッチしたストーリー設定にしてもいいのではないかと思いつつ観ている。
あまりに寒いので、温かな野菜スープでも作ろうと思い立った。
作り方は超~~~簡単。
鍋に四つ切にしたキャベツとウィンナーを入れて、水、ダシの素、醤油少々で煮込むだけだ。
熱々のところを食べると、冷えた身体もポカポカして来る。
焼いたお餅を入れてもおいしいし、ご飯を入れておじや風にしても、これまた美味である。

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今日の雑感 8
2012年12月15日
今日の雑感 8

★ 「信用できない人間は、簡単に人のことを『好き!』という奴だ」
と、ある人は言う。
安易に人を好きになる人は、安易に人を裏切る人でもある----と、いうのがその理由だ。
近頃は、「好き」という言葉をあまりに容易く口に出し過ぎるような気がする。
CMにも、「あたし、これ好き!」という女性が登場するものがあるが、一瞬見ただけの物を、どうしてそんなに軽く「好き」といえるのだろうか?
そういう自分が人から可愛らしいと思われるのではないかという、狡猾な打算が働いているとしか思えない。
その場限りの浮ついた言葉ばかりが飛び交う世の中は、とても信頼できるものではない。
そして、そういう浮ついた人間も、またしかりである。
★ 何か問題を持ち出しても、最後は口癖のように、「俺には関係ないけどね・・・」という人がいる。
関係あるから、その話題を出したのだろうに、自分は何とも思っていない----と、無理やり懐の深さをアピールする。
どうして、そこまで虚勢を張るのか?
最近は、とかくこういう自己保身タイプの人が多い。
どれほど格好つけて冷静さを装っても、動揺は見え見えだ。
傍から見ていても、お気の毒に・・・と、思う。
そういえば、祖母が生きていた時、いつも人を見下すような態度で無言を決め込んでいたある男性を見て、こう言った。
「何を聞いても自分はどう考えるかを言わずにいる者は、黙っているので一見頭がよさそうに思えるが、実際はおつむの中が空っぽだから物が言えないだけなんだよ」
なるほど、そうだったのか・・・と、やけに納得したものである。
★ それにしても、この寒さは異常だ。
共同浴場で一緒になる近所のおばさんは、下着に使い捨てカイロを三つも貼り付けていて、まだ寒いと言っていた。
わたしが子供の頃の冬の寒さは、こんなものじゃなかったと思うのだが、母親などは、
「寝ている間に掛け布団の上に霜が降りた」
と、言うくらいだから、相当なものだったのだろう。
しかし、それでもこれほどに寒さは感じなかったのは何故なのか?
「人の気持ちが常に前向きだったからじゃないの?」
と、分析する人もいる。
人間は、何かに目標を定めて頑張っている時、苦労を苦労とは感じないものである。
かつての日本人には、頑張れば何とかなるという期待や希望があった。
しかし、今は、どんなに一生懸命まっとうに生きても、行き着く先は老老介護に明け暮れる極貧生活かもしれないと思えば、日々気持ちの張りなど持てはしない。
気持ちがしぼんでいるので、寒さも余計厳しく感じられるのであろう。
「食べて寝て、トイレへ行ってまた食べて----人生それの繰り返し。生きているのがバカバカしくなる」
三つもカイロを張り付けているおばさんは、そう言ってアハハと笑った。
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病院で見かけた女性
2012年12月15日
病院で見かけた女性

喉の辺りをしきりに触りながら、隣の人と話をしている50代とおぼしき女性がいた。
病院内は、暖房が効いているとはいえ、それでも上着なしでは肌寒い。
にもかかわらず、その女性はセーターを肘まで腕まくりして、平気な様子だ。
いや、他のことに気を殺がれているので、寒さを感じないのかもしれない。
「あたし、どうも甲状腺がおかしいらしいんだよね。腫瘍らしきものがあるんだって。今、首のエコー検査して来たんだけれど、甲状腺の機能が亢進しているのか、それとも低下しているのかも、よく判らないんだそうだよ」
と、いうような内容を隣に座る年上らしき女性に、一生懸命訴えている。
「身体の調子、悪いところあるの?」
年上女性が訊く。
「ううん、全然、何ともないんだよ。いたって元気。腕の骨に石灰が溜まって肩が上がりづらくなることはあるけれど、風邪もひかないし、頭痛がするわけでもないし、疲れるなんてこともないし・・・」
女性は、そう言ってから、
「でも、このままにしておくと、腫瘍が大きくなってしまって、物が飲み込みにくくなるということもあるらしいんだよね」
言葉は元気だが、端々に不安がのぞく。
確かに、見たところごく健康そうな女性だ。まさか、自分の甲状腺にそんなものが出来ているとは思えないだろう。
わたしの知り合いにも、甲状腺腫を持っていて定期的な通院をしていた女性はいるが、その人のものは良性であまり大きくなるようなものではなかったので、今では一年ごとの経過観察で済んでいるという。
しかしながら、いきなり「あなたの甲状腺に腫瘍があります」なんて言われれば、誰でも瞬間はパニックになる。
年上女性が先に帰ったあとも、その女性は何度も喉の辺りをさすりながら、困惑顔で椅子にかけていた。
身体に何の異常も感じないのだから、何か解せない気分もあるだろう。
彼女の様子を横目で見ながら、他人事とは思えない気がして、わたしも思わず首の手術痕を触ってしまった。
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大人は何も判っていない!
2012年12月14日
大人は何も判っていない!

物の見方というのは人それぞれである。
立場や職業、住んでいる場所によっても大きく変わる。
ある人たちにとっては、最良の結果でも、ある人たちにとっては、最悪の結果ということも珍しくはない。
経済効果もしかりで、これだけの利益が上がっているのだから、経済効果はあったという見方をする人もいる半面、その利益の恩恵を受けることが出来なかった人からすれば、協力しただけ損をしたということになる。
今年の長野県内の各観光地への人出は、大震災に見舞われた昨年に比べてかなり回復したという話だが、それはあくまでも統計上の結果であり、前年度よりも確実に経済が落ち込んだ観光地の方が多いのが実情である。
観光客は人数ばかり増えても、地元に利益を生まなければ何の意味もない。
経済効果が上がったという観光地の名前はニュースでも取り上げられるが、その実態は形となってほとんど見えて来ないというのが県内の観光業に携わる人たちの偽らざる思いである。
大学生の時、寮生の中に一人の問題児がいた。
その問題児のせいで、わたしが生活していた階の寮生たちは、皆ほとほと迷惑してたので、その問題児の部屋を階の最も隅へ異動させて欲しいと寮の管理担当教授に頼んだ。
すると、その教授は、
「その問題児に一番迷惑しているのは誰なのか?その学生の部屋を問題児の部屋から最も遠いところへ異動させるので、名前を教えなさい」
と、言ったのだ。
わたしたちの反応は、一言、
「そういうことではないだろう!」

であった。
問題児の部屋を替えるというのは、問題児へのペナルティーの意味をも含んでいるのである。
ただ単に、問題児から被害学生を守ればいいという話ではない。
近頃のいじめ問題でも、こうした極めて安直な解決を試みようとする大人は多い。
子供をいじめっ子から引き離せばそれで済む----そういう短絡的な解決方法を選択するのは、そもそも大間違いなのである。
いじめられた子供は、いじめた子供を決して許しはしない。
自分が再び学校へ行くためには、いじめっ子がきっちりと罰を受けることが条件になるのだ。
いじめっ子と会わないように配慮されるのは当然であるが、それにはいじめっ子の方を無期限の登校禁止処分にしなければいじめられた子供のプライドは修復できないのである。
そのことを大人たちはまるで理解していない。
子供には子供の意地がある。
学校や世間は、とかく騒いだ方の口を押さえようとするが、本当に押さえるべきは、騒ぎを起こさせた側の口であることを肝に銘じなければならないのである。
臭いものに蓋の意味を履き違えてばかりいるから、いじめ自殺もなくならないのだ。

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今日もまた病院へ
2012年12月13日
今日もまた病院へ

今日もまた朝から病院へ-----。
先日よりも道に雪がなく、自動車での行き来もスムーズだった。
午前中でもあり、院内はたいそうな混みようだったが、それほどの待ち時間もなく診察して頂いた。
結果は、いつもの如くだが、副甲状腺ホルモンの値とカルシウム量の兼ね合いが難しいそうで、あっちを抑えればこっちが出て来るという具合。
人間の身体は難しい。
こればかりは、先生にお任せするしかない。
その後は、即、栄養指導室へ----。

今日の管理栄養士さんは男性。
しかも、若くて、なかなかのイケメン!
「聞いたところ、この病院でも、初めての男性栄養士なんだそうですよ」
と、言う。これまでは、厨房の方を担当していたのだそうだが、この九月から患者に対する栄養指導員となったそうだ。
わたしの場合は、もう少しカロリーを取った方がいいということで、サラダ油を使った野菜炒めやマーガリンやバターを食べるといいということだった。
今度、パンにはマーガリンを塗って食べよう。
そして、近所のスーパーが閉店したという話題に。
「一人暮らしや車を持たないお年寄りたちには、本当に深刻な問題ですよね」
と、栄養士さんは言う。
雪道はお年寄りたちには危険なので、ますます外出が困難となり買い物が出来なくなれば、栄養失調で亡くなる人だって出かねない事態だ。
結局、食べるものも手持ちの食材で済ませなければならなくなるため、栄養バランスなど考えていられなくなる。
冬は買い物弱者に取っては、苦難の季節でもあるのだ。
で、帰り際、また、病院の出口が判らなくなり困っている女性から声をかけられた。
「さっきから、出口を探しているんだけれど、さっぱり見付からないのよ」
と、言うので、先日のように駐車場まで案内した。
薬局の薬剤師さんが話すには、病院増築の工事は三年ほどかかるという。
「この薬局のそばには、九階建ての新病棟が出来る予定だそうですよ」
何だか、たいそうな工事になりそうだが、出来れば駐車場を広くして欲しいというのが希望である。
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人の行動はBGMでコントロールできる
2012年12月12日
人の行動はBGMでコントロールできる♫
人間の行動は、音楽によってある程度自由に作ることが出来るらしい。
早口で質問をぶつけると、相手も早口で返答するが、ゆっくりとしたテンポで問いかけると、同じくゆっくりとした口調で返事をしてくれるという。
これに倣い、音楽も人の行動をコントロールするために良く使われる手段だといわれる。
ある食品雑貨販売店では、店内にスローテンポの曲をかけることにしているそうだ。
すると、買い物に来た客の行動がゆっくりとなり、商品をじっくり眺めながら店内を移動するので、その分売り上げが伸びたという。
また、ある飲食店では、客の回転を速くしようと考え、店内に流す音楽を活気に満ちたBGMに変更したところ、客が食事をする時間が一気に短縮出来たそうである。
試合の前に気分を高めるための勇壮な音楽を聞くことで、よりやる気を起こさせるスポーツ選手もいれば、逆に精神集中のためにあえて静かなクラシック音楽を聴くという選手もいる。
これだけ、人の気持ちは音楽で左右されることが多い。
テレビドラマでの感動ストーリーも、俳優の演技もさることながら、案外BGM効果が大きなカギを握っているといっても過言ではないのかもしれない。
夫の実家へ行きたくない妻
2012年12月12日
夫の実家へ行きたくない妻

師走ともなると、知恵袋に書き込まれる相談には、
「お正月、夫の実家へ一家で里帰りしなければならないのですが、どうしても行きたくありません。行けば、台所の手伝いやら掃除やら言いつけられてしまうので、ゆっくり休むことも出来ないのです。
行きたくないと夫に言うと、『思いやりのない奴だ』と叱られます。義実家へは、夫と子供だけで行って欲しいのが本音です。わたしの実家へ行くことはないのに、何故、夫の実家へは行かなければならないのでしょうか?お正月ぐらいは、家族水入らずで過ごしたいです」
と、いうような妻からの投稿が俄然多くなる。
何故、夫の実家へは行かなければならないのでしょうか?
これは、回答にもあったが、投稿者の現在の姓が何なのか考えれば判りそうなものだと思うのだが・・・。
それに、お正月ぐらいは家族水入らず----と、いうのも変な話である。
この家庭は、一年間家族がバラバラに生活しているような言い方だ。
これも回答者の意見だが、お正月ぐらいは、よい妻を演じて義実家に気に入られるように頑張るべきだということだろう。
たった二、三日だけの義実家奉公で、お嫁さんの一生分の印象が決まるのである。
今の嫁いだ女性たちは、実家へ帰るなんておそらく日常茶飯事に行なっているはずである。
たまには、夫の実家へ挨拶に出向くぐらいの我慢はするべきなのではないだろうか?
それにしても、男性回答者の中には、
「大昔じゃあるまいし、嫁いだとか、もらったとか、そんなこと今は関係ない。正月ぐらいは、妻の実家へ家族そろって訪問すればいい。自分は毎年そうしている」
との、実に物分かりの良いものもあったが、この男性は、妻の実家でよほど大切に扱われているのだろうな。
また、
「どうしても、夫の実家へ行きたくないのなら、親戚中から総すかん食らうことを覚悟の上で自分だけ行かなければいい」
「一年ごとに、夫の実家へ行く年と、妻の実家へ行く年を替えたら?」
などの回答もあった。
でも、結局は、
「投稿者のあなたが選んだ夫の家族なのだから、そういう付き合いが嫌なら、天涯孤独の男性と結婚するべきだったわね。もう結婚している大人なんだから、いつまでも子供じみた我がままを言うのはやめなさい」
という回答者の意見が一番妥当なのかな?
今日の雑感 7
2012年12月11日
今日の雑感 7

★ 散歩をしていると、空気が冷えているせいかやたらに咳が出る。
今年は、去年よりもさらに寒さに弱くなったみたいだ。
身体が外気に順応しにくくなっている。
冬が楽しいと思える人は、まだまだ若い証拠なのだと思う。
ところで、投票日に投票所へ一番乗りの人には、投票箱の中が間違いなく空であるという確認をする役目が与えられるそうだ。
これをやりたくて、投票所前で順番取りをするという人もいるという。
★ 認知症は、短期記憶から忘れて行く病気だという。
だから、初恋の人の名前を覚えていたり、学生時代に勉強した平家物語の一節がスラスラ口から出て来るから大丈夫----などと、安心していてはいけないそうだ。
買い物をしようとスーパーへ来たのに、何を買おうとしていたのか思い出せなかったり、何のために来たのか忘れてしまうようなことの方が症状としては危ないのだということである。
昨夜食べた食事を思い出す時も、何を食べたかはある程度うろ覚えでも、何処で食べたか、誰と食べたかを忘れている方が認知症の疑いが濃いそうだ。
また、認知症とは関係ないと思うのだが、手で直に文字を書いていた時よりも、パソコンで文字を打つようになってからの方が記憶力が鈍くなったように感じることはないだろうか?
おそらく、これは視覚と同時に身体の運動作用も伴って脳に刻んでいた記憶が、パソコンによって視覚から得られる記憶だけに限定されてしまったせいだと思われる。
だから、まだ脳が柔らかい子供のうちは、出来るだけパソコンや携帯に頼らず、自らの手で字を書くことをしっかりと訓練するべきではないだろうか。
因みに、昼寝をする習慣のある人は、しない人に比べると認知症になるリスクが低いそうである。
★ 新聞や雑誌などに書かれている巷の雑記事をブログの題材に取り上げているブロガーは多いが、時々、結局は自分の意見は曖昧のままにして、そんなことに関わるほど暇ではないが・・・というような第三者的な体裁目線で終始している文章が目につく。
ならば、どうしてわざわざ記事に上げたのか?と、問いたい。
俯瞰的立場で物事を総括するのは、一見大人の見解のようにも思われがちだが、それは単なる逃げか、格好つけに過ぎない。
ブログなのだから、別に何を書いても構わないが、自らの結論は棚に上げるような責任回避記事を延々書く意図は何なのか?
コメントが欲しいばかりの釣りのつもりか?
自分はどう考えるか----を、まったく明確にしないままの記事など、ただのコピペに過ぎないし、正直読む必要性を感じない。
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松本山雅FCの経済効果は?
2012年12月11日
松本山雅FCの経済効果は?

今日も、とんでもなく寒い!

これは、二月の寒さだ。どうなっているんだ、地球?
こちらの最低気温マイナス10度!(T_T)
菅平高原は、な、なんとマイナス20度だったそうだ。(@_@;)
信毎に、松本山雅FCがJリーグ2部へ昇格を果たしたことによる地元への経済効果についての記事が掲載されていた。
今季の松本山雅のホーム試合平均観客数は9531人で、J2全22チーム中三位という高動員数だったそうである。
ところが、地元商店街や市内の温泉観光地には、その動員数に見合うほどの経済効果がほとんどなかったという。
最終戦の相手であった大分トリニータのサポーターの男性会社員は、塩尻市内のビジネスホテルに宿泊し、倹約のために近くの店で夕食を買いこみ、ホテルで食べたという。
「時間があれば観光もしたいが、目的は試合観戦。出費は最小限に抑えて応援に集中したい」
と、話したそうだ。
サポーターは、試合観戦が主な目的のため、ほとんどが松本市駅周辺のビジネスホテルなどへ宿泊し、コンビニなどで買った弁当で食事を済ませる。
試合会場のアルウィンから遠く、宿泊料も高額なイメージのある温泉街の旅館やホテルなどを利用する人たちは、ほとんどいないのが現状だという。
観戦客数は確かに伸びたが、地元商店街で買い物をする観戦者もいない。
中街商店街の理事長は、市に対して他のJクラブの活性化事業調査をした上で、松本山雅を活用した市事業の検討を希望し、
「熱が冷めないうちに県内初のJリーグクラブの効果を具体的に感じられるようにして欲しい」
と、求めたそうである。
今季は、J2昇格年とあって、地元も積極的にペットボトル入りの北アルプスの湧水をプレゼントするなど協力体制をとったが、来季も実質的な経済活性化が見込めないとなれば、松本山雅への応援態勢が持続し続けられるという保証はない。
経済効果への期待度が高かっただけに、協力出来ないだけならばまだしも、逆に反目に変わらないとも限らないのが人の心の難しいところである。
松本山雅の活躍を、何処まで地元観光の経済活性化とリンクさせられるかが、来季からの避けては通れない松本市の大きな課題といえるだろう。
勝負に勝つ心理術
2012年12月10日
勝負に勝つ心理術

スポーツ実況を聞いていると、時折、アナウンサーが、
「試合の勝敗は、始まる前から決まっていたようですね」
と、いうような放送をすることがある。
そんなことって、本当にあるのだろうか?
結果を見て、後付けでそんなことを言っているのではないかと思う人も多いだろうが、それが、あながち嘘でもないのだそうだ。
スポーツにしても、試験にしても、勝負事には試合前の心理戦がつきものなのである。
スポーツ選手を例にとってみると、A選手とB選手が試合をすることになった時、A選手は、B選手の練習中から心理戦を仕掛けて、試合に勝つという手段を講じたそうである。
それは、B選手が練習で失敗した時、決まってA選手はある同じ言葉を叫ぶという方法で、すると、いつしかその言葉を聞くたびにB選手はナーバスになり、失敗を繰り返すようになってしまったのだそうだ。
こうした心理的作用を、心理学では「条件付け」と呼ぶ。
相手にミスをさせたい時や、相手の思考をストップさせたい時に、決まった言葉を投げかけたり、決まった仕草をすることで、相手は、あなたの言いなりになるかもしれないという心理テクニックなのだという。
そして、この心理テクニックは、自分自身を高めたり、業績をアップさせたりする時にも使われることがある。
つまり、前者とは逆に、自分が調子の良い時に決まって同じ言葉を叫ぶようにすると、その言葉を叫ぶことで調子を上げる効果を発揮することが出来るようになるのだそうだ。
簡単なことだが、意外に能力アップが期待できる方法でもあるとのこと。
ちょっと、試してみる価値があるかもしれない。
今日は病院へ
2012年12月10日
今日は病院へ

十二月にしては珍しい大雪が降った。
一夜にして街中が一面の銀世界・・・。
あまりの積雪に、病院へ行くのは躊躇したが、まあ、頑張って車を出した。
スピードを出すとハンドルを取られるので、慎重に進む。久しぶりの雪道走行で、緊張して肩が凝った。
でも、道路がそれほど凍結していないので、その点は良かった。
それにしても、まだクリスマス前だというのに、この状態では先が思いやられる。
病院は、新病棟増築のための工事が始まっていて、通路が複雑に変わっていた。
院内は、子供たちのための予防接種でもあるのか、幼児と親たちで溢れていた。
採血をして帰る途中、出口が判らず困っている男性から声をかけられた。
「さっきから、同じところばかりをグルグル回っているみたいなんだけれど、何処へ行ったら出られるんだか・・・」
ちょうど、わたしも帰るところなので----と、言い、駐車場へと案内すると、男性はホッとした様子で、礼を言いながら表の道路へと出て行った。
帰りの院内売店では、もちろんいつものようにお握りをゲット。
またもや雪の中を何とか家までたどり着き、ドッと気疲れの半日だった。

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高橋大輔選手とモロゾフコーチ
2012年12月09日
高橋大輔選手とモロゾフコーチ

フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが8日、ロシアのソチで行われ、男子フリースケーティング(FS)では、高橋大輔(関大大学院)がFS177.11点の総合269.40点で、日本男子初となる優勝を飾った。2位は羽生結弦(東北高)でFS177.12点の総合264.29点。男子初のファイナル3連覇を狙ったパトリック・チャン(カナダ)は総合258.66点で3位だった。
日本勢はそのほか、小塚崇彦(トヨタ自動車)が総合253.27点で5位、町田樹(関大)が総合198.63点で6位だった。(YAHOO!ニュース)
完璧ではなかったが、高橋選手の演技は、確かに他の選手のレベルを圧倒していたと思う。
羽生選手は、試合後のインタビューの際、やや納得の行かない表情を見せてはいたが、情感の厚みはやはり高橋選手の方が数段上だった。
高橋選手と今季振付アドバイザーとして組んだニコライ・モロゾフコーチは、2008年、モロゾフコーチが当時組んでいた高橋選手には告げずに、織田信成選手へのコーチ契約を結んだことで、一時期契約が破たんしていたのだという。
その織田選手も、モロゾフコーチとの契約を2年で打ち切った。
その間、高橋選手はバンクーバー五輪で銅、2010年には世界タイトルを取るなどの快進撃を見せると、モロゾフコーチ自身が、「ダイスケに嫉妬心を懐いた」と語るように、荒川静香選手以来、再びオリンピック金メダリストを自らの手で作り出したいという強い思いから、昨シーズンの終わりに高橋選手に改めてコーチのオファーをしたのだという。
一度、裏切られるような形で決別した相手から再びコーチの申し込みを受けた高橋選手は、初めは困惑したそうだが、安定した信頼関係でこれまで指導してくれている長光歌子コーチとの契約は継続する形でならば、モロゾフコーチの斬新な発想は演技のスパイスになるだろうという大人の判断で、そのオファーを受けたのだそうである。
フィギュアスケート界では、コーチから選手にオファーをするということはかなりまれなことだそうだが、モロゾフコーチは、そういう通例にこだわらない面があるという。
安藤美姫選手とも契約を解消したモロゾフコーチにとっては、やはり、高橋大輔選手の類まれな天才的演技力を、あたら横目で指をくわえて見ていることは出来なかったようである。
トランジッション(演技と演技のつなぎ)がうまくないモロゾフの振り付けではもはや点数が伸びない----という風評もあるそうだが、高橋選手は、ソチ五輪へ向けて、今飛ぶ鳥を落とす勢いの振付師ローリー・ニコル女史を諦め、モロゾフを選んだ。
「高橋選手はあなたを必要としていると思うか?」の質問に、モロゾフコーチは、「彼もぼくを必要としていると思いたい」と、珍しく謙虚に語ったという。
その二人の思惑が功を奏しての今回のGPにおける日本男子フィギュア界悲願の優勝。
果たして、本番のソチ五輪ではこの選択がどのように結実するのか、今から楽しみである。

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頼みごとのチャンス
2012年12月08日
頼みごとのチャンス

今日の寒さは、この冬一番ではないかと思う。
散歩をしていて、あまりの風の冷たさに、襟巻を持ってくればよかったと後悔した。
が、この寒空の下でも子供たちは元気だ。
校舎敷地一周を全力走で回り、そのタイムを競って一喜一憂していた。
ところで、あなたは、人にものを頼む時は、どんな時を狙えば良いかご存じだろうか?
「そりゃァ、その人の機嫌が良い時を狙えば、即承諾してくれるんじゃないの?」
と、普通は思うだろうが、心理学的にいうと、これはあまり良い手とはいえないらしい。
もちろん、機嫌が良い時は頼みごとをするチャンスではあるのだが、実験によれば、その頼みごとについてはっきりと具体的な話をしなければ、引き受けてはもらえないという結果が出ているそうなのだ。
つまり、具体的な話をする間に、拒否される可能性も大きいということになるわけで・・・。
人に頼みごとをする時は、むしろ、相手の機嫌が悪い時ほどチャンスといえるのだという。
人は、自分が機嫌をわるくしているということは、気分が悪いということでもあるので、出来ればそのマイナスの気分を消したいと考える。
そこへ、人のためにもなり、自分が誰かの役に立てるような頼みごとを持ちかけられれば、乗ってみようかという気持ちにもなるというのである。
ただし、持ちかける相談は、あまり大変なものでは効果が薄い。
すぐにでも出来そうな、簡単でありながらやりがいのあることを頼むのがコツだという。
そして、その援助が、その人にとってどれほど気分が良くなるものなのかを強調することも忘れてはいけないということであった。

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子離れできない母親たち
2012年12月08日
子離れできない母親たち

昨日の地震、こちらも少し揺れたそうだが、まったく気が付かなかった。
中野市では震度2だったとか・・・。
一時的とはいえ、この寒空に避難しなければならなかった人たちは大変だったと思う。
知恵袋に女子大生からの投稿で、
「母親が一人では出かけることが出来ず、いつもわたしを誘って来るので面倒です。そんなに行きたい所があるのなら、友だちでも誘って行けば?----と、言っても、24歳で勤めをやめて結婚した母親には友だちも少なく、『わたしは、あなたたちのご飯を作らなければならないから行けない』と、言い訳ばかりしています。
父親は、人混みが苦手なので、母親が行きたいという場所へは一緒に行きません。結局、わたしを誘うのですが、この間は、『東京のイルミネーションを見に行きたい』と言い出し、『そういうところは、普通恋人同士で行くもんだよ』と、言い返したところ、激怒されてしまいました。
母親を自立させるにはどうしたらいいでしょうか?」
と、いうものがあった。
すると、回答の中には、
「まるで我が家のことを話しているみたいだ」
とか、
「わたしのことを言われているのかと思った」
などのものもあり、一度家庭に納まって、夫の庇護のもとでの生活が当たり前になってしまった女性が、一人で外出することの難しさを如実に表わしていた。
おそらく、そういう母親を長年続けてしまった女性たちは、一人で外へ出て行く勇気が持てないのだと思う。
投稿者の母親も、スーパーで買い物をするぐらいは一人で出来るのだそうだが、一人で自分の洋服を選んだり映画館へ入るなどということは、至難の業だということのようである。
つまり、若くして結婚し、家事育児以外のすべてを姑や夫任せにしてきたツケが、一気に回ってきてしまうせいなのだろう。
「これで、わたしが就職や結婚で家を出ることになったら、母親はいったいどうするのだろうか?」
と、投稿者は悩む。
今からでも遅くはないので、それこそ文字通り社会復帰のリハビリを始めなければ、電車にもバスにも一人では乗れないというような大変な事態になり兼ねないと、いう思いなのだろう。
実は、わたしの知り合いの母親にも、こうしたアダルトチルドレンたちは意外に多い。
駅で切符を買うことが出来ない。自動車で送り迎えしてもらわなければ、一人では病院やスーパーへ行くことも出来ない。しかし、遊びにも行きたいし、旅行もしたいという気持ちは人一倍強い。
そういう女性たちに一人外出が出来ない理由を聞けば、「一人で遠出するのが怖い」というそうなのである。
電車に乗っても、間違えて変なところへ行ってしまうのではないか?迷子になるのではないか?というような不安を常に抱えているために、一人で出かけても楽しめない。
そんな訳で、もしもそういう人を病院等へ連れて行っても、置いて帰ることさえ出来ないのだそうだ。
結局、連れて行った者も、待合室で一緒に長時間過ごさなければならないので、その間に買い物や洗濯を済ませてしまうことも出来ず、効率の悪いことこの上ないと、知り合いは困惑している。
しかし、この投稿者の母親は、まだおそらく40代であろう。この若さならば、まだまだリハビリも十分間に合うはずだ。
行きたい場所ややりたいことは山のようにあるだろうが、まずは家の近くから少しずつ慣らして行けばいいのではないかと思われる。
近所の喫茶店で一人でお茶を飲んでみるとか、電車で二駅ほど遠くのスーパーへ買い物に行ってみるとか、いざという時は歩いてでも帰って来れるくらいの距離から始めてみるのもいいかもしれない。
こういう人たちにとっては、携帯電話も安心を得るための道具の一つだろう。
「道が判らなくなったら、いつでも電話して」の家族からの一言だけでも、かなり心強いものになるはずだ。
「家に縛られ続けて来た専業主婦が一人で外出するのは、確かに地球の裏側へ行くほどの思い切りが必要になる」と、いう人もいる。
今の世の中には、介護が必要というわけでもないのに、常時付き添いがいなければ何も出来ないという、社会生活に適応できない高齢女性たちが増えて来ていることもあり、これも今後の日本の大きな社会問題の一つになるのかもしれない。
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